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北原夏美 四十路 初裏無修正

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[966] 贖罪07 投稿者:逆瀬川健一 投稿日:2001/07/30(Mon) 00:37

【#07 決意】
 正月のテレビがつまらないのは毎年のことだが、その日ばかりは、番組の内容のなさ、タレントたちの馬鹿騒ぎぶりがありがたかった。
 私はリビングのソファにだらしなく身を沈め、ブラウン管をただ眺めていた。目まぐるしく落ち着きのないショット、正月ムードを演出するための極彩色のセットが私の注意を促し、ネガティブなものになりがちな思考の邪魔をしてくれていた。
 今夜は遅くなる、とFは言ったが、何時頃になるんだろうか。現在、午後九時三十分。Fに伴われて妻が出ていってすでに十二時間近く経つ。妻がどんな目にあっているのかがわからないだけに、焦燥感が募る。
 F以外の男に組み敷かれているのは確かだが、十二時間は長すぎる。五時間におよぶFの性的な玩弄に陥落した妻だったが、夫以外の男との性交に対するハードルをすでに越えてしまった今、初対面の男に体を開くことへの抵抗は、そう強くはないだろう。
(なんちゅうこと考えてるんや!)
 妻を庇護し、妻が味わう苦痛を和らげるために存在していると自負していた私は、胸に忍び込んできた邪悪な思いに愕然とした。
 Fの口ぶりでは、妻が相手をさせられるのは、社会的地位の高い人物ばかりだそうだ。そんな紳士たちが、一介の主婦をカネで買ったりするだろうか。素性の知れないFのようなやつから女を買うような危険を冒すだろうか。
 そんな楽観的な発想は、湧いてくるそばから、もう一人の私に却下された。
 社会的地位の高い人物が紳士とは限らない。Fの素性は確かで、それなりのステイタスを持っているのかもしれない。
 長年、広告代理店の営業マンをしていれば、財界、学会、医師会、そしてマスコミ業界の噂話が当然耳に入ってくる。私自身、いろんな業界のトップたちの接待に同席してきたが、清廉な人物もいればゲス野郎もいた。特に、社会的な地位があるだけにゲス野郎は始末に負えなかった。
 そんなやつらに、今、妻が組み敷かれているのではないかと思うだけで、屈辱感で胸が押し潰されそうになる。
 玄関のチャイムが鳴った。
 午後十時。夜更けという時間ではない。バラエティショーの効果音かとテレビに注意を向けたとき、再びチャイムが鳴った。うちだ!
 あわてて玄関に向かい、ドアを開けた。
 妻が立っていた。
 朝、出ていったままの姿だった。異なるのは手にペーパーバッグを提げていることだけだ。
「……おかえり」私は自然な笑みをつくろうとしたがうまくいかなかった。
「………」妻の唇がこまかく震え、私を見上げる眼から涙があふれた。「ごめんね、お正月なのに……ひとりにしちゃって」
 そのとき、妻がまったく化粧をしていないことに気づいた。そういえば、家を出るとき手ぶらだった。メイクを直そうにも化粧品はなかったのだ。
 リビングに入っても、妻はコートを脱ごうとはしなかった。
「寒いんか? 今、ヒーターの温度上げたるから」
 ファンヒーターに歩み寄ろうとする私を制して、妻はコートのベルトに手をかけた。うなだれたままでボタンをはずし、前を開く。
 セーター・ドレスはなかった。ブラジャーもない。ショーツもストッキングも着けていなかった。
 場違いな全裸に私は言葉を失い、ただ凝視するほかなかった。
 寒さのためか性交の余韻か、乳首は固くしこっていた。柔らかく繁っているはずの陰毛はヘアジェルを塗りたくられたように恥丘に張り付いている。私は、他にも異変はないかと妻の白い肌に視線を這わせた。
 乳房と脇腹に赤紫の痣が散っている。キスマークだ。
 妻は私の眼の動きを読み、コートを足下に落として回れ右した。
 肩、腰のくびれ、臀部、ふくらはぎにもキスマークがつけられていた。
 今夜のことを妻に決して問い質すまい、と私は決意していた。性交のあからさまな痕跡を目にした今となっても、私の心は変わらなかった。
「くやしい……」床に広がったコートに膝をつき、妻が泣きじゃくった。「この体が、憎い。この体が……」
 私は寝室から妻のパジャマを取ってきた。上着を羽織らせ、ソファに座らせると肩を抱いてやった。
 妻が落ち着きを取り戻したのは、小一時間ほど経ってからだった。
「風呂に入ってさっぱりしてきたらどうや」
「何があったか訊かへんの?」
「いやなことを思い出させとうないし、もう済んだことやんか」
「済んでへんよ」妻は両手で乳房を持ち上げ、キスマークを私に見せつけた。「ずっと、こんなもんがつくのよ、私の体に。消える前に新しいのをつけられ、それが消える前にまた新しいのをつけられ……。きっと、こんな私がいやになると思う。別れるんなら、早いうちがええやない。そやから、聞いてもらいたいの、あれから何があったか」
 妻の眼には真摯な光が宿っていた。私は深くうなずき、すべてを聞く心構えができたことを伝えた。

