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北原夏美 四十路 初裏無修正

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[1057] 贖罪11 投稿者:逆瀬川健一 投稿日:2001/09/01(Sat) 22:22

【#11 誘導】
 SMに対して、荒縄と鞭と蝋燭という貧困なイメージしか持ち合わせていなかった私は、
男たちと妻が繰り広げる行為に激しい衝撃を受けた。
 リーダーに命じられた四人は、革製のバッグ巨大な注射器を思わせるガラス器と小さなPETボトルを取り出すと、
洗面器を抱えて寝室から消えた。風呂場のドアを開く音が聞こえた。
 妻のロープをゆっくりとほどいているリーダーと目が合った。
 男は、温かみのある笑顔を浮かべて私に頷いてみせた。安心しろ、何も言うな、と男の眼は言っていた。そして
、すぐに冷酷な表情をつくると妻の髪を掴み、耳許で言った。
「さあ、ケツの穴でおれたちをお迎えする前にきれいにせんとな。糞だらけの穴に突っ込んだら一発で尿道炎やがな」
 弱々しく首を振る妻に下卑た笑い声を浴びせ、ベッドから抱え上げると寝室を出ていった。
 あんたも役者やで、と言いながらFがやってきた。私の前にしゃがみこむとタバコを咥え、ライターで火をつけた。
「奥さんの浣腸ショーを見せてやりたいところやけど、そこまでやったら三文芝居になる。ここで我慢しててな」
「あの五人は誰なんですか」
 私の質問にすぐには答えず、Fはタバコの煙を真上に吹き上げた。ふたたび私の顔に視線を戻すと、おもむろに口を開いた。
 五人の初老の男たちは、いずれも中堅企業の会社役員だという。もちろん、会社は別々だ。経済界交流ゴルフコンペで知り合い、
知己になった。いずれもSMマニアだという。まさに類は友を呼ぶ、だ。バブルの頃は各自が性交奴隷を飼っていたが、
このご時世ではそれもままならず、Fが用意した女を五人で嬲ることで欲望をなだめているらしい。
 男たちが仕える会社名を、Fがはっきりと口にしたことにも驚かされた。
「そろそろ教えてもええやろ」私の表情を読んで、Fはにやりと笑った。「もうあんたは一線を越えてしもたんや。
こっち側の人間になったちゅうこっちゃ」
「………?」
「おっさんに尺八してるとこを撮影させてもろたで。妙な気を起こしたくても起こせんいうことやな。意味はわかるやろ?」
 私が男根を咥えている写真をばらまくということだ。つまり、保険をかけたということだろう。私はうなずいた。
 風呂場から悲鳴が湧いた。ここからでははっきりとはわからない。切迫した妻の声に、男の低い声がかぶさる。
 Fは私の手錠の具合を確かめると、立ち上がった。「食い込んで痛いようやったら、そこの小さいボタンを押せばすぐゆるむから。
まあ、腹をくくって楽しむこっちゃ。あんたはそれができる男や」
 私はその場にあぐらをかいて耳を澄ませた。
 妻が弱々しい声で哀願していた。
 男の声が響いた。「まだ出したらあかんがな。たった三本で音を上げてどないすんねん。あと二本も残っとるんやで」
 数分間の間があった。その沈黙を破ったのは、下品な破裂音だった。妻の呻き声がそれに続く。勢いのある水音が断続的にし、
ふたたび破裂音が響く。
 男たちが囃し立てる。
 やがてシャワーの音が聞こえてきた。

