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北原夏美 四十路 初裏無修正

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[3955] 本当の妻 2 投稿者:加藤 投稿日:2006/01/27(Fri) 06:11

私は寝付かれずに、妻の寝顔を見ていた。
そう言えば、私と付き合う前の、妻の男性遍歴は何も知らない。
付き合った時は既に28歳で、勿論処女ではなかったが、それはお互い様で別段気にもし
なかった。
入社以来、目立つ存在だったので気にして見ていたが、社内では浮いた噂は一度も聞いた
事がない。
伊藤部長の話を思い出し、妻が高橋常務の熟練した性戯で、乱れている姿が脳裏に浮かぶ。
伊藤部長の話が本当だとすれば、どの様に情報を仕入れたのだろう?
その時、1人の男の顔が浮かぶ。
その男は伊藤部長に付いていて、妻と同じ営業二課にいた鈴木係長。
出世争いで伊藤部長が勝っていれば、当然この男は課長に成っていただろうし、逆に私な
どは万年係長だったかも知れない。
こんな事を考えていたが、伊藤部長の言っていた事が本当だったとしても、それは私と結
婚する前の話し。
結論は、妻に聞くまでも無く結婚前の話しなので、何も言わないで現状維持。
今が幸せなら関係ないと、自分を落ち着かせる。
翌日出社すると、高橋常務から話し掛けられた。
「昨日まで出張だったらしいな。その内部長に引き上げてやるから、精々頑張れ。それは
そうと、今度の出張はいつだ?」
「再来週の月曜から、4日間の予定です」
「そうか、大変だな。身体を壊すなよ」
今までにも何度か声を掛けてもらって、その度に出張の予定を聞かれた様な気がする。
今までの私は何も思わず、気にも留めなかったが、伊藤部長の話を聞いたからか、何か違
和感を覚えた。
「部長。高橋常務から、私の出張について何か聞かれた事はありますか?」
「そう言われれば、何度か予定を聞かれた事がある。君は高橋常務のお気に入りだから、
何かと心配してくれているのだろう」
今一番勢いのある高橋常務の事で、下手な事は話せないと思ったのか、部長も多くは語ら
ない。
しかし、多くを語らない事で、逆に頻繁に訊かれているのではないかと疑る。
どうして常務が、私の出張予定を?
まさか今も。
どんどん考えは悪い方へと向かってしまうが、家に戻って妻の笑顔を見ると、思いすごし
だと安心する。
何より結婚以来、妻に疑わしい行動は無い。
妻の性格で、不倫なんて有り得ない。
しかも、幼い子供を連れて不倫相手に会うなんて有り得ない。
妻と一緒にいると、疑ってしまうこと自体申しわけなく思うが、一人でいると考え込んで
しまう。
仮に不倫しているとすれば、私の出張中しか考えられない。
実家に子供を預けて。
妻を疑っている事に罪悪感を覚えながらも、頭の中は伊藤部長の言葉に支配されていく。
「今から香織の実家に行かないか」
車で1時間ほどの距離なのに、実家に来たのは久し振りだった。
「ご無沙汰しております」
「いや、いつも香織が勝手してすまないな。嫁に行ったのに、そう頻繁に帰って来るなと
言いたいのだが、私達も孫の顔を見たくて、つい・・・・・・・・・・・・」
歳の離れた長男はまだ大学生で、今は義母と2人だけで暮らしているので、寂しいのかも
知れない。
「一杯どうだ?帰りは香織に運転させればいい」
義父は、久し振りに会った私を歓迎してくれた。
「香織はお邪魔している時に、一人で出掛ける事もありますか?」
「無いな。女房と買い物にはよく行くが」
やはり私の取り越し苦労だと安心して、美味い酒をたらふくご馳走になった。

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