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北原夏美 四十路 初裏無修正

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[1282] 贖罪14 投稿者:逆瀬川健一 投稿日:2001/12/12(Wed) 23:12

逆瀬川健一です。公私ともに多忙を極め、最後の書き込みから数か月も経ってしまいました。ようやくパソコンの前に座り、キーを叩く余裕ができましたので、ふたたび妻と私の話を続けさせていただこうと思います。

【#14 傾斜】
 三日間、Sからの連絡はなかった。電話もメールも。
 仕事を終え、暗い部屋に帰ってくるたびに、私の不安は深まっていった。
 もう二度と、妻の顔を見ることができないのではないか。軽やかな足音も、小気味いい包丁の音も、私の冗談に笑う声も、もう聴けないのではないだろうか。
 そんな不吉なことばかり考えるようになったのは、Sがオカルトに傾倒しているという噂を思い出したからだった。
 日本企業が国際的な競争力を持つに至る過程では、Sのマネジメント理論は確かに効力があった。だが、貿易摩擦が起き、日本バッシングが行われると、Sの理論は回答を提示しえなかった。Sは、急速に終末論に傾いていった。すべての苦しみは今に終わる。それまで辛抱すれば、ふたたび日本の時代がやって来るのだ、と。
 柔和という言葉そのもののSの顔だが、その裏には悪魔に魂を売り渡したオカルト亡者の表情があるのだろうか。
 たかが噂だ。それも三流ジャーナリズムが垂れ流した。
 私の心は揺れた。この揺れを止めるのは、Sからの連絡だけだ。

 四日目。限界に達しそうな私の心を読んだかのように、携帯にSからのメールが入った。
***********************************
奥方はお元気です。土地柄のせいか食欲も増し、あちらのほうもなかなか積極的になっておられる。同行の経営者たちも骨抜きにされ、現地のナイトライフを楽しむ暇も精力も残っていぬほど。明後日、奥方を送り届ける予定。不自由をかけるが、しばらく我慢されたし。 北京にて。
***********************************
 Sは、最初から妻を中国に連れてゆくつもりだったのだ。視察旅行の同行者の性欲処理のために。
 言葉が通じない外国では、Sの存在は妻にとっては絶対だ。ホテルから無一文で放り出されるのではという危惧に、妻は抵抗を完全にあきらめてしまったのだろう。
 外国に連れ出されることを知りながら、妻は命じられるままにパスポートをもって出たのか。
 そこに、性の地獄への妻の傾斜を見たような気がした。
 Fと私との密約を、妻が知るはずはない。さまざまな蹂躙を定期的に受け、性感を開拓されながらも、借金返済のためだと、妻は自分に言い聞かせていたはずだ。少なくとも、私に対して引け目を感じているのではないかと思いこんでいた。
 だが、妻は、性の地獄の深みにはまってしまったのだ。いや、妻にとっては地獄ではない。たぶん、極楽だ。つい数日まで私が悦にいっていた観念にとうに気づいていたのかもしれない。
 私の手前、不本意であるようなそぶりを見せながら、内心は嬉々として新しい快楽を貪っていたのではないだろうか。

 約束の日、残業を早めに切り上げて帰宅した私を待っていたのは、いつもの暗い部屋だった。八時前だというのに、妻の姿はなかった。
 ブリーフケースをソファに放り投げ、ネクタイをゆるめようとしたとき、電話が鳴った。
『S先生の使いの者です。一時間後、西宮北口駅の改札までいらしてください。奥様にお引き合わせいたします』
 一方的にそう告げられて電話が切れた。
 
