呑助 7/14(土) 05:51:51 No.20070714055151 削除
高校の同級生で付き合って、二十三歳で子供が出来て、慌てて籍を入れてから二十六年が過ぎた時の事だった。
ここまで二人で頑張ってきたのに、どうしてだと人生を怨んだ。
俺が会社のOLから貰った誕生日プレゼントのネクタイを、初めて締めて出勤しようとした時に泣いて怒った紗代。
その娘には色々相談に乗ってやり、お礼も兼ねたプレゼントだったので貰った時は「素敵なネクタイね」と言ってくれたが、本当は彼女の相談に乗っていること自体嫌だったのを我慢していたんだな。
弥生のミニバスを初めて俺が見に行った時の事を覚えているか?
俺が急に思い立って練習を見に行くと、紗代は体育館の隅でコーチと二人だけで親しげに話していたよな。
でも俺が二日間も不機嫌でいたら、ようやく俺の気持ちに気付いて抱きついてきて「ごめんね」と謝ってくれた。
浮気が発覚する半年前に桜子も嫁に出し、その夜俺が酒を飲みながら泣いていると「やっとこれで、お父さんが私だけのものになった」と優しく微笑んで頬にキスをしてくれた紗代。
そんな紗代が、その半年後には浮気した。
これは絶対に夢だと何度も何度も自分に言い聞かせた。
しかし泣いている紗代を見ていると、事実だと認めざるを得なくなってしまう。
それは紗代の携帯を、何気なく覗いてしまった事から始まった。
そこに書かれていたメールの内容は、今でもはっきりと覚えている。
“主人を見ていると耐えられないの。別れて下さい”
“何を言っている。今更別れられるか。旦那と別れて俺のところに来い”
“それは出来ない。私は主人を愛しています。お願いですから別れて下さい”
“昨日もあんなに感じてくれたじゃないか。俺のチンポをしっかりと締め付けながら、厭らしく腰まで動かしていただろ”
“これ以上主人を裏切るのは嫌なの。仕事も辞めますから別れて下さい”
“俺から離れられるとでも思っているのか?どうしても別れると言うのなら、紗代のオマンコと俺のチンポは、どれだけ相性が良いか旦那に話しに行く。紗代の身体がどれだけ俺を求めたかを話す。紗代はもう俺の女だと”
“そんな酷い事を話しに来ないで。主人だけは苦しめたくないの”
“旦那に話されたくなければ明日も来い。来なければ明日旦那に会いに行く。明日は出社して来たらすぐにホテルに行こう。二度と別れるなどと言えないように、朝からたっぷり可愛がってやる。旦那を愛しているなんて二度と言えないように、退社時間まで責めて責めて、責めぬいてやるから覚悟しておけ。どうだ。想像しただけでも濡れてくるだろ?”
俺は頭に血が上り、すぐに紗代を問い詰めたよな。
その時どうして認めたんだ。
これは架空の言葉遊びだと言って、どうして最後まで否定し続けてくれなかった。
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