 男たちに抱きかかえられるようにして寝室に戻ってきた妻は、感情を失ってしまっていた。
目は虚ろなまま見開かれ、口許もゆるみきっている。女としてもっとも人目にさらしたくない行為を
五人もの男の前でさせられたということが、妻の精神を焼き尽くしたのではないだろうか。
もう元の妻に戻らないのではないだろうか。
 だが、それは杞憂だった。
 ベッドに仰向けにされ、五人がかりの愛撫を受けはじめたとたん、妻は嬌声を洩らしはじめた。
「なんや、もう洪水やないか。年増女の本性いうやつや」
 リーダーがからかった。
「奥さん、欲しいんやろ? 欲しいんやったら、はっきり言うんやで」
 妻はためらいもなく淫らな単語を口にした。
 それを合図に、一人の男が妻の脚の間に腰を入れた。妻の喉から短い呻きが洩れた。挿入されたことがわかった。
妻の両脚が男の脇腹を挟み込んだ。
 ベッドの両脇で男たちが勃起しきった男根を突き出すと、妻の手が素早く伸びてそれぞれの掌で肉棒を握り、しごく。
 四人目の男が妻の胸に尻を載せ、陰茎を口に押し込んだ。
 妻を思い思いに犯す男たちが、重い吐息を洩らした。
 私のベッドで様子を窺うリーダーは、満足げな表情を浮かべている。
 四人は位置を変えては、妻の手と口と膣の感触を堪能した。
 三十分間のうちに、妻が十回は達したのが見てとれた。本当はそれ以上、オルガスムスに襲われていたのかもしれない。
「そろそろほぐれてきたやろう」
 リーダーがつぶやくと、四人は妻を腹這いにさせた。下腹部に枕を入れて臀を掲げさせる。
さらにベッドの両側から太腿を引くようにして脚を開かせた。
 ガラス製の平たい容器を手に、リーダーが妻の両脚の間にあぐらをかいた。
 容器の蓋を開け、白い軟膏を太い指ですくうと妻の肛門に塗りつけた。
 気を失っていた妻が、ひっと呻いて身を起こしかけた。すかさず、残りの二人が妻の背中を押さえつけた。
「や、や、やめてください。そこだけは、そこだけは……」
「今さら何言うてるんや。糞までひりだして見せたくせに」
 下卑た笑いを浮かべたリーダーは、妻の哀願を一顧だにせず指を動かした。軟膏は体温で溶けて透明な粘液になった。
指は円を描き、肛門の皺を伸ばすように揉み込んでゆく。
 ときおり、妻の肩胛骨が浮き出す。嫌悪か、それとも快感か。ベッドの足下で眺めている私にはわからない。
「あうっ」
 妻の呻きが上がった。リーダーの親指が根本まで肛門に突き刺さっていた。
あとの四本の指は会陰をまたいで秘苑をまさぐっている。すぐに粘った音が聞こえはじめた。
「むちゃくちゃ濡れとるやないか。もうワセリンはいらんな」
 リーダーはワセリンにまみれた親指と愛液に濡れ光る四本の指をこすり合わせると、
すでに屹立した男根に塗りたくった。さきほど、私の口を犯したそれは、サイズこそ標準的だったが
五十男のものとは思えぬほどの硬度を見せ、鋭角に天を衝いていた。
「さあ、初物をいただこうか」
 リーダーは妻の双臀を掴むと、左右に割った。男たちに押さえつけられたままの妻は、かすかにいやいやをした。
「奥さん、ゆっくりと息を吐きや。そうそう。うんこするときのようにケツの穴をゆるめて……よっしゃ、そのままやで」
 一瞬、妻の背中が反った。押さえつける四人の男たちの表情が真剣味を帯びる。リーダーの尻が筋肉を浮かび上がらせる。
 嬌声とも呻吟とも形容できない声が、妻の口から発せられた。
「よう締まりよるで」リーダーがつぶやいた。「食いつきよるみたいや」
「感想はええから、早よ回しなさいよ」
「見てるだけで洩らしそうや」
 などと男たちは言いながら、うらやましげな視線をリーダーの顔と妻の臀に這わせる。
「奥さん、痛いことあらへんか」ゆっくりと腰を動かしながら、リーダーが声をかける。
「痛かったらすぐに言いや。アナルセックスは最初が肝心やからな」
「ああっ、ああっ」妻の顎が上がった。「へ、変なの。熱いの。お尻が熱いの。いや、いやあ」
 四人は妻を解放した。だが、妻は肛門での結合を自ら解こうとはしない。むしろ、両腕をベッドに
つき掲げた臀に力を込めようとまでしている。
「なんや奥さん、一発目からアヌスで感じてるんかいな。おい、アホ亭主、見てみい。これがおまえの嫁はんの本性や」
 直腸の奥深くに男根を呑み込もうと、妻は双臀をグラインドさせながらリーダーの下半身に押しつけている。
 道はつけた、と宣言してリーダーはベッドから降りた。
 男たちが妻に群がった。
 全員が一通りアナルセックスを試みたあと、複合技ともいえる陵辱が始まった。肛門に男を咥え込んだままで膣に別の男根を呑み、
口腔を三人目の肉棒で突かれまくられるという有様だった。残りの一人は乳房を嬲ったり陰核をいじったりした。
 その間、妻は狂ったように腰を振り続け、男たち以上に悦楽を耽った。
 一服していたリーダーはタバコを消すと、おもむろに立ち上がった。片手いっぱいに洗濯ばさみを持って近づく。
これから行われることは想像に難くない。私は全容を見守ろうとベッドの脇に移動した。