 実際、妻の姿を見ることができたのは、二時間後だった。
 西宮北口駅前で迎えのワゴンに乗せられ、京都に連れて行かれたのだ。
 三条大橋の近くのマンションに入り、最上階に上がった。
「おお。きみがご主人か。はじめまして。私がSです」
 雑誌などで目にする写真よりも、実物のほうがはるかに若かった。トレーナーにコーデュロイのパンツ。背筋はぴんと伸びて胸板は厚い。
「このたびは、奥方を勝手にお借りしたうえ、海外まで同行していただいて申し訳なかった。迷惑をかけたね」
「とんでもない」
 私の口をついて出た言葉は、それまで用意していた恨み言とはまったく異なったものだった。Sの口調に誠を感じ取ったからだった。
「かえってお邪魔になったのではありませんか」
「いや、すばらしい奥方だ。送ったメールのとおりだよ。私はもとより、一緒に行った社長たちがいたく感激してね」
「ところで妻は?」
 私の質問に、Sは無言の笑みで答えた。テーブルの上のリモコンを手に取り、今のコーナーに据え付けられた六十インチのプロジェクションテレビに向けてスイッチを押した。
 妻の姿がスクリーンに現れた。秋物の、丈の長いドレスに身を包み、椅子に腰掛けている。周囲は闇に溶けていた。光軸を絞った真上からのスポットライトが妻を漆黒の中に浮かび上がらせている。頬や鼻の下を隈取る陰影が、妻の孤独と心細さを表しているかのようだった。

 神戸北野にあったマンションと同じ仕組みか? 隣室の映像をここでモニターするとか……。
「残念だが、奥さんはこのマンションにはいない」
 Sは、私の考えを読んでいた。
「とにかく、元気な様子をご覧にいれたくてね。さて、男同士の話をしようか。なにか飲むかい」
 私はうなずいた。こんな大物相手に、しらふで話などできるわけがない。
 雑談を交わしながら私たちはスコッチを呑んだ。
 アルコールに、私の緊張を急速にほぐした。
「回りくどいのは嫌いだ」Sがぴしゃりと言った。「奥さんを雇いたい。私の秘書として」
 私もずばりと質問した。「つまり、愛人として?」
「いや、愛人ではない。私のビジネスを手伝ってほしんだよ」
「………?」
「もちろん、会社が雇う秘書ではない。私設秘書だ。給与はポケットマネーで支払う」
「お手当……。やっぱり愛人じゃないですか」
「そうじゃない。私の話をよく聞きたまえ」
 自分の性欲と征服欲を満たすために女を囲うというわけではない、とSはきっぱりと言い放った。
 経営の神様などと呼ばれてはいるが、それはマスコミが作った偶像だ。S自身の、たぬまぬ営業努力のすえに現在の顧客を獲得したのだ。へりくだってはいけないし、傲慢であってもいけない。その微妙なラインをどう保つか? そこに女が必要になってくる。
 毅然とした態度を取りながらも、顧客の趣味や道楽に理解を示し、有用な情報や物品を与えることが、契約継続の秘訣だ。古美術が好きな客には、貰い物だと言って高価な品物を手渡す。ゴルフが好きな客には、有名なプロゴルファーのサイン入りクラブセットを進呈する。そして、好色な客には女をあてがうというあんばいだ。
 もちろん、好色な客の数は圧倒的だ。そんな客たちに、私の妻をレンタルしようというのだ。
「中堅広告代理店営業部課長のきみにとって悪い話じゃないはずだ。顧客の大手メーカーの宣伝戦略をきみの会社にお願いするように持っていくことだってできる。勘違いしないでくれよ。仕事をネタに取り引きしようと言うのではない。これは、お願いなんだ。頼みます」
 私は浮かしかけた腰を、ふたたびソファに沈めた。仕事の発注という卑劣な手段を本気で使うような男と取り引きする気はなかった。私は、自身の営業手腕に自信があった。営業成績のために妻を売るような男と思われるのが我慢できなかった。だが、私に深々と頭を下げるSの態度に、怒りが消えた。Sの言葉に、私は誠を感じた。

