[3778] 我妻物語(出張ホスト編⑮) 投稿者:チキン 投稿日:2005/11/24(Thu) 21:18
ベッドルームに入った瞬間、妻が尻込みした様子で足を止めました。
ホストの2人が2つ並んだダブルベッドの間で仁王立ちして待ち構えていました。
2人はスーツを脱ぎ、タンクトップと短いスパッツに着替えていました。
上下とも体にピッタリとフィットして、股間の膨らみも目立ちました。
私は事前に知っていましたが、妻は2人の格好に面食らったようです。
「動きやすい服装に着替えさせていただきました。マッサージ師らしくありませんけど」
先輩ホストが妻の様子を察したようで、丁寧に断りを入れてきました。
妻はバーでの会話を思い出し、先輩の説明に納得したようでした。
「そういえば、着替えるっておっしゃってましたね。私、すっかり忘れてました」
妻は明るい口調で答えていましたが、動揺は隠せませんでした。
「では始めますので、どうぞこちらへ」
先輩は珍しく事務的な口調で、妻にベッドに上がるよう促しました。
ひとまず妻の動揺を収めるための配慮だったのでしょう。
妻も安心したのか、素直にベッドに上がり、先輩に言われるがまま、うつ伏せになりました。
先輩は「腹が痛くなるから」とバスローブの帯の結び目を後ろに回させた後、首筋から指圧を始めました。
「痛かったら、遠慮なく言ってください。私、指圧は専門ではないんですよ」
妻に怪しまれないよう予防線を張ったのでしょうが、なかなか器用な手つきでした。
「あの、よかったら、ご主人もマッサージいかがですか?」
指圧を始めて間もなく、先輩が手を休めて私に話し掛けてきました。
「えっ、私もですか?」
「ええ、ご主人さえよろしければ、こいつにやらせようと思うんですが」
「いやあ、大歓迎ですよ。ぜひお願いします」
私は大げさに喜ぶふりをしましたが、実は事前に了解済みでした。
妻が入浴中に先輩が提案してきたアイデアで、私が後輩に指圧してもらうことになっていました。
サービスのよさをさらに妻にアピールし、打ち解けた雰囲気を演出する狙いでした。
指圧の間はできるだけ妻を刺激せず、気分を乗せたほうが得策だと意見が一致しました。
私は浴衣に着替え、妻の隣のベッドで指圧を受けました。
後輩は指圧は不慣れなようで、私は痛くてたまりませんでしたが、じっと我慢しました。
一方、先輩は器用な手つきで妻の背中や腰に指圧を続けました。
妻は私の側に顔を向け、リラックスした表情で目を閉じていました。
先輩は盛んに妻と私に話し掛け、会話を盛り上げてくれました。
当たり障りのない世間話でしたが、うまく冗談を交え、ときどき妻を笑わせました。
期待以上に話し上手なホストで、かなり打ち解けた雰囲気になってきました。
会話の流れの中で、次はパウダーを使ったマッサージに移ることを妻に伝えることもできました。
先輩は「オイルよりパウダーのほうがリラックスできるのでお勧めです」とさらりと説明していました。
妻はどんなマッサージなのかよく分からないようで、警戒している様子は感じられませんでした。
「いったん休憩です。少しお待ちください」
先輩は妻の足先まで指圧を終えると、次の準備に取り掛かりました。
後輩も私への指圧をやめ、バッグを開けて中の小道具を取り出しました。
妻に気づかれずにホストの2人に指示を出すため、私が事前に準備したアイマスクでした。
それだけでなく、妻の興奮を高める目的もありました。
目隠しプレイの経験は何度かあり、妻は不安がりながらもかなり興奮していたからです。
今回は妻に魂胆を見抜かれないよう水に浸すと冷たくなるアイマスクを探しました。
後輩はバスルームに行ってアイマスクを濡らした後、先輩に手渡しました。
「奥さん、これ着けていただけますか? 目の疲れが取れますから」
妻はアイマスクを受け取ると、怪訝そうな表情ながらも素直に装着しました。
「うわぁ、冷たくて気持ちいいですね。これ着けてたら、気持ちよく眠れそう」
私はうまくいくか不安でしたが、妻はすっかりアイマスクが気に入った様子でした。
自らすすんでうつ伏せになり、そのまま眠り込んでしまいそうなくらいでした。
先輩は私を見ながら、右手の親指を突き立てて力強くうなずきました。
「それでは、失礼します」
先輩はベッドに上がり、妻の背後からバスローブの帯に手を伸ばしました。
結び目を後ろに回していたので、帯はすぐに解かれました。
妻も素肌に直接触れられることは覚悟していたようで、素直に両腕を袖から抜きました。
先輩は妻の背中にかかったバスローブに手を掛けた後、私を見ながら動きを止めました。
「すいませんが、ご主人はそろそろこの辺で…」
申し訳なさそうな口調でしたが、これも打ち合わせ通りでした。
私は大げさに残念そうな態度を装いました。
「やっぱりダメですか。最後まで見て、プロの技術を盗みたいんですけどね」
「申し訳ありません。個人的には盗まれても構わないのですが、店の決まりですので」
「そうですか…。仕方ありませんね。じゃあ、私どこかで飲んで待ってます」
「追い出すようで恐縮ですが、そうしていただけると助かります」
「でも、ホテルのバーはもう閉店ですね。この辺、店あります?」
「たくさんありますよ。朝までやってる店も多いですし」
「そうですか。じゃあ、ゆっくり飲んでますから、終わったら携帯に連絡ください」
私は先輩と話しながら、あわただしく服を着替え、部屋の入り口へ向かいました。
妻に口を挟ませる余裕を与えないよう気を配りました。
すべては私が考えた作戦でした。
賭けに近い作戦だったので、特に念入りに先輩と打ち合わせていました。
私と先輩のやり取りを聞き、妻は次のように理解したはずです。
<パウダーマッサージの最中、夫は同席できないため、部屋から出て行った。
ホテルの外で飲みながら待つつもりらしく、すぐには戻ってこられない。
自分は初対面の男2人に囲まれ、密室に1人で取り残されてしまった>
でも、実際は私は部屋から出て行っていませんでした。
部屋の中からドアを開閉した後、足音に注意しながらベッドルームに戻りました。
妻はいぜんアイマスクをしたまま、うつ伏せになっていました。
マッサージをやめると言い出さないか、かなり心配でしたが、賭けは成功したようです。
妻は既にバスローブの袖から両腕を抜き、今さらやめるとは言い出しづらかったのでしょう。
この後はいよいよ性感マッサージが待っていました。
私はバッグからICレコーダーを取り出し、録音スイッチを入れました。
妻の乱れた声を録音したくて、先輩から了解してもらっていました。
私がいないと思い込んでいる妻が、どこまでの行為を受け入れるか。
見るのが恐ろしい気もしましたが、試してみたい気持ちがありました。
本当に妻を1人で部屋に残して危険にさらすつもりなど毛頭ありません。
妻が乱れた姿を目の前で見なければ、私にとっては何の意味もないからです。
途中で見るに耐えない状況になったら、中止させるつもりでした。
「ご主人、行っちゃいましたね」
先輩は録音を始めたのを確認すると、妻にささやきました。
妻の不安感をあおる巧みな言い方だと感心しました。
部屋の中が急に卑猥な雰囲気に変わったように感じました。
コメント
コメントの投稿
トラックバック
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)