証拠は指定したその日に取れたが、興信所は証拠を確実な物にする為に、もう少し続けて調べさせてくれと言う。
ラブホに夜の8時に入り、出て来たのが午前1時。
出入りの写真もあって顔や車のナンバーまでもはっきり写っているのに、これ以上何が必要と言うのだ。
2人が裸でセックスしている写真でも撮れると言うのか。
初日に証拠が取れたと正直に言ってきただけ、良心的な興信所なのかも知れないが。
写真を見て、相手の男は誰なのか一目で分かった。
それもそのはず、私の直属の部下で北村という男なのだ。
たしか奴の奥さんは妊娠中だと聞いていたので、自由にセックス出来ない男が浮気したくなる時期だ。
北村は泥酔状態の私を、何度か送ってきてくれた事があったので妻との接点はある。
若い上に大学までサッカーをやっていて、いかにも体力には自信が有りそうだから、あの激しい妻の相手も勤まるのだろう。
帰り道、妻に一番ショックを与えるのは、どのようなやり方なのか考えるが妙案が浮かばない。
それで、まずは2人の付き合いがどの程度のものなのか知ろうと、今まで興味も無かった妻の携帯を覗くことにする。
家に帰ると妻は携帯を握り締めたまま眠っていたので、そっと指を開いて取り上げて見ると、一応ロックは掛かっていたが私を舐め切っているのか、暗証番号は自分の誕生日そのままだ。
しかしそんな大雑把な妻にしては珍しく、メールはこまめに削除しているようで、残っていたのは私が興信所の人と会っている間にやり取りされた、今日のメールだけだった。
(課長は帰って来たか?)
〔まだです。今日は遅くなると電話が有りました〕
(それならゆっくりメールが出切る。それにしても昨日の真美は凄かったな)
〔だって、あんなの塗られたら。もうあんな物は使わないで。〕
(嫌だったか?本当に嫌だったのか?気持ちよかっただろ?正直に言ってみろ)
〔気持ちよかったです。でも怖いから嫌。自分が分からなくなっちゃうから〕
(そんな事を言って、本当は思い出して濡らしているのだろ?触って確かめてみろ)
〔そんな事無い。濡らしてなんかいません〕
(嘘だ。淫乱な真美は濡らしているに決まっている。正直に言わないと、もう逢ってやらないぞ)
〔正直に言いますから明日逢って。濡らしています。あなたを思っていたら、濡れてきてしまいました〕
(正直に言ったから明日逢ってやるが、逢うだけでいいの?して欲しいのだろ?して欲しいのなら、明日オマンコして下さいだ)
〔明日、オマンコして下さい〕
(よし。明日は午前中に真美の家に行くから用意して待ってろ)
〔もう家では嫌。夜逢って。夜ラブホで抱いて欲しい〕
(明日の夜は用が有るし、明後日の夜は友達に会う約束をしている。その次の日の夜からは妻の実家に行くから、それなら暫らく我慢してもらうしかないな)
〔分かりました。明日用意して待っています〕
(それよりも明日まで我慢出来るか?待ち切れずに今夜課長とセックスするなよ。約束を破ったら、もう抱いてやらないぞ)
〔しません。あなたに禁止されてから、一度も抱かれていません〕
(本当か?今まで抱かれていないのは信じるが、今から濡らしていては、今夜辺り危ないな)
〔信じて。あなたに言われた通り、オナニーもしていません〕
(そうか、偉いぞ。でも今夜は危ないから、一度だけ逝かせてやろうか?)
〔オナニーしてもいいの?〕
(駄目だ。今から電話を掛けるから、携帯をバイブにしてからクリを剥いて当てろ。逝けたらメールで報告しろよ)
〔逝きました〕
(やけに早いな。携帯のバイブをクリに当てただけでは無くて、自分でオマンコも触っただろ?オナニーは禁止してあったのに、これではオナニーと同じだ)
〔ごめんなさい〕
(明日はお仕置きだな)
私は目を疑った。
こんな従順な妻では無いはずだ。
こんな受身で、下手にばかり出ている妻では無いはずだ。
私と知り合った頃のように、また猫を被っているのか?
私はすぐに告げるのをやめて、2人の行為を見てみたくなった。
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