[1265] 亜希子7 投稿者:E-BOX 投稿日:2004/06/06(Sun) 00:40
「この亜希子の乳房は・・母乳が出ると・・あのサイトに書いて在りましたが・・」
晒した乳房を噛み付く様に凝視しながら、須藤が言う。
「ええ、出ますよ、面白いくらいにね」
愉快そうに言う田沼に、もはや医師としての威厳などは無かった。
「ちょっと・・吸ってみても・・いいですか・・この奴隷の乳房」
田沼は息だけで笑った。しかし、次の言葉に須藤は苛立ちを覚える。
「それよりも、亜希子自身に揉ませましょう。いいな、亜希子」
亜希子の眉根が更に曇る。その表情は明らかに屈辱的な言葉に反応した証拠だった。
須藤は、その表情を美しいと思った。端正な顔をした女だった。伏せ眼がちな睫毛が長い。
血管が抜ける程に白いその肌は、この旅館の部屋に在る全てのものを、霞ませてしまいそうだった。触らなくとも、その滑らかな艶を持った重たげな乳房の触感は想像に難くない。
しかし、あの乳房を口に含んでみたかった。自身の両の掌で、ブラブラと揺れるあの太い乳房を、鷲掴んで揉みしだきたい。欲望は急激に膨れ上がっていく。
だが田沼は、触らせようともしない。歯痒い思いがした。この様な清楚で且つ肉感的な女を妻に持つ田沼に強烈な嫉妬を覚えていた。
「どうした、早くしろ」
苛立ったのか、無言で立ち尽くす亜希子に田沼が言う。
「お願いです・・・どうかそれだけは・・・お許し、ください・・」
無理矢理に揉まれてしまうのなら諦めも出来る。しかし自身の手で乳房を揉んで見せるのには、計り知れない屈辱感が在った。母乳が出るのは子供を産んだからでは無い。授乳では無く、この症状は病気によるものだった。想像妊娠は完治していない。その事を一番知っているのは、担当医の田沼の筈だった。それを性の対称として愉しむ精神がどうしても理解出来ない。だが性の道具としての扱いばかりを受けている。もう穢れた乳房という感じがする。身体全てが性の道具として扱われる。どこまでも堕ちて行きそうな不安が亜希子には耐えられなかった。
「あ、き、こ・・・分かったな」
一語一句、区切りながら叱咤される。これ以上の逆らいは田沼の逆鱗に触れるだろう。
そんな響きが在った。理解などは求められない。この乳房は今や男達を愉しませる為だけに存在するのだろう。
「返事をしろ・・・・」
「・・・はい・・・あなた・・・わかり、ました・・」
やがて亜希子はそう呟き、自らの乳房を両手で掴み締めた。
「待て」
そう言われ、亜希子の動きが止まる。
「その下着も脱ぎなさい。全裸で乳房を揉みしだくんだ」
田沼の声が低い。粘着質を持っている響きだった。この部屋には異様な空気が立ち込め始めていた。他の二人も喋らなくなっている。目の前の奴隷だけを凝視し、視姦しようと必死になっている。高田は只管にビデオカメラを構え、全てをその中に収めようとしている。
須藤は、触れられなかった乳房を咬み付くような眼で見据えている。
「返事をしろ、マゾ奴隷亜希子」
「わかりました・・・全裸に、なります・・お待ちください・・・」
眼を開けずに、亜希子はそう答えた。
そして一呼吸擱いて、その指をショーツに掛けた。股間に視線が集中している。
思わず背を向けた。
「駄目だ。正面を向いて、眼をしっかりと開けて脱げ。顔をこちらに向けたままでだ。わかったな、マゾ奴隷」
「・・・はい・・そう、致します・・」
亜希子は低い返事をした。その声は震えていた。どこまでも辱めようとする田沼だった。
言われた通り、正面を向き、その眼を開いた。目前にいる三人と視線がぶつかる。
歪んだ欲望を湛えた眼が、亜希子を睨んでいる。
「もっと、眼を見開け。そして下着を脱げ」