 欲情に満ちた妻のあえぎが悲鳴に変わった。肛門と膣を男根に塞がれたままの妻に、一個、また一個、洗濯ばさみが食いついてゆく。
重たげに揺れる乳房に洗濯ばさみの花が咲いた。両方の乳房に、その凄惨なアクセサリーをつけ終えると、リーダーは仕上げを施した。
両乳首に一個ずつ咬ませたのだった。
「痛い痛い痛い痛い……堪忍してくださいいい」
 食いしばった歯の間から絞り出す訴えを無視して、リーダーは妻の脇腹の柔らかい皮膚をつまみ、洗濯ばさみを食い込ませた。
「きいいいいいいっ」
 妻がのけぞった。同時に、妻を犯している二人が呻いた。
「よう締まるやろ」洗濯ばさみをすべて妻に咬ませたリーダーが笑った。「お楽しみはこれからや。辛抱たまらんようになるで」
 お手柔らかに、と口々に言いながら、二人の男は再び抽挿を開始した。乳房と脇腹を襲う激痛よりも、
秘苑と菊座からもたらされる刺激のほうが優るのか、妻の鼻腔から洩れる声に甘いものが混ざる。
 リーダーに替わり、二人の男がベッドの両脇に立った。手には、火のついた太い蝋燭が握られている。
二人は無造作に蝋燭を傾け、大量の鑞涙を妻の背中に滴らせた。
「うわっ」肛門を犯す男が呻いた。「あかん。そんなに締めたらあかんがな」
「ほんまや」仰向けになった男が相槌をうつ。「ただでさえよう締まるんやから、もっと加減してくれんと」
「交代したろか?」
「止めへんから、早よいきや」
 二人は軽口をたたきながら鑞涙を落としてゆく。熱鑞から逃れようとからだをくねらせる妻の姿態が哀れでもあり、
また、私の興奮を誘った。
 背中が鑞涙で覆われてしまうまでに、妻は五度は絶頂を迎えた。
 妻の前後を貫いていた男たちはベッドから降りて、ベッドサイドの二人と交代した。
 私は膝立ちになって妻の体を観察した。臀を掲げたままの妻は、息をのむほどエロチックだった。
鑞涙や洗濯ばさみが陵辱の無惨さを強調し、女体の脆さとはかなさを際立たせている。
双臀の間からのぞく無毛の秘苑にはクリーム状の愛液がまつわりつき、肛門はぽっかりと広がったままだ。
ときおり、その二つを結ぶ括約筋が痙攣し、男根を求めているかのように会陰がひくつく。
女体の強靱さと貪欲さを、私は思い知らされた。
 やはり二人は同時に妻を犯した。体位も、前の二人と同じく、一人が仰向けになり膣に、もう一人が後背位で肛門を貫いた。
「入れすぎやで。ゆるゆるになってるわ」アヌスに挿入するなり男が言った。
「こっちもや。おまけに濡れすぎやし、おもろないなあ」仰向けの男も不平を洩らす。
「まあまあ、そう言わんと」一人が苦笑しながらリーダーの隣に腰を下ろした。「おれが締まるようにしてやるから」
もう一人が、細い棒を手に鞭を手にしてベッドサイドに歩み寄った。新たな肉棒を受け入れて悦楽の世界に耽りはじめた
妻の顎に手をかける。「奥さん。ちょっと痛いめにおうてもらうよ。ええな?」
 妻は焦点の合わぬ眼で男を一瞥してうなずいた。
 よっしゃ、と言うが早いか、鑞涙にまみれた背中に棒を振り下ろした。乾いた音がした。
 妻の短い悲鳴が上がる。
 間隔を空けずに、二打、三打が放たれた。鋭い衝撃に鑞涙が飛び散る。
「やめてっ、お願いですから、ぶつのはやめてください」
 妻は首をねじり、男に許しを請うた。
「洗濯ばさみと蝋燭で感じとったくせに」男は唇をゆがめて妻の哀願を一蹴した。「指揮棒ごときを怖がることはあらへんで。
特に、これは白木やのうてカーボングラファイト製や。折れたりせえへんから安心して楽しんだらええ」
 男の笞打ちは延々と続いた。最初は一打ごとに悲鳴を上げつづけていた妻だったが、痛みによる括約筋の収縮が思わぬ
快感を引き起こしたらしい。前後の肉孔を犯す男たちは指揮棒の動きに合わせて抽挿を行っている。括約筋が締まった瞬間、
肉襞をえぐるように陰茎を打ち込むのだ。
 鑞涙のほとんどが飛び散った頃、真っ赤に充血した背中をくねらせ、妻がひときわ強烈なオルガスムスを迎えた。
 私は二度目の精をショーツの中に放った。

