勇輔 12/11(月) 18:56:36 No.20061211185636 削除
その後の妻は、何でも私の言い成りです。
「麻衣は眠ったか?風呂でするから、もう一度桜子も一緒に入れ」
「はい」
「風呂から出たら、今日の下着は赤だ」
「はい」
私のセックスライフは充実していきましたが、妻はいつ離婚を言い渡されないかと、絶えず私の顔色を気にするようになっていました。
夜が近付くと、今日はどのような恥ずかしい行為を要求されるのか心配のようで、塞ぎ込んでしまう事も増えていきます。
私主導のセックスと引き換えに、私は以前のような妻との笑いのある楽しい暮らしを失って行きますが、妻を思い通りに扱えるセックスから抜け出せません。
そして半年が経った平日の昼下がり、信号で止められて並んだ隣の車を何気なく見ると、見覚えのある顔の男が運転していて、その助手席には私には見せなくなってしまった満面の笑みを浮かべた、楽しそうに話しをしている妻が乗っていました。
「ずっと続いていたのか!」
「あれ以来、彼に会ったのは今日が2度目です」
1ヶ月前、デパートに買い物に行った時、ガードマンの制服を着た彼と偶然同じエレベーターに乗り合わせたそうです。
その時彼は休憩時間だったので屋上に行って話すと、あのような事をしてしまった事で彼は会社に居辛くなり、退職して警備会社に就職したところ、配属されたのがそのデパートでした。
「その時はあまり話せなかったので電話番号を交換して、その後毎日のようにあなたの目を盗んで電話を掛けたり、メールをしたりしていました」
「奴を好きになったのか?愛してしまったのか?」
妻は涙を流しながら、ゆっくりと頷きました。
「ごめんなさい。お願いですから、麻衣の親権だけは私に下さい。後の条件は全てあなたの望むように」
彼に対して本当に憧れ以上の感情を持ってしまったのか、それとも彼に対する責任を感じて同情からこうなってしまったのかは分かりませんが、私との生活に疲れてしまったのは確かです。
私が一生あのままのセックスでは堪えられないと思ったのと同じように、妻は一生このような扱いをされ続けるのかと思うと私との将来が見えなくなって、尚更彼に心惹かれるようになったのかも知れません。
精神的にだけでは無くて、身体までも私に責め続けられる暮らしの中、妻は彼という気の休まる場所を見付けてしまったのでしょう。
私は半年間の快楽と引き換えに、一番大切な物を失ってしまいました。
「今日も出掛けるのか?」
「ごめんなさい」
私はこの期に及んでも、卑怯にも娘の親権は渡さないと言って譲らずに、離婚を思い止まらせましたが一緒に住んでいると言うだけで、妻は毎日のように出掛けて行きます。
それは彼に会いに行くのだと分かっていても、私には後悔の念があるだけで何も言えません。
それは全て私が原因で、こうなったのは自業自得だから。
しかしそのような生活が1ヶ月も続くと私も徐々に壊れていき、妻が出掛けた日は嫉妬に狂いながら下半身を熱くして帰りを待ち、妻が帰宅して眠りに着くと風呂場に行って下半身裸になり、妻がその日穿いていたショーツを脱衣籠から出して包むのです。
このような事が知れれば更に妻は離れていくと思いながらも、妻と僅かでも接点を持てたような気がしてやめられず、やがて妻が出掛けない日もそのような行為をするようになり、それから更に1ヶ月が経った夜、いつものように妻がお風呂に入って眠りにつくのを布団の中で、下半身を熱くしながら待っているとドアが開きました。
驚いた私は咄嗟に眠っている振りをしましたが、妻は布団を剥ぐとパジャマとパンツを一気に下げ、スカートの中に手を入れてショーツを脱いで、それを私の熱くなっている部分に巻き付けます。
『知られていた』
私は妻の下着を汚さないように気を付けていたのですが、妻は私の行為に気付いていたようです。
妻の顔を見ると涙を流していましたが、変態行為を知られていた私は何も言えずにじっとしていると、妻はその上からそっと握って、その手をゆっくりと動かし始めます。
その日を境に妻が彼と会いに出掛けて行く事は無くなり、連絡を取り合う事もなくなりましたが、妻がその事には一切触れなかったので、私も彼との関係がどうなったのかは聞かず、毎晩その日穿いていたショーツを片手に寝室に通って来る妻に処理される事を惨めに思いながらも、妻のショーツに思い切り吐き出せる快感から逃れられません。
やがて夫婦の会話も増え、昼間は完全に元の夫婦に戻ったようでしたが、夜は以前のような関係ではなくなり、妻からセックスを求めてくるか、それ以外の日は相変わらず妻のショーツで処理される毎日です。
娘が眠ると私の部屋にやって来て、事が終ると戻って行った妻も、今では以前のように私と同じベッドで眠るようになりましたが、私からセックスを求める事はありません。
今の私の望みは妻とのセックスではなく、妻と手を繋いで眠ることです。
それも私から繋ぐのではなくて、妻が手を繋いで眠りたいと言うのを辛抱強く待っています。
コメント
コメントの投稿
トラックバック
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)