管理人から

管理人

Author:管理人
管理人がおすすめするカテゴリに★印をつけました。



アダルトグッズのNLS








最新記事


カテゴリ

北原夏美 四十路 初裏無修正

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

亜希子3

[1260] 亜希子3 投稿者:E-BOX 投稿日:2004/05/29(Sat) 12:18

午後十時時を過ぎた頃。
篠塚亜希子は、一人で遅い風呂に浸かっていた。
生温い湯船に肩まで浸かり、自身の両足首を改めて凝視する。
先程見つけた痕跡は、両手のみならず、この両足首にも在った。風呂場で初めて気付いたのだった。
亜希子は暫くの間、それを凝視し続けた。何かを巻き付けられた痕跡。それが何なのか、亜希子は見抜いてしまっていた。
遠い過去。封印している筈の忌わしい記憶。それが今、一気に脳裏を駆け巡り始める。
(どうして・・・こんな痕が付いているの・・何故・・)
あれはもう、五年も前の事になるのか。二十六歳だった。そして社会人でもあった。
そして・・付き合っている男がいた。
好きだった訳では無い。
強引に、その男の女にされた。そう言っても過言では無い。
職場の先輩。そして部署が同じ。それだけの関係だった。
あの日、あの職場で犯されるまでは。

男は、強引だった。
残業していた亜希子。其処に入ってきた男。突然の羽交い締めに、言葉を失った。




篠塚亜希子は、診察室にいた。
目の前には、あの医師、田沼が座っている。神妙な顔つきで設置されたパソコンに
その顔を向けていた。
先程から画面を見たまま無言であった。亜希子はその表情を見つめた。
無精髭を生やしている。医者らしくは無い。むしろ今の亜希子には空恐ろしく思えた。
あの日、この男は自分に何をしたのか。意識を失った身体をどう扱い、どう弄んだのか。
その推測に、亜希子は激しい憤りと恐怖を覚えた。田沼も無言なら、自分もそうだった。
膝に揃えた指先が冷たくなっている。決して聞きたくは無いその現実に、亜希子は飛び込もうとしていた。
「あの・・・田沼先生」
「はい」
こちらを向こうともせず、画面に没頭している。
「この前の・・診察の事で・・あの、御伺いしたいことがあります・・」
声が震えている。下唇を噛み締めて堪えた。
「何でしょう」
抑揚の無い、田沼の声。こちらを向かないのは、罪の意識に苛まれているからなのか。
「リラクゼーションの後・・・私は寝てしまいました、でも」
「でも?」
「その後・・・私に・・意識の無い、私に・・何か、されたのですか?」
上擦った声は、語尾を荒げていた。意識の無い裸体を辱められたのではという思いが在る。
その身体に縄を巻き付け、弄ぶ田沼の姿が重なる。思い過ごしであって欲しい。
そう願わずにはいられなかった。
「何かした・・・それはどういう意味でしょうか」
「・・・それは・・」
亜希子は言葉を詰まらせた。今思っていた状況をそっくり話す事など出来はしない。
「篠塚さん」
「・・はい」
田沼が初めて振り返った。三白眼気味の視線が、胸元に突き刺さる。
「こちらに来て、この画面をご覧になってください」
亜希子は言われるままに立ち上がり、田沼が示すパソコンに近寄った。
「・・・ひッ!・・」
その画面を見た途端、亜希子は息を引き込む様にして悲鳴を上げた。思わず両手でその口元を覆う。
そこには画面一杯に、全裸の女が縛られている複数の画像が在った。真白い裸体に、麻縄が幾重にも巻かれ、その肉体を変形させている。苦悶に喘ぐその顔には、一本の細い線だけが、女の目元を辛うじて覆っている。
「最近、インターネットで見つけたサイトです。もう四年程前の画像らしいんですがね」
「どう、して・・こんなものを・・」
亜希子は呻く様に言った。その狼狽は、卑猥な画像を見せられた為だけでは無かった。
「淫乱マゾ奴隷、亜希子・・・か。面白いタイトルですね」
田沼は息だけで笑った。
亜希子は裂ける程にその両目を見開いていた。両手は口元を押さえ込んだままで。
「この女は当時二十七歳らしい。清楚な顔をしたマゾ奴隷だと、書かれていますね。しかし、どうですこの歪んだ表情。これは究極の快感を与えられた際の人間の表情ですよ」
田沼は一つの画像を指差す。
女が全裸で這わされ、尻だけを高く掲げていた。その豊かに盛り上がった尻に男が背後から馬に乗るが如く跨っている。後ろ手に縛られた両手の指が何かを探す様に、空を掻いて折れ曲がっていた。男の指が白い尻を掴みしめ、左右に裂く様に引き拡げている。女の首筋には血管が浮き出し、首だけを反り返らせる様にして覗いた顔が、激しく歪んでいるのが確認出来る。今にも泣き出しそうな表情が、目線の奥に隠れていた。
「男が、女の肛門を初めて犯している場面だそうです。この大人しいOLだった女は、管理者の男に調教を受ける事によって、従順なマゾ奴隷へと堕ちていった・・・・そう書かれています」
田沼は嬉しそうに呟いた。子供がお気に入りの玩具を見つけた様な口調で。

