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北原夏美 四十路 初裏無修正

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[932] 贖罪03 投稿者:逆瀬川健一 投稿日:2001/07/13(Fri) 22:13

【#03 発見】
 どんな顔をして妻に接すればよいのだろう。いつもの笑みを浮かべて「ただいま」と言えるだろうか。最寄り駅から自宅へ続くだらだら坂を上る私の足は重かった。
 昨夜はクルマの中でまどろんだ。仕事中に身が入るわけはない。外せないアポイントメントをどうにかこなしたものの、脳裏に浮かんでは消える妻の裸体に思考能力を奪われていた。
 八十二センチのバストはやや手に余り、すくい上げるように持ち上げると量感を増して柔らかさと重みを掌に伝えてくる。Fは、その双乳をどのように揉みしだいたのだろうか。節くれだった十本の指を食い込ませ、淡い褐色の乳首をこね回したのか。くそっ! フラッシュバックのように、リアルな映像が現れる。清潔感のある相貌からは想像できない濃い陰毛を、Fの赤黒いナメクジのような舌がかき分ける。やがて密やかな突起を探り当て、つついたり舐め上げたりしながら、肉襞のほころびを促すのだろう。その間も、Fのどす黒い男根は妻の口に収まり、巨大なアメリカンチェリーを思わせるその先端は軟口蓋で暴れまくっているのだ、今、この時間にも……。ふざけやがって! 果てのない妄想を、私は力を振り絞って頭から追い出したのだった。
 マンションのエントランスに入った。エレベーターのボタンを押したが、三階からなかなか降りてこない。
(三階建てのくせにエレベーターなんかつけんなよ!)
 何に対しても当たらずにはいられない精神状態に気づき、私は激しく首を振り、両頬を掌で叩いて気合いを入れた。営業モードに入ればいいのだ。いつものテンションを保て。感情を完全に殺し、相手の心の動きを読んで場をもたせろ。取引とか金銭の授受とかがないだけ、仕事よりも楽だろうが。
 その作戦は成功した。私はいつもの夫を演じきった。週明けの会議に資料作りだと偽って妻を先に休ませ、スコッチのボトルとグラスを携えて書斎にこもった。ベッドにもぐりこむには、もう少しアルコールの助けが必要だった。
 シーツは洗濯してあるだろうし、マットレスも干してあるだろう。例えそうであろうとも、見知らぬ男と妻が汚した寝室はすでに夫婦の聖域ではない。そんなところですんなり眠れるわけなどありはしない。
 グラスを空にするほどに、私の思考は冴え渡った。これからのことを考えなくてはならなかった。いつまでも営業モードを続けるわけにもいかない。妻の本音を糾すとともに、状況を把握しなければならない。
 妻と私は、一緒に映画や芝居を観て感想を話し合い、自分が気づかなかったことを互いに発見するのが楽しみだった。いわば人生のパートナーだ。食わせてやってるという気持を私は持ったことはない。肉体的なコミュニケーションよりも精神的なつながりを尊重していた。
 それが大きな間違いだったのだろうか。月に二、三度の肉体の交歓では、妻の渇きは収まらなかったのだろうか。もし、それが原因なら、私はいくらでも反省し、改めよう。だが、だからといって男を自宅に引き込んでいいという理由にはならない。
 夜が白み、スズメのさえずりが聞こえはじめても、私は眠れなかった。アルコールは胃の底に溜まっているだけで、活性化する気配もない。
 妻が熟睡しているのを確かめて、居間に入った。妻のコンピュータの電源を入れる。まずは状況の把握だ。先日、こっそり覗いたときはざっとチェックしただけだったので、きっと見落としがあるに違いない。
 メールソフトを立ち上げ、書斎から持ってきたフロッピーディスクをドライブに挿入する。受信済みアイテム、送信済みアイテム、削除済みアイテム、受信トレイ、送信トレイの全フォルダの中身をコピーした。フロッピーディスク三枚が必要だった。
(たかだか一か月で、この容量はいったい……?)
 書斎に戻り、私のコンピュータでフロッピーディスクをじっくりとチェックした。
 最初の二週間はTとのやりとりのみだった。どうせマルチ商法の洗脳メールだろうとたかをくくっていた私は、その文面を目にして声を上げそうになった。

