管理人から

管理人

Author:管理人
管理人がおすすめするカテゴリに★印をつけました。



アダルトグッズのNLS








最新記事


カテゴリ

北原夏美 四十路 初裏無修正

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

亜希子14

[1313] 亜希子14 投稿者:E-BOX 投稿日:2004/07/17(Sat) 00:57

田沼三郎は、天井を仰ぎベッドに転がった。
隣接する部屋からは、何も聞こえなくなっていた。
絶叫に近い、あの亜希子の叫びも漸く収まった様だった。

天井に備え付けられた一面の鏡が、全裸で寝転がる中年男の姿を映し出していた。

(何があったというのだ・・・あの旅行の間に)

篠塚亜希子は、この自分だけが所有するマゾ奴隷の人妻なのだと信じて疑わなかった。
あの蒼白い程に滑らかな肌、母乳を未だ溜め込んだ太い乳房、括れた腹部とは対照的な、左右に張り出した腰。
軟い脂肪をたっぷりと付けた太腿、滑らかな肌と熟した厚みを持った真白い尻。

(それが、あの須藤の奴隷となってしまったというのか)

栗色に輝く、光沢を湛えたセミロングの髪。
憂いを帯びた大きな瞳。濡れた様に光る唇。
そして、鷲鼻気味の高い鼻筋さえ、全てが田沼の嗜好に寸分違わず合っていた。
従順で淫乱、そして被虐的性癖を隠し持つマゾヒストの相。
須藤は直感で感じていた。
正に亜希子は理想のマゾ女だった。
余りにもその全てが得難い、三十路を過ぎた人妻奴隷だった。

(須藤はあの旅行で、既に亜希子を犯していたのか)
(だから亜希子は、須藤の女と成り果てたのか)
(俺よりも、あの変態男が良いというのか)

両手を見た。
自身の手淫の跡が粘着質の固体となり、纏わり付いている。
篠塚亜希子に注ぎ込む筈の体液が、掌で死んでいく。
絶望にも似た自嘲の笑みが一瞬浮かぶ。

(俺は・・何をしてるんだ・・・こんなホテルに一人で)

男という生き物は女よりも嫉妬深い。
それが性欲に関わる事なら尚更だと、田沼は思った。
場末のラブホテル、その部屋を見渡す。
アクリル製のキー。
下卑た販売機。
煤けた料金表。
そして、至る所に染みを着けたカーテン。

(カーテン・・・だと・・)

田沼は立ち上がった。下着だけを穿き、躍り出る様にカーテンの前に立った。
まるで絨毯の厚みを持った派手な色使いのカーテンは、田沼の手でわし掴まれた。
ザーッ、と軋みながらそれが左右から引き分けられる。
サッシが在る。
このホテルには、ベランダが在った。
防火扉でも無いサッシは、簡単にキーを外せたのだった。
田沼の息が一気に上る。
音を殺しながらそのサッシを開けた。
しかしそれは、填め込み式のエアコンに阻まれ、数十センチしか開かない。
田沼は身を捩り、必死でその合間に身体を捻じ込んだ。

顔が出る。
外気の生温い風が、汗だくの頬を撫でた。
田沼は隣接する部屋、須藤隆夫と篠塚亜希子が居る部屋を覗き込む。
猫の額並みの狭いベランダの奥には、防火扉が設置されていた。その隙間から、隣の灯りが洩れている。
田沼はその顔を歪ませながら、隙間を擦り抜けた。
自嘲の笑みはとうに消え失せている。
亜希子と須藤の二人に、治まりようの無い嫉妬と怒りが再びこみ上げていた。

隣の部屋からは何も聞こえない。
這い蹲って防火扉の下から覗いても、その部屋は見えない。
ベランダのコンクリートが続いているのみだ。
だが、その部分にさえ光が洩れているのが分かった。
田沼は立ち上がった。息が荒くなっているのが自身でも分かった。心臓が痛いほどの脈を打ち始めている。

錆びたベランダに掴まり、左側へと一杯にその身体を伸ばす。
眼を見開いた。
あの備え付けのカーテンを開け放っている。
やはり須藤も亜希子への羞恥心を煽る為の行為は、サディストのそれと同じものだった。
しかし、この角度では肝心の内部が見えていない。
部屋の隅の絨毯が少し見える程度だった。
田沼は意を決して、錆びたベランダに手を掛けた。
ここは三階だ。一歩間違えれば死に兼ねない。
その時、何かの音が田沼の耳を打った。
例えるならそれは、機械的な電動音だった。
田沼の息が止まる。

「ンッ!・・・」

亜希子らしい呻き声が洩れた。
「ン、・・・ングウウウンッ・・・・」
声が再び気張った響きに変わり、長く洩れている。
あの須藤が再び亜希子を責め始めている。
何かをしている。
「ン!・・むうッ・・」
再び声が洩れる。唇を塞がれた様な重い呻き。

田沼は震える手でベランダを握り締め、その身を乗り出した。真下に地虫の鳴く声がしている。暗闇がその真下に在る。
脚を掛け、踏ん張った。
そしてその身を隣へと移動させる。
部屋の灯りが一気に田沼を照らす。
動揺した。正面を見ようとしてバランスが崩れる。
田沼は全身を震わせながら、左足を隣へと下ろした。
そしてその身を、ベランダを超えてゆっくりと下ろす。
幸いにも束ねたカーテンの幅の身を隠す部分が在った。
防火扉を背にして、身を素早く隠した。

男根は先程射精したにも関わらず、既に硬くなっている。
田沼は額の汗を拭いながら、その顔を部屋が覗ける方へと伸ばしていった。


コメント

コメントの投稿



管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)


 | ホーム | 


  1. 無料アクセス解析