[703] 品評会5 投稿者:ミチル 投稿日:2002/08/22(Thu) 00:32
話しの内容が、当たり障りの無いものから、少うしづつ、淫蕩なものへと移行していく。それと共に、伊能の美咲に対するスキンシップの度合いも高くなっていった。この段階で性的なことはまだなにも行われていないが、これまでの映像を見るだけで、新見の胸の中は伊能に対する嫉妬心でパンパンに膨れ上がっているに違いない。
ここを頃合と見たのか、伊能が切り出した。
「ね、変なこと訊いていい?」言いながら、伊能が美咲の肩に手を回した。
「なに?」美咲に拒む気配はなかった。
「美咲さん、初体験っていつ?」
「えー!やだぁ、なんでそんなこと訊くの?」
「これほどの美人妻ってさ、いったい今までどんなヤツとSEXして来てるのかって、興味あるじゃない。ねえいつ?」
「うーん、16のときかな」
「相手は?」
「クラブの先輩」
「それから今まで何人とした?」
「やーん、アダルトビデオみたいじゃない。もう、なにぃ」
「へぇー、アダルトビデオみたいって、よく知ってるね。見てんだ、そんなの」
「うん、ダンナが好きなんで、たまに一緒に見るけど」
「ふ~ん。どんなの見んの?」
「最近は人妻物ばっかりね。普通の人妻がダンナに隠れてAV出演、みたいなやつ」
「ダンナさんが好きなの?そういうの」
「そうなの。最近なんだか変なの」
「変て?」
「半年くらい前だったかな、同窓会旅行に行ったのね」
「うん」
「その時に、あたしが昔のカレとエッチしたって思ってるみたいで、それからなのよ、おかしくなっちゃたの」
「おかしいってどういう風に?」
「あれしながらね、ウソでも言いから、同窓会の夜にその昔の男とエッチしたって言ってくれってせがむの」
「なんだい、そりゃ」
「変でしょう。もうすんごいのよ。ほんと目がいっちゃてるもの。で、あたしが、“うん、したよ!、幹男とエッチいっぱいしたよ!“って叫んであげたら、それはもうめちゃくちゃ興奮しちゃって、すぐにいっちゃうの。男の人って、そんなになっちゃうことってあるのかなぁ」
「いやぁ、オレはよくわかんないけど、いるみたいだよそんな人。女房寝取られて喜ぶみたいなのが」
「えー!そうなんだ。それってもしかして変態かな」
「さぁ、でも普通じゃないよね。で、さぁ、本当はどうだったの?その昔のカレと」
「なんにもないわよ」
「ほんとにぃ?」
「ほんと、ほんと、絶対ほんと」
「な~んだ、つまんないの。美咲さんて結構まじめなんだね。ずっとだんな一筋ってヤツなんだ」
「へへっ・・・・」
「“へへっ”って・・・え、違うの?」
「うん・・・、違う」
その瞬間、「へえぇっ・・・」と、新見が素っ頓狂な声をあげた。
伊能が新見に一瞥をくれてニヤリと笑った。
「ね、相手はどんな人!?」
「フフッ、それは秘密」
「そんなぁ!教えてよ!ね、お願い」
「訊いてどうすんの。誰でもいいじゃない」
「でも、訊きたい、訊きたい」
新見へのサービス精神からか、伊能はしつこく美咲の浮気の相手を聞き出だそうとした。
「そんなに訊きたいなら教えてあげる。あの専門学校のね、講師」
「へぇー、そうなんだぁ!美咲さんもやるなぁ!ね、それでどうだった?ダンナよりよかった?」
「いやーん、訊かないでよそんなこと」
「訊きたい!訊きたい!ね、どうだった?」
「へへっ、もう全然よかった」
「うひょー、興奮しちゃうな!うまいのその人?」
「うん。それに・・・・」
「それになに?」
「大きいの」
「どこが?」
「もう、やだぁ、言わせるかあ」
「大きいの好きなんだ」
「そりゃあ、小さいよりはね」
「ダンナさんって小さいの?」
「まぁどっちかと言えばそうかな・・・やだあたし、なに言ってんだろ。あーだいぶ酔っぱらっちゃったみたい」
私は、もう新見の顔を見ることができなかった。隣からは、はぁ、はぁと荒い息遣いだけが聞こえていた。
「それで今日は記念すべき結婚後2人目の体験ということになるんだね」
「アハハハッ、なにそれえ。だからあ、これだけ飲んだら帰りますぅって」
見事な手管で、伊能はどんどんと美咲をゴールへといざなっていく。美咲の眼が確実にとろけてきていた。
やがて、肩にまわした伊能の手が、美咲のタンクトップの肩紐をおろし始めた。
「ちょ、ちょっと・・・・」
美咲は咄嗟に右手で伊能のその手を押えたが、私の目にはそれが全く拒む意思のない、形だけのものであるように見えた。
伊能の手がゆっくりとタンクトップの襟元から胸の奥へと潜り込んで行った。
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