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[3764] 我妻物語(出張ホスト編⑩) 投稿者:チキン 投稿日:2005/11/18(Fri) 21:32

妻と一緒にテレビを見ましたが、私はまったく集中できませんでした。
早く妻に性感マッサージを提案し、了解させることで頭がいっぱいでした。
そわそわした気持ちで番組が終わるのを待っていると、午後9時過ぎに私の携帯電話が鳴りました。
出張ホストからでしたが、私はあえて席を外さず、妻に聞こえる位置で電話を取りました。

「どうも、お世話になっております」
私は仕事関係の電話を装って話し始めました。
事前に打ち合わせていたので、相手のホストも了解済みでした。
「奥さんが近くにいらっしゃるみたいですね。今、ロビーからですけど、まだ時間かかりそうですか?」
「申し訳ございません。社内的な手続きがいろいろと必要でして。実は提案もこれからという状態で…」
「まだ奥さんに言い出せないんですね。今、部屋にいらっしゃるんですか?」
「ええ。ちょっと予定が狂いまして。でもトラブルではありませんので、ご心配には及びません」
「そうですか。安心しました。うまく奥さんを説得できるといいですね」
頭の回転の速いホストで、会話はスムーズに進みました。
妻はすっかりテレビに夢中になり、電話には無関心な様子でした。

「それからフロントで紙袋を受け取りました。それで、中の封筒なんですが…」
ホストが恐縮した口調で切り出しました。
私は紙袋の中にサービス料金とは別に1万円ずつ入れた封筒を2つ入れていました。
ホスト2人へのチップのつもりでした。
「ああ、あれは担当者のみなさんに用意させていただきました。これからお世話になりますので」
「私たちにですか? そんな、悪いですよ。待つだけで終わるかもしれないのに」
「いえいえ、お気遣いなく。大変重要な仕事ですので、先行投資のつもりです。リスクは覚悟しています」
「そうですか…。じゃあ遠慮なく受け取らせていただきますけど、店には内緒にしてくだいね」
ホストが気を悪くするかもしれないと心配しましたが、快く受け取ってもらえて安心しました。

「ところで、資料はお読みになられましたか?」
私は最も気になっていたことをホストに尋ねました。
出発の前夜、夜中まで会社に残って作成した文書のことでした。
私の性癖やサービスの要望などを詳しくまとめていました。
「ええ、びっくりしましたよ。こんな手の込んだ準備をされるお客さんは初めてです」
「注文が細かくて、申し訳ございません」
「いや、こういうの結構燃えます。早く奥さんに会ってみたくなりました」
「そう言っていただけると、私どもとしても心強く感じます」
「待ってる間にじっくり読んで、イメージを膨らませておきますよ」
ホストは私の作戦を興味深く感じてくれたようで、私は期待を高めました。
妻を説得できさえすれば、私の願望は思い描いた通りに実現できそうな気配でした。
「ぜひよろしくお願いします。お時間をいただければ、必ず前向きな返事を差し上げられると思いますので」
「期待して待ってます。まだ5時間ありますから、時間は気にしなくても大丈夫ですよ」
「お気遣いいただいて大変恐縮です。社内のゴーサインが出ましたら、すぐ連絡いたします」
「ええ、よろしくお願いします。すぐに駆けつけますから」
電話を終えた後も、妻は相変わらずテレビに夢中でした。
私は妻から電話の内容を尋ねられた場合の言い訳を用意していましたが、必要ありませんでした。

番組は10時前にようやく終わりました。
いよいよ妻にマッサージを提案しなければなりません。
妻をまずバーに連れて行くか。このまま部屋で提案するか。
私は迷いましたが、部屋で提案することにしました。
バーに連れて行けば、さらに時間をロスすると思ったからです。
まだ4時間の余裕がありましたが、私はかなり焦りを感じていました。
ホストとの会話で期待が膨らみ、すっかり気持ちが先走っていました。

「なあ、今日もマッサージ頼もうよ」
妻がテレビを見終わると、私は単刀直入に提案しました。
この日の妻の態度から考えると、回りくどく説得するより効果的だと思ったからです。
はっきりと「性感マッサージ」とは言いませんでしたが、妻は私の狙いを想像できたようです。
「マッサージって、こないだみたいなやつ?」
妻は怪訝そうな表情で、私に尋ねてきました。
前回の旅行で受けたマッサージがいわゆる「性感マッサージ」ということは、妻も分かっていたのでしょう。
「いや、今度はもっとちゃんとしたマッサージ。こんなとこ見つけたんだけど」
私はバッグの中からホームページをプリントアウトした紙を取り出し、妻に渡しました。
出張ホスト業者のホームページではありません。
性感ではない本格的なオイルマッサージ業者のホームページでした。
高級感のあるセンスのいいデザインで、これなら妻の抵抗も少ないだろうと思いました。
妻をだましてマッサージを受けさせ、徐々に性感マッサージに移ってもらう作戦でした。

「あなた、また男の人を呼ぶつもりなんでしょ」
しばらく紙を見つめた後、妻は私をにらみつけるような目で言いました。
私の魂胆を見抜いたようで、かなり警戒した様子でした。
「男か女かは、呼んでみないと分からないよ」
「あなた、こないだもそう言ってたわよね」
「そうだったけ?」
「とぼけないでよ。あなたが考えてることぐらいすぐ分かるわよ。私、絶対に嫌だからね」
私がごまかそうとしても、妻は予想以上にかたくなな態度でした。
もちろん私はあきらめずに説得を続けました。
「そんなに嫌がらなくてもいいじゃないか。こないだよりずっと本格的なオイルマッサージだぞ」
「だって、あなた、男の人を呼ぶつもりなんでしょ。私、そんなのもう嫌」
「確かに男が来れば俺はうれしいけど…。お前もこないだ気持ちよさそうだったじゃん」
「もうあんなことされたくない。私を軽く見ないで」
「だから、今日はもっとちゃんとしたマッサージだって。その紙を見れば分かるだろ?」
「だって、体を触られるんだよ! そんなの嫌に決まってるじゃない」
「変なマッサージじゃなくても、俺はお前が触られてるのを見るだけで十分なんだけどな」
「あなた、ちょっと異常だわ。ミニスカートはいたり、こんな格好するだけでも勇気がいるのに」
「それにはもちろん感謝してるけど…」
「私がどれだけ恥ずかしいか分かってるの? マッサージなんて絶対に受けないからね!」
妻はとうとう怒り出してしまいました。
冷静に考えれば、妻が断固拒否する気持ちも分かる気がしました。
ミニスカートやビキニの水着なら普通の女性でも身に着けるので、まだ常識の範囲内でしょうが、
性感マッサージとなると少なくとも妻と私の感覚では常識の範囲を超えた行為です。
私は旅行のたびに大胆に変化してきた妻を見くびって説得を甘く考えていたことを後悔しました。

妻は頑として譲らず、取りつく島もない態度でした。
性感マッサージを受けさせる作戦は、実現を目の前に風前の灯となりました。
つぎ込んだ金も時間も労力も無駄に終わってしまいそうでした。
私は自分でも意外なほど激しく落胆し、すっかりふさぎこんでしまいました。

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