言われた通りにした。そしてそのまま下着に両手を掛ける。
そうすると、首がより前方へと伸び、顔が前に出る。亜希子は裂ける程にその両目を見開いているのを感じた。ショーツが腰の部分から捩れて丸まりながら腿を擦れ落ちていく。
目の前には興奮し切った三人の男達が凝視し続けている。
やや上目遣いの視線のまま、唇を真一文字に食い縛り、亜希子はショーツを下ろしていく。
「いい顔だ。亜希子・・・我妻とは言え、美しい」
田沼が言う。
本気でそう言っている。須藤はそう感じた。
目前で、他人の妻が大きな瞳を裂ける程に見開き、ショーツを脱いでいる。
その胸中は、狂えるものなら狂いたい、そう叫びたい様に思えた。その想いが、大きく開いた焦点の定まらない瞳に出ている。
亜希子には、気品が在った。よく見かける下品な淫乱女とは違う。
得難い女だと、須藤は思い始めていた。
亜希子はその腰を後ろに突き出しながら、ショーツを足首まで落とした。
「全裸に、なりました・・これで・・宜しいでしょうか」
そう言い、その眼をゆっくりと閉じる。絶望を隠す様に。
「いいだろう・・正面を向け。但し・・両手は頭の後ろに組め。そして、両足を開き、蟹股になって正面を向け」
尋常では無い格好を、田沼は強制した。その命令に、亜希子は無言で首を振った。
全裸のままでそうすれば、全てを露出する事になる。乳房を晒し、股間までもを覗かれてしまう。初対面の男達に対して、余りにも屈辱的な姿勢、いや最早痴態と言えた。
「・・お願いです、そんな格好だけは、どうか・・お許し、ください・・」
直立不動になり、天井を見つめたまま全裸で許しを乞うた。もう視線は二度と合わせられなかった。男達の眼は、興奮に狂いかけている。それを見るのが堪らなく怖かった。
高田のカメラが、剥き出しの股間を狙っている。その部分は田沼によって剃毛されていた。
幼児の様な縦の亀裂が、亜希子を更なる屈辱へと煽り続ける。
「これからするべき格好を、復唱しろ、マゾ奴隷亜希子」
田沼では無く、そう言ったのはあの須藤だった。主人である田沼の台詞。それを奪った。
我慢ならない口調だった。今、須藤は興奮の極みにある様だった。田沼は舌打ちしたが、黙して亜希子を見据えた。
「そうしなければ・・・お前の盛り上がったケツを俺が百叩きする。わかったな亜希子」
再度の声も須藤だった。今にも飛び掛りそうな気配が在る。
「わかり、ました・・・」
「須藤様、と言うのだ、マゾ奴隷亜希子!」
「・・わかりました、須藤様・・」
亜希子はそう返した。額からは脂汗が噴出し始めている。
「眼をしっかりと開け、その格好を復唱しながら、両脚を蟹股に開いて行け」
「はい、須藤様・・・・今から、行います・・」
そう言いながら、亜希子は両手を頭の後ろに持って行き、その手を組んだ。
「今から、両脚を、・・・」
「蟹股に、開きます、だ・・御覧下さい須藤様と言え、亜希子」
「が、蟹股に開きます、ごらん、ください、須藤様・・」
そう答え、天井にその見開いた両目を向け、ゆっくりと両脚を広げていった。
「尻をもっと落とせ、そうだ。もっと胸を反らせろ、そうだ」
須藤が叫びがちに言う。既に命令する主人として成りきっていた。横にいる田沼の事などはもう眼中に無い。
「はいッ、蟹股に、両脚を、広げますッ」
呻く様に亜希子は答えた。
「もっとだ、オマンコを見せろ!乳を見せろ!」
「・・はいッ、・・・須藤、様ッ、・・・」
亜希子は呻く様に答えた。激しく豹変した須藤に、恐怖すら覚えていた。
そしてその体勢は亜希子に想像も出来なかった苦痛も齎せていた。
レスラーが行う、ヒンズースクワットという筋力トレーニングが在る。見た目よりも本人には凄まじい苦痛が在る事で有名だ。一番辛いと言われる状態での姿勢で、制止させているのだった。
