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北原夏美 四十路 初裏無修正

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愚か者 9/1(金) 18:37:21 No.20060901183721

桜井は、暫し言葉を捜している様でしたが、何を言っていいのが解らないのでしょう。
私が問いかけないと、言葉を発する事すら出来ない様子でした。
「兎に角、奥さんと子供さんには辛い思いをさせるかも知れないが、一度話しをしなければならない。」
「それは・・・妻には私から話しますので・・・」
「そうは行かないな、君が話せば都合の良い話をするだろから、この録音を直接聞いて
 貰うのが一番だ、違うか?」
「・・酷すぎます、妻は何も知らないんです、いきなりそんなものを聞かされたら。」
「だから直接聞いてもらうんだ、その方が奥さんも正確な判断が出来るはずだ。」
突然妻が大きな声で泣き叫び出しました。
「何でこんな事に、何で・・・・
 貴方許して、私どうかしてました。
 貴方を裏切ってしまったけど、桜井さんのことが好きな訳じゃないの。
 信じて下さい。
 どうすれば、許してもらえるの貴方。
 何でもします、言ってください。
 お願いします。」
妻にしてみれば、桜井との関係が白日の下にさらされた今、何不自由ない今の生活と
離婚後の桜井との生活を天秤に掛けたのか、或いは不倫という関係が夫である私に
知られてしまった事で背徳感が一気に冷めしまったのかも知れません。
何れにせよ、私にとって妻のしてきた事は、過去の事として簡単に許せるものでは
無いのです。
信頼してきた妻が、他の男と性交を重ねる、一時の迷いとは言えども決して有っては
ならない事なのです。
「奈美、大人として、妻として、してはいけない事をお前はしたんだぞ。」
「・・・ご免なさい、許してください。」
「・・・無理だ・・・」
「いや・いや・いやー。」
我が儘としか言いようの無い妻の発言、だが彼女には他に術を知らないのでしょう。
理不尽といわれようが、何と言われようが彼女には泣き叫ぶしか方法が無いのです。
しかし、私は二人に対して、不貞の代償として罰を科していくのです。
二人はこの段階では、その事を知らない、ただ夢から覚めた今、目の前に起こっている
ことを直視するのが精一杯の筈です。
追い討ちを掛けるように、その後に起こる現実の厳しさを知る事になるのです。
「桜井さん、貴方の会社は、私の会社の商品を扱っているのは、ご存知ですね。」
「・・・はい、関西支店が、代理店契約を頂いています。」
「ご存知ですよね。」
「貴方の居られる、関東支店でも、私の会社に地域代理店契約の営業に沢木部長さんが
来られているのを、ご存知でしたか?」
「・・・いいえ・・・。」
「そうですか、ご存知なかった?」
「・・・えぇ・・・」
「営業課長の貴方がご存知無いとは問題ですな!」
「では貴方の会社の関西支店の代理店契約がこの秋に契約期限が切れるのも、ご存知無い
 ですね。」
「・・・はぃ・・・」
桜井は、私の話の意味が理解できたようで、膝が振るえて来ているのが解りました。
「それは、会社同士の契約で、個人の問題とは関係無いことでは・・・」
「桜井さん、何を仰っているのか・・・・」
「・・それは、私の会社との契約を破棄すると言うことを仰っているのかと・・・。」
「察しが早いですね。」
「そんな事をされたら、うちの会社の経営が!」
「そんな事を!私にした事を棚に上げてよく言いますね。」
「しかし・・・それだけは・・・」
「大人として、社会的な責任は取って貰いますよ、桜井さん。」
「阿部さん、貴方個人でそんな事が出来る筈が無い、プライベートと会社は別の筈です。」
「私個人に決定権が有ったとしたら・・どうします、桜井さん?」
桜井は、落ち着きが無いというよりは、恐怖に慄いている様子でした。
「・・どうして、そんな事が・・・」
「ご存知無いのは、当然ですが、私は今年の春に常務に昇進しました。」
「・え・あなた・・・」
「奈美にもその事は話してないな。」
「・・・何であなた・・・」
「その頃お前は既に、桜井君といい関係だっただろ!」
「阿部さん、私が責任を取ればすむことでしょー、会社の事は勘弁してください。」
「桜井さん、まだ解ってもらえないようですね、社会的な責任とは、他人を巻き込む
 事も有るんです、それを承知の上で行動するのが大人なんじゃないのかな。」
桜井は、すすり泣きを始めました、奈美はその姿を見て一瞬顔を歪め桜井とは反対の
方向に顔をそむけるのでした。

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