*****************************
クレジットOKです!
よく決心したね。成功の階段が目の前に現れた気分でしょう?
心からお祝いするわ。おめでとう\(^o^)/。
投資を怖がる人がいるけど、そういう人は、
所詮、そのレベル止まりなのよね。
私達が目指しているのは、チンケな夢じゃないもんね。
ディーラー10日目でマネージャーへの昇格資格を取得するなんて、
まったく、何てすごい人なの!
さて、クレジットの件だけど、
明日、AM9時に迎えに行くから、一緒に契約しましょう。
その足で、エリアマネージャーのアシスタントに会います。
そこで5セット購入すれば立派なマネージャー候補!
あとは、エリアマネージャーと昇格時期の相談ね。
地域での競合を避けるための割り振りが大変らしいから、
ちょっと待たされるかも。それだけは覚えておいてね。
じゃ、また明日。今夜は眠れるかな? ふ・ふ・ふ。
*****************************

(五セット? いったいいくらになるんだ)
 答えは翌日の受信メールにあった。補正下着一セット二十万円。つまり百万円分を現金一括払いで買ったことをTがほめちぎっていた。クレジットなのに現金だと? 変だ。
(個人融資だ!)
 私にはピンときた。だが、消費者金融の融資額は通常五十万円のはずだ。それ以上になると連帯保証人が必要だ。Tが保証人にでもなったというのか? それは考えられない。知り合って十日目の妻の保証人になどなるはずがない。
 まさか預金の一部で半金をまかなったのではないだろうか。通帳は寝室にある。妻がいないときに確認しておくことを心のメモに刻んだ。
 その他のメールは、二、三行程度の連絡だった。次に削除済みアイテムのチェックに取りかかった。メール数の割には、フロッピーディスク二枚を消費する容量があった。

*****************************
昨日の記念です。楽しいひとときをありがとう。F
*****************************

 文面はこれだけだ。日付は、私の出張初日。つまり、妻がショーツを履かずに帰ってきたあの日の翌日ということだ。
 添付ファイルは六点。拡張子はいずれも“.jpg”――画像データだ。
〈一点目〉麻のスーツに身を包んだ妻とロングヘアの女とのツーショット。神戸北野あたりの洒落たレストランだろうか。一目で上等なものとわかるプレートが卓上にあった。隣の女が、Tだろうか。メールで「チンケな」という下卑た言葉を使っていたような女には見えない。胸の谷間が覗きそうなワンピースを着ているが、高級な素材と上品なプリントが品格を醸していた。どこか緊張気味の妻と対照的に、女は自信にあふれ、自分の美貌がもたらす効果を知り尽くした笑みを浮かべている。
〈二点目〉ホテルの一室。無人。ベッドのサイズはダブル。そのままホテルのパンフレットに使えそうな無味乾燥な構図。
〈三点目〉ベッドに伏せた妻。後ろ手に手錠を咬まされている。限界までねじってこちらを睨みつける眼から、混乱と激しい怒りが伝わってくる。
〈四点目〉両足首それぞれにロープが結わえられ、ベッドの脚に固定されている。妻の体は“人”の字を描いている。スカートは腰まで捲り上げられ、パンティストッキングはショーツごと太腿の半ばまで引き下げられていた。ジャケットを着けたままの上半身とのアンバランスさがエロチックだった。
 私は深呼吸をして、この先に待つ映像に備えて気持を落ち着けた。妻はSMじみたプレイまで行っているのだろうか。それとも、ホテルでFに強姦されたのだろうか。いや、それはないだろう。女としての誇りを蹂躙した男を自宅に招待するわけはない。
 私の下半身は、すでにこれ以上固くなりえないほど充血していた。パジャマのズボンの上から軽くしごいて、再びマウスに右手を伸ばした。

 またまた長く書きすぎました。管理人さま、もし私の駄文が掲示板のスペースを空費しているようでしたら警告くださいますよう、お願いいたします。
 明日は休みですので、続きを送らせていただきます。では、おやすみなさい。

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