亜希子は鼓動が限界まで高まり、破裂しそうになるのを感じていた。
どうしてこんなものがネット上に在るのか。その存在を自分は今まで知らなかっただけなのか。それも、何年間もの間。
「私・・・・失礼、します」
思わず踵を返し、亜希子はその場から立ち去ろうとした。
「この女、今は何をしてるんでしょうねえ」
背後から、大きな声が掛かった。亜希子の脚が止まる。
「結婚して、幸せな家庭を築き・・・過去を知らないのは亭主だけという事なのかな」
「何を、おっしゃって、いるの・・」
歯が鳴りそうな程、震えているのを、亜希子は感じた。後ろは振り向けなかった。背後に、大きな奈落の底が口を開けて自分を呑み込もうとしている。
「さあ、今日も治療を行いますよ・・亜希子さん」
粘り気の在る声が、背中に纏わり付く。

亜希子は田沼に背を向けたまま、眼を閉じた。身体が傾いで倒れそうだった。
過去の過ち。
付き合った男は、歪んだ性癖を持っていた。会社の同僚だった男は、強引に亜希子を犯し、自身の所有物にした。心では憎みながら、身体は否応無く反応し、徐々に男に屈服していった。性には奥手だった自身が、あの男によって力ずくで奪われ、縛られ、陵辱される快感に激しく反応した。亜希子は自身もそういう女である事を十二分に再認識させられた。
経験した事の無い名状し難い被虐の快感が、亜希子を支配し続けたのだった。
全ては数年前、闇に隠した筈の過去が、今蘇ろうとしている。
「私・・今日は失礼致します・・」
「おや・・では、治療はもういいんですか」
田沼の口調が変わった。面白おかしい様子だった。
「は、い・・・又、後日にでも、お願いします・・」
背を向けたまま返した声は、自分で無い気がした。何かが抜け落ちている。絶対に奪い取られてはならない、重要な何かが。
「しかしこのマゾ女、旦那にこの性癖を知られたらどうするつもりなんでしょうねぇ・・」
亜希子は答えられなかった。もう、次の言葉など無い。
閉じた瞼の裏側が真っ赤に染まっていく。流れる血が逆流している錯覚さえした。
「今日は、別室を用意してあります」
田沼が立ち上がる気配があった。
「宿直室でね・・誰も来ません。ゆっくりと治療を行えますよ」
亜希子の身体がびくん、と跳ねる。尻を背後から撫でられていた。
その掌は、徐々に尻肉を掴む様に撫でる力を増していった。

コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

コメントの投稿



管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)


 | ホーム | 


  1. 無料アクセス解析