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北原夏美 四十路 初裏無修正

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脅迫された妻 15.
正隆 8/31(日) 18:02:12 No.20080831180212 削除
      大事なものならもっと厳重にしまっておけよと呟きながら、私は引き出しを閉めました。そして元のケースに鍵を返し、そして机の上のパソコンの電源を入れました。

立ち上がりまで2~3分かかったが、パスワードの要求が出てきました。kenji1009というパスワードをインプットしてみました。報告書に健二の誕生日が10月9日とあったのを覚えていてそれを入れてみたのです。最悪の場合、メモリーカードだけでも取り返すつもりでいました。

      幸運にも立ち上がりました。全くの偶然でした。私はすぐにメモリーカードを差し込み、中味をチェックし始めました。以前に見た写真と他に十数枚の写真が入っています。どの写真も由理が犯されているものでした。

      俺は念のためマイピクチャのファイルを開いてみました。由理に送ったと見られる写真が入っていました。私はこの写真を消去してパソコンを閉じました。
      証拠のメモリーカードを私の鞄に入れて正面玄関に向かいました。玄関のところで小さな声で「ありがとうございました」と言って鍵を管理人に返しました。

      すると管理人は大きな声でちょっと多すぎると言いながら、私の後を追って来ました。「感謝の気持ちです。どうぞ受け取ってください。」と言いながら私は逃げるように帰って行きました。私にとってはお金の問題ではなく、どうしても由理を助けたかったので、感謝の気持ちで渡したのです。それが多いのか少ないのか私には大した問題ではありませんでした。

これで証拠が揃った。今晩由理にすべてを話して貰わねばならないと思っています。報告書や写真などを揃えて話をさせよう。その上で佐伯健二と梶原真希に復讐しなければ気が収まらないと私は思いました。

その晩7時頃家に帰りました。由理がいつものように玄関のところで笑顔で迎えてくれました。「お帰りなさい。お疲れ様でした。お風呂にしますか?お食事にしますか?」妻が聞いてきました。
       私はお風呂に入ってから、ビールを飲んで、食事をしました。私は妻にもビールを勧め一緒に飲んだので、妻の目の辺りが赤くなっています。

妻が食事の後片づけを済ませて居間に入ってきました。「由理、少し話があるんだけどいいかな?」と私は妻に話かけました。
       「はい、何でしょうか?」妻が私の目の前に来て座りました。
       私は奥の部屋から封筒を持ってきて、「佐伯健二との関係を話してくれ!」と妻に言いながら封筒の中から興信所の報告書を見せた。写真、メモリーカードも一緒に出しました。

       最近由理が頻繁に出掛けているとの情報や、由理の首の下の痣を見てただごとではないと思って、調べて貰ったんだと話しました。
「ヒェィ~~」妻は驚きとも恐怖とも取れぬ声を出し、顔面蒼白となり、目から涙が溢れてきました。妻は座り直し、顔を床に付けて「あなた、ごめんなさい」と謝罪しました。

「私は由理を責めているわけではない。佐伯健二との関係をすべて話せと言っているんだ。だいたいのことは報告書で分かっているが、何があったんだ。正直に話してみろ!」俺は怒りを我慢して冷静に言いました。

「はい、すべてをお話しします。あなたに知られるのが怖くて、あなたとの幸せな生活が壊れるのが怖くて黙ってました。ごめんなさい!」妻は泣きながらしゃべり始めました。

「7月9日の月曜日午前10時頃、私は自分のパソコンを開きました。その時、スーパーマーケット、夏祭りの夜、神社本堂、あなたの秘密を知るXより、と言うメールを受け取りました。翌日から13日まで毎日キーワードを送ってきたんです。みんな私の秘密に関する言葉でした。」

「その後私の秘密の写真を添付してきました。そして絶対服従するか否か聞いてきたのです。拒否すればこの写真をあなたやあなたの会社、実家などにばらまくと言ってきたのです。そんなことされたら身の破滅だと思い、私は従わざるを得ませんでした。私はすぐに絶対服従するとメールしました。そして携帯番号を聞いてきたんです。私は携帯番号を教えました。」と妻が説明をしました。妻の説明はさらに続きます。

「そうしたら携帯電話で17日午後1時半に隣町のアパートに来るように命令してきたのです。私は命令どおりアパートに行きました。アパートの下から302とボタンを押して、解錠して貰い、302号室に行きました。」溢れる涙を拭いもせず妻は説明しました。

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