 あれから、妻はFのクルマで大阪に連れていかれたという。
 駅前にある外資系のホテルで早めの昼食をとり、ふたたびクルマに乗せられて、中央区にある寺の駐車場に入った。
 場慣れしている様子のFは、鉄筋コンクリート建ての庫裡に妻を案内した。迷路のような廊下の先にあったのは茶室だった。Fの後からにじり口をくぐると、そこにはテレビでときどき見かける僧侶が作務衣姿で座っていた。
 僧侶とFは神妙に年賀の挨拶を交わした。
「管長、初詣などでお忙しいんじゃないんですか」
「かまわん、かまわん。そういうことは、下っ端の坊主にまかせておけばよろしい」
 七十年輩にしては張りのある声だったそうだ。勤行で鍛えているせいかもしれない。
「お約束のご婦人をお連れしました。なにぶん初めてですので、お手柔らかに」
「初めて? まさか、生娘というわけではあるまい」
 ご冗談を、と追従笑いをしながら、Fは妻のバックグラウンドを語って聞かせた。
「なるほど。それは責任重大。私のやり方しだいで、あとの者が極楽を見るか地獄を見るか、というわけだね」
「地獄やなんて、正月早々、縁起でもない。お気が済みましたら、ご連絡ください。すぐに引き取りに伺いますので」
 Fはそう言うと、茶室を出ていった。
 妻と二人きりになると、僧侶の態度ががらりと変わった。僧職にある人物ならよもや、という一縷の希望を、妻は絶たれた。
「正月というのに、亭主に留守居をさせて男を漁りにきたか。いい度胸だ。まずは身体検査だ。さっさと裸になれ。ぐずぐずしてると火箸でお仕置きだぞ」
 全裸になった妻はさまざまな姿態をとらさせられたあと、犯された。
 僧侶の陰茎はどす黒く、傘の部分が異常に張り出していた。それは、長年にわたる女遍歴を如実に物語っていた。
 その醜悪な男根に嫌悪感を抱きつつも、羞恥心を刺激され湿り気を帯びはじめていた妻は、腰を沈めずにはおれなかったという。
 仰向けになって妻を乗せた僧侶は余裕と自信にあふれていた。
 乳房を揉みしだいたり、結合部に手を伸ばして肉の突起を嬲られたりされ、妻は完全に性感の虜となってしまった。
 老人斑の浮いた太腿や尻が、妻の白い尻と重なり合うさまは、本来は不自然で醜いものであるはずだ。だが、その光景を思い浮かべた私は、強い刺激を受けていることに気づいた。
 僧侶はなかなかいかなかった。幾度も達し、自分の腹の上に身を投げ出した妻との結合を解き、全身に舌を這わせはじめたという。
 数センチずつというのろさで妻の肌を味わい、首筋から爪先まで時間をかけて舐め下ろすと、次はうつぶせにして同じことを繰り返した。その間、気の向くまま肌を激しく吸い、征服の印をつけていったというわけだ。
 それは、私へのあてつけだったのだろう。自分の女房の不始末にすら気づかず、ついには他人に汚されなくてはならない間抜けぶりを嘲笑っているのだ。
 舌の愛撫だけで、妻はさらに数え切れないほどのエクスタシーを迎えた。そのときには理性などなく、一匹の牝として、男根の挿入を涙ながらに乞うたという。
 僧侶は床の間に置いていた数珠を引き寄せると、妻の尻を掲げさせた。
「魔羅が欲しいか、女?」
「お願いします。く……ください」
「ちょっと締まりがゆるいな。それではわしを満足させることはできん」
「精一杯、締めますから。お願いです。じらさないで……」
「締まるようにしてやろう。管長様じきじきの情けだぞ。ありがたく頂戴しろよ。返事は?」
「ありがとうございます。お情けをくださいませ」
「よく言った。尻の穴の力を抜け」
 言うと同時に、僧侶は数珠を丸めて妻のぬかるみにまぶした。Fとの情交には淫具を使うことが常だったが、数珠の感触はシリコンや樹脂とは異なった感触だったそうだ。
 妻は腰をグラインドさせて、あてがわれた異物をくわえ込もうとしたが、すぐに数珠の感触は消えた。異物感はアヌスに移動したのだ。わずかに残っていた羞恥心によって妻は片手を後ろに回した。だが、すぐにその手も邪慳に払われてしまった。
「もう一度、そんなことをしてみろ。Fに叩き返す。おまえを使わんように、全員に回状を出す。借金は一文も返せんようになる。それでもいいのか」
「申し訳ありませんでした。私が心得違いをしておりました」
「うん、それでいい。反省の証に、自分で数珠を入れてみろ」
 僧侶は妻の手に数珠を握らせた。
 妻は自らの愛液にまみれた数珠を一粒ずつ、臀部のすぼまりに押し込んでいった。
 数珠のほとんどが直腸に消えると、僧侶は肛門から顔を覗かせた数珠の端を手に取り、後背位で妻を貫いた。
 そして、数珠をゆっくりと引き、食い締めようとする括約筋の抵抗を愉しむかのように数珠を引き出した。
 妻は、かつてない鋭い快感を味わった。数珠の一粒を括約筋が解放するたびに、陰茎が打ち込まれた肉洞全体に波が走る。内部の襞が肉棒に密着したところで勃起の抽挿が行われる。
 四粒目が引き出されたとき、妻は完全な牝になった。ひどく盛りのついた牝に。