 私はモニターテレビに視線を投げた。「これから何が始まるんですか」
「もし、きみが頑なに拒否したら、奥さんの乱れぶりを見せようと思ったんだ。そうすれば気も変わるだろうと思ったんだ。年寄りの嫌味な計略だよ。だが、きみの心は決まったようだね。ん?」
 老人のたしかな洞察力に、私は舌を巻いた。
「Sさんにはかないません。いいでしょう。妻を私設秘書に使ってください。ただ、私の仕事に便宜を図っていただかなくても結構です。そんなつもりで、妻をお貸しするわけではありませんから」
「じゃあ、どんなつもりなのかね」
「見てみたいんです。私たち夫婦が行き着く先を」
「きみも奥さんも、まだ三十代なんだろ?」Sは呆れたように言った。「地獄を見るかもしれんよ、そんなこと言ってると」
「かまいません」そう言いながら、私はかすかに震えていたかもしれない。
 それじゃ、手始めに、とSはつぶやいて懐から携帯電話を取り出してダイヤルキイをプッシュした。
「私だ。首尾は上々。予定どおり奥さんのお相手を頼む。手加減は無用」
 そう言い終え、Sが電話を畳むと同時に、スポットライトの中に二人の男が現れた。妻が身を固くした。
「――これは!」
 含んだスコッチに、私はむせそうになった。
 男たちが全裸だということに驚いたのではない。
 彫像のように筋肉が盛り上がっているさまに感嘆したのではない。
 二人の背中一面に彫られた刺青に度肝を抜かれたのだ。
「ヤクザじゃないですか。なんてことを……」
「そう驚かなくてもいい」Sは苦笑した。「彫り物を入れてはいるが、れっきとした会社員だよ。私がコンサルティングしているくらいだから、変な会社ではない」

 男たちが体の向きを変えると、刺青の規模が明らかになった。首筋から両胸、腕は両手首まで。下半身は尻から太腿の半ばまで鮮やかな色彩に覆われている。図柄の知識は私にはなかったが、とにかく半端な刺青ではない。会社員というのは表向きにちがいない。暴力団新法で合法的な稼業に転換した暴力団の会社の者だろう。
 モニターの中の妻が、男たちの刺青を凝視し、いやいやをするように首を振った。
 Sはテーブルの上のリモコンを取り、音量を上げた。
『かわいがってほしかったら、自分で脱げや』
 龍の刺青の男が言った。
『別に……いいです。帰してください』妻の声がおののく。『Sさんは、あなたがたのことご存じなんですか』
『なめた口ぬかすと、しばきまわすぞ』仁王のような刺青を入れた男が低く言った。『あのじじいはどうでもええんや。堅気のくたばりぞこないの知ったこっちゃない』
「テンションが上がってるね」Sは苦笑を浮かべて私を見た。「役者だね、二人とも」
 Sの庇護が受けられぬと観念したのか、妻は椅子から腰を上げ、背筋を伸ばして立った。背中に手を回してボタンをはずす。ゆるんだ襟元に手をかけるとドレスは小さな衣擦れの音をのこして妻の足下に落ちた。スーツに見えたドレスは、ワンピースだったのだ。
 ドレスの下の妻は全裸に近い格好だった。ノーブラ。そしてショーツとは呼べない紐状の下着が剃毛された恥丘を二分している。
『回ってみい』
 龍が命ると、体を小刻みにふるわせながら妻はターンした。紐が食い込む双臀が強い光線を受けて白く飛んでいる。背筋のくぼみと薄く贅肉がついた脇腹とのコントラストが、成熟の度合いを強調する。ずいぶん長い間、妻の肉体を見ていないような気がした。
 仁王が椅子を片付けた。両胸を抱きかかえて立ちつくしている妻に正座するように龍が言った。妻の両脇に二人が立った。男根はしぼんだまま、勃起の兆候すら見せてはいない。
『わかってるやろな。これからせんならんことは』仁王が言った。『おまえの体を見てもぴくりともせんのや。ほら、お詫びせんかい』
 一瞬、妻がカメラを直視した。私は妻と目があったような気がしてどきりとした。まさか、私がSと一緒にヤクザの調教シーンを観ているとは想像すらすまい。胸がきりりと痛んだが、ヤクザに輪姦されるというおぞましい状況を、妻がどのようにして受け入れるのかという好奇心のほうが強かった。私は、画面から目をそらした。
『まずは、わしからや』仁王が腕組みをし、腰を突き出した。しぼんだままでも、男根は十数センチはあった。
 妻は恐る恐る手を伸ばし、醜悪な肉塊をつまんだ。
『なにしとんじゃ、こらあ!』反対側の龍が妻の髪を掴んで声を荒げた。『誰が手え使て、ええ言うた。お詫びは口でするもんやろが』
 龍の形相におびえた妻は、額を床にこすりつけるようにして謝った。そして、仁王の尻を抱くようにして男根を口に含んだ。
 長い口腔奉仕のあと、妻の唇を割って現れたのは二十センチはあろうかと思われる肉棒だった。間もなく自分を犯す凶器が口の粘膜を圧迫しながら膨張していく感触が、妻から抵抗する気すら奪っていたのかもしれない。妻は、眼前で重たげに揺れる男根に物欲しげな視線を絡みつかせていた。
 すでに亀頭をもたげはじめたもう一本のペニスが妻の口に押し入った。長さこそ標準的だったが、太さと形状が並の男根ではない。成人男性の手首ほどの太さがあり、その表面に海綿体のかたちが浮き出している。まるで筋肉でできているかのようだ。
 妻は鼻腔を広げて空気を貪りながらも、唇を締め、頬をすぼめようとする。
 だが、口を犯す肉塊のため頬はまったくすぼまらない。逆に、頬が内側から不自然に膨らみ、蹂躙のさまを見せつける。
 龍の口腔性交は執拗だった。仁王の倍の時間をかけて妻の口を犯し尽くす。
 勃起を何度も引き抜いては舌で追わせ、裏筋から陰嚢までねっとりとしゃぶらせる。ときおり、どす黒く充血した亀頭を頬や瞼にこすりつけては、卑猥な言葉を投げかける。
『どうや、はよ欲しいんやろ。こんなでかいのを食うたことあるか?』
『……い、いいえ。これほど大きいのは……』
 妻の表情や口調から不快感はうかがえない。鼻筋をなぶる龍の亀頭を見つめる瞳が潤んでいるように見えた。それは、屈辱感による涙ではない。期待感からくる微熱の火照りのせいだ。
 ヤクザに対する恐怖が、妻から消え去っていることに私は愕然とした。
 性感の高まりは、恐怖すら凌いでしまうものなのか。もし、私が妻と同じ状況に置かれたとしたら、たぶん、勃起などさせることは不可能だろう。
 男たちは、こうして何人もの女を嬲ってきたのか、息がぴったりと合っている。龍は妻の体の位置を変えさせると、すかさず仁王が厚手のラグを敷く。
『いつまでもしゃぶってんと横にならんかい』
 暴力的な口調とは異なり、龍は妻にくわえさせたままゆっくりと膝を曲げ、腰を折った。妻の両腋に膝を入れるようにして、真上から口を犯し続ける。
 画面が大きく揺れた。
 固定されたアングルからカメラが解放された。きっと仁王がカメラを三脚から外したのだ。