亜希子の身体中から、汗が噴出している。それは首筋を流れ、揺れ動く乳房に滴り落ちる。苦悶に喘ぐ裸体を凝視しながら、更に興奮した須藤の声が飛ぶ。
もっと胸を反らせろ、もっと両脚を蟹股に開けと叫んでいる。
そう言いながら、ついに須藤は亜希子の方へと歩き出していた。
そして亜希子の背後に回り込み、その両肩を掴まえ下へと押さえ込む。
「どうだ!マゾ奴隷、苦しいか!」
「アアッ・・・やめ、てッ、・・ウッ、ウウッ、・・・・ンウッ・・・」
「堪えろ、マゾ奴隷!両脚を開け、姿勢を崩すな!」
「アウッ、・・ンウウウウッ・・・」
首に血管を浮き出させ、弓の如く仰け反る様にして亜希子は堪える。
その時突然、須藤が背後から、その剥き出しの尻をわし掴んだ。
「あ、あはッ!」
亜希子の裸体が跳ね上がる。須藤はまるで憎き肉塊での捕らえたかの如く、その指を深く尻に埋め込み、激しく揉み始めた。恐ろしい力だった。
しかし田沼は、須藤の行為には気付いていない様子で、亜希子の裸体を凝視している。
「あうッ!・・あッ、うッ、・・お許し、くださいッ、あ、ウグウッ、・・・」
その額に汗で濡れた髪が張り付き、亜希子は今にも泣き出しそうな表情で天に向けたその顔を左右に振っては呻き、苦悶を訴える。
今、その真下から仰ぐ様にビデオカメラが撮影している事さえ、亜希子は気付かなかった。
何時の間にか、あの高田さえ大胆な動きを見せていたのだった。
「ンンッ!アウウッ・・・やめ、て、・・・ング!!」
亜希子の裸体が硬直する。ビクッ、ビクッ、と痙攣している。田沼は眉間に皴を寄せた。
三角形に広がる両腿の挟間に、高田は潜り込んで撮影を続けている。
「おい、何をしてるんだ」
田沼は亜希子の背後に隠れる様にして、無言でいる須藤に声を掛ける。
ファインダーには、真白い両腿から股間にかけての画像がほぼ真下からのアングルで映し出されていた。
不恰好に広がった腿の裏側が、支える苦悶に痙攣し、ブルブルと細かく震えている。
腿の付け根から尻へと続く肉の山さえ、幾度と無く波打って弾み、揺れ動いている。
「ウッ・・ンウッ・・ング!・ンンンッ・・・・」
亜希子は食い縛った唇から、気張った声を洩らした。首を時折激しく左右に振る。
剃り跡さえ見当たらない程、真っ白な恥丘部分の隆起がレンズへと大写しになり、縦に走る亀裂に隠れていた大陰唇が、微かに捲れ上がってその襞を覗かせている。もう、性器は剥き出しの状態だった。そして、その中に無骨な指が二本、尻の方から回りこんで押し込まれている事に、高田は気付いていた。白乳色の愛液を吐き出す膣に、浅黒い指が慌しく出入りしている。
その上部で、滑らかに隆起を見せる下腹部が、大きく波打ち苦しげに悶える。
「あうッ、・・ンン!イヤッ・・いやあッ!・ン・ング!・・・アッ、あはッ!」
亜希子が叫ぶ度に、豊満な乳房はブルブルと弾み、その上で乳首が跳ね踊る。
自らの熱気で曇るファインダーを必死で覗く高田の股間は、既に射精状態に近かった。
「おい、お前ら!聞こえてるのか、亜希子に何をしてる!」
田沼が立ち上がり、叫んだ。
血走った眼の男二人は、聞く耳を持たなかった。
駆け寄る田沼の眼も、血走っていた。しかしそれは興奮の為ではなかった。
奴隷を弄ばれる事への怒り。主である自分に許可無く、奴隷を嬲る事への憤怒。
そして、堪らないほどの嫉妬。所有者である田沼にとって、初めて湧いた感情。
怒号が、和室に轟いた。
コメント
コメントの投稿
トラックバック
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)