「いやらしいことをいっぱい言わされたけど、よく覚えていない」
 語り終えると、妻は薄く自嘲の笑みを浮かべた。
「どお? こんな女なんか嫌いになったでしょ」
 私は下半身のこわばりを妻にさとられないように脚を組んだ。妻の体に刻まれたキスマークが、生々しさを増していた。
 私の沈黙を逡巡と受け取ったのか、妻は決定打のつもりで両脚を開いた。
「見える? お坊さんの精液。たった一度だけ、最後に私の中でいったの」
 透明になりつつある白濁液が、充血した肉裂の合わせ目から滴り、妻の会陰部から肛門まで濡らしていた。
「ほんまはもっと溢れてたけど、旦那に見てもらえって、下の毛になすりつけられたのよ」
 陰毛のこわばりは、そのせいだったのか。私は、生き物のように息づいては粘液を吐き出す女陰を、ただ眺めていただけだった。
 もちろん、妻と離婚する気はまったくなかった。新婚夫婦であったなら、感情が先走って事態をさらに悪化させたかもしれない。だが、当時、私たちの結婚は十一年目に入っていた。妻は私の一部であり、人生のパートナーであると信じていた。
 妻の体を男の肉体がよぎるたびに感じる烈しい刺激の正体を確かめたいというのが、私の本心だった。私に対する妻の愛情に変わりがないかぎり、最後まで付き合ってやろうと、心に決めていた。

 何かの本で、「男は三十歳で人生の大きな転機を迎える」というような一文を読んだ記憶がありますが、そんなことはない、というのが私の正直な気持です。男は、いや、夫婦はいくつになろうとも人生の転機を迎えることができると思います。現に、私たちがそうでしたから。おっと、柄にもなく説教じみたことを書いてしまいました。申し訳ありません。では、また後日。

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