「おお。いいね、いいね」Sが顔をほころばせた。「あの男のカメラはプロ裸足だからね。きっといい画を見せてくれる」
 私は、不安と期待がないまぜになった表情でうなずき、すぐに視線をプロジェクターに戻した。
 カメラは妻の股間を狙った。単なる紐でしかない下着は、妻の秘唇を割って食い込み、卑猥な肉溝に没している。
『ほおお、えらい洪水や!』仁王のくぐもった声が、ズーミングを始めた画面に重なった。『尺八だけで、こんなに濡らすか?』
 仁王の揶揄が妻の耳に届いたのか、急に脚を閉じる。
『こらあ、脚ひらかんかい! ちんぽ抜かせるぞ!』
 その威嚇は効果的だった。妻がゆっくりと開脚した。
 スクリーンいっぱいに股間が拡大された。
 黒だとばかり思っていた下着は、深い紫だった。その光沢はたぶん絹なのだろうが、妻の愛液が高価な生地を台無しにしてしまっていた。
 食い込む紐に四葉の花弁が絡みつき、おびただしく溢れる蜜がぬめ光る。
 フレームから男の二の腕が現れ、その淫らな布きれを引きはがした。
 妻の秘苑の全貌が明らかになった。複雑な構造をありのままが、ライトのもとにさらけだされた。