 しばらくして、男たちは責め道具をバッグに丁寧に収め、身支度をしてマンションを出ていった。
「いつもながら、感心するわ」Fが私の手錠を外しながら言った。「あの五人組、一回も出してへんのや」
 私も、それが疑問だった。妻の体に何度も挿入しながら射精だけはしなかった。
「SMいうのは、そういうもんなんやて。精神的ななんとか……て言うてたな」
 Fは私の股間の染みを見てにやりと笑った。
「あんたは、奥さんに触ってもいないのに暴発かい。もっと鍛えんと、これから大変やで」
(これから? これ以上、刺激的なことが妻と私の身の上に起こりうるんやろか)
 これからのプレイに期待していると思われるのもばつが悪いので、借金のことを代わりに持ち出した。負債は減ったのか、
あといくらほど残っているのかと。
 失神している妻を一瞥すると、Fは私をリビングに導いた。寝室のドアを閉め、小声で答えた。
「ぶっちゃけて言うと、債務はほとんど消えてるよ。あんたが静岡に行ってから、ほぼ毎日、男や女に抱かれてるからね」
「それじゃ、妻を解放してもらえるんですか」
「そこで相談やがな」Fはますます声をひそめた。「あんたは、どうなんや? もう、こんなことやめたいんか」
 私は口ごもった。「妻の意思を尊重するつもりですけど……」
「今、見たやろ? 奥さんは完全にハマってるで。もし、あんたが『おまえが決めろ』と奥さんに言うたら、答えは一つやろ?」
「やめる、と?」
「ああ。人妻の誠、いうやつや。しかし、それは奥さんの本意やない。泣く泣く旦那に従うてるだけや。
変なやつと浮気されるよりは、この状態のほうがええんとちゃうかな」
 私は、非情にもうなずいてしまった。妻の狂態を見せつけられたせいで、正常な判断ができなくなっていたのだろうか。
いや、それはあまりにも見えすいた言い訳だ。私は、妻が性的にどう変わってゆくかということに激しく興味をいだいていた。
そして、私もまた、未知の快楽を知りたくてしょうがなかった。
 来月いっぱいで短期赴任が終わる予定だ。六月から妻とともにFがいざなう悦楽の園に飛び込める。夫婦二人なら、怖いことはない。
これまでの四か月間、肉体的、精神的、社会的なリスクはまったくなかった。
私にとって、Fはアリスを不思議の国に導いた白うさぎのような存在だった。
いや、ファウストに地獄を覗かせたメフィストフェレスに例えられるかもしれない。
 Fは、私の手を握ると晴れやかな笑みを浮かべた。
 つられて、私も微笑を浮かべていた。

 中間管理職として部下に説教を垂れる立場にある私ですが、そんな資格なんてないことを、
今回の文章を書いていて痛感しました。夫婦が話し合って決めるべきことを独断してしまいました。
そのときは、未知の領域に対する好奇心しかありませんでした。悔やんでも悔やみきれません。では、後日。

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