[3896] DVD9 投稿者:CD 投稿日:2006/01/08(Sun) 20:20
多恵子との結婚生活が、一瞬、走馬灯のように駆け巡っていく・・・
付き合いを申し込んだのは私のほうからだった。
踊る多恵子は姿も良く、本当に可愛く、人気もあった。
付き合っているうちに途中から多恵子の結婚願望は良く理解した。
その気持ちを感じ、応じ、プロポーズ。
満面の笑みで、受け入れてくれた。
駆け引きも何もなく、即答だった。
多恵子のうれしさがまっすぐにまぶしいほどに照射され、
こちらも愛を照り返すように睦みあったのは昨日の事のようなのに・・・
甘い記憶のDVDが頭の中を駆け巡る。
「私良い奥さんになれると思う・・・・」
プロポーズの前からそんなことを言っていた多恵子の気持ちは
一生続いてくれると、全く疑いもなく確信していた
「僕は浮気するかもよ・・・」
と、多恵子をからかったが・・・現実には一穴主義を通していた。
僕が浮気をすることがあったとしても、
妻の浮気など脳裏に一瞬もかすめはしなかったのに・・・
目の前に、他の男と仲むつまじく座っているのは、間違いなく僕の妻の多恵子だ。
「もちろん、多恵子さんの面倒は一生見させていただきますし、
K藤さん。あなたも・・・」
俺も?・・・て、なんだそれは・・・
「K藤さんも、すぐ係長になれますよ・・・」
!!!???!!!!
意味がわからない?
なんでこいつが?
「・・・ですから、多恵子さんを私にください・・・」
「あなたっ!・・・おねがいっ!・・・」
深々と頭を下げる二人に、言葉が出なかった。
H川さんは、女性には手が早くても、実は、根は誠実な性格なのかも知れない。
妻に求められて、求めに応じただけだったのか・・・それでも責任を感じ
申し訳ないと思ってくれている気持ちだけは伝わってくる
でも、許せる、許せないは、全然、別の問題である
愛する妻を寝取られたのは私なのだ
いくらセックスレスといっても、寝取っていいと言う理由にはならない・・・
・ ・・と、思う??・・・??・・・
妻の縋り付くような潤んだ目を見て、そう強くは言えない自分もいた。
俺が悪いとでも言うのか!!!
・・・豪勢なソファに崩れ落ちるように座り込んだのは・・・どうやら、僕らしい。
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