「大画面で見るのも一興だね」白濁した粘液をじわりじわりと吐き出す肉の合わせ目を眺めながら、Sは唸った。「きみのところは、たしか子どもはいなかったね?」
 画面から眼を離さぬまま――いや、離せぬまま、私はうなずいた。
「よく締まると評判だよ。実は、私はまだお相手をしてもらったことはないんだが、顧客がそうのろけるんでね」
 意外な言葉に、私はSの顔を見た。
 Sは照れたような笑みをうかべた。「この齢になると、肉の悦びが鬱陶しくなるものだ。肉体の悦楽など、一時的なものでね。やりすぎれば疲れもするし、飽きてもくる。人間の快楽中枢は脳なんだよ。決して粘膜の神経細胞などではない。こうしてきみの奥方のようなご婦人が性感に耽るのを観ることが、なによりも楽しい。射精などとは別の次元の快楽なんだ。まだ若いきみには、年寄りのたわごとにしか聞こえないかもしれないがね」
(これや! これなんや!)
 私は、Sの持論に胸のうちで賛同した。妻との爛れるような日々を送っていた私が求めていたのは、これだったのだ。これまでのもやもやとした思いを、はっきりと言葉にしてくれたSという人物の深さに、感じ入った。
 私はグラスを置き、ソファの上で姿勢を正した。
「Sさん、いや、S先生。今のお言葉に感服いたしました。妻をいろんな男たちに辱めてもらうことに悦びを感じていた私は、実は変態ではないかと思っておりました。しかし、そうではなかった。私もまた、快楽中枢の刺激に酔いたかったのです」
「若いのに変わってるな、きみは」Sは面白そうに笑った。「ところで、奥方の同意は得ているのかな? きみと同じような願望を、奥さんも持っておられないと、悲惨な結果をまねきかねない」
「Fさんと関係を持ってから妻は変わりました。たくさんの男や女の慰み物になることが、どれほどの快楽をもたらすかを知ったのです。その件に関して妻と真剣に話し合ったことはありませんが、妻の思いは私にはよくわかります」
 このような状況に妻を陥れた私とFとの密約のことは明かさなかった。一喝されそうな気がしたからだ。Sの機嫌を損ねたくない一心だった。

 話は後だ、とSはそっけなく言って、プロジェクターに顔を向けた。
 画面の中の妻は、龍の刺青を背負った男を迎え入れようとしていた。
 両肘と両膝で体重を支え、尻を高く掲げている。
 男の両手が腰のくびれをがっしりと掴み、そそり立つ太い肉棒を秘裂に突き立てていた。
 膣内に愛液が満ちているとはいえ、龍の勃起を受け入れるのは難しいだろう。たとえ挿入できたとしても抽挿は困難だ。そのペニスの直径は缶コーヒーほどはあるのだ。
 妻を襲う苦痛から眼をそらそうとしたとき、スピーカーから想像もしなかった声が洩れた。
『はっ……う。くうううっ。す、すごい。いっぱいになってる。くううっ』
 カメラは妻の斜め前から全身をフレームに収めていた。
 ショートカットの髪を振り乱し、背後から犯す男の腰に自らの下半身をうねらせるようにして押しつけている。ペニスは完全に没してるのだろうか。
 やがてカメラがふたたび固定された。そして、淫らな映像が私とSの前に展開した。
 口と膣を同時に犯される妻。太い剛棒と長い屹立を両手で握らされフェラチオを強いられる妻。さらに、膣と肛門を同時に蹂躙される妻。
 これまでの夫婦の性の遍歴で、似たようなシーンは幾度となく眼にしていた。しかし、強靱な肉体に墨を入れた男たちにもてあそばれる今回の様は、禍々しさと淫靡さに満ち、私を魅惑した。

「女は、強いな」
 Sがつぶやいた。
「ヤクザ相手に快楽を貪ることができる。だから、仕込みたい。調教したい。そして、狂う様をつぶさに見たいんだよ」
 同感だった。私は、Sの性哲学と実践に深い感動をおぼえた。もし、妻でよければSに差し出し、私たち夫婦の行き着く先をこの眼で見たいと激しく思った。

ひさしぶりの書き込みなので勘がつかめず、長々と書いてしまいました。管理人さま、もし、ご迷惑のようでしたら削除していただいて結構です。そのときは短縮版とか分割版を書き込ませていただきます。では、後日。

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