管理人から

管理人

Author:管理人
管理人がおすすめするカテゴリに★印をつけました。



アダルトグッズのNLS








最新記事


カテゴリ

北原夏美 四十路 初裏無修正

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
普通の夫なら、嫉妬から遠に飛び込んで行って殴っているかも知れないが、私は音を立てないようにその場を離れた。
私は妻を、もう愛していないのか?
しかし私にも、嫉妬が無い訳ではない。
ただ、妻の中に他の男が入った嫉妬ではなくて、事あるごとに私を罵り、逆らい続ける妻を思い通りに操って、従わせている若造に対しての嫉妬だ。
私は脱衣場に行くと、北村のズボンから車のキーを抜き取って会社に戻り、キーを失くした慌てようを想像しながら待っていると、奴は5時前になって戻ってきて、スペアキーを持つと慌てて出て行こうとした。
「そんなに慌ててどうした?」
「午前中に寄った得意先で、車のキーを失くしてしまって・・・・・・」
「他の商談は?」
「それは電車で行って済ませました」
「それなら、そんなに慌てることは無い。今日は車で来ているから、帰りに私が乗せて行ってやろう」
北村は不安そうな顔になって、急に歯切れが悪くなる。
「いえ・・・・得意先の・・・少し邪魔になる場所に・止めてしまったので」
「それなら、今すぐに行こう」
「いいえ・・電車の方が・・・速いので」
「それなら駅まで乗せて行ってやる」
車の中でも落ち着かず、絶えず貧乏揺すりをしていた。
「課長はこれから・・・」
「ああ。少し早いが、今日はこのまま帰ろうと思う」
「えっ・・・・・」
北村が驚くのも無理は無い。
ここからでは道路が空いていれば電車と左程変わらず、すぐに電車が来なければ、むしろ車の方が早いかも知れない。
「課長!甘えついでに、一つ先の駅までお願いできますか?」
奴も考えたものだ。
一つでも我が家から遠くなれば、それだけ電車の方が有利になる。
「子供が生まれるのは来月だったか?」
「えっ?ええ、来月です」
私の話に身が入らない。
「この時期、男は我慢出来なくなる頃だから浮気には注意しろよ。最近は、自分の子供を一度も抱かせてもらえずに、離婚なんて事もよくあるらしいからな」
北村は動揺し、横目で私をチラチラ見ている。
「男の浮気は昔から多かったが、最近は主婦の浮気も多いらしいぞ。もしも奥さんが浮気したら、君ならどうする?」
「いいえ・・・・考えた事も・・・・」
「そうか。私なら女房と相手から慰謝料をガッポリとって離婚だ。その後相手には社会的制裁も加えて・・・・・・。いや、その前に私の女房は美人でもないし、気が強いだけの女だから心配はないか。そんなもの好きな男はいないな。ハッハッハッ」
駅に着くと、北村は焦って車を降りた。
「遠くまで、ありがとうございました」
「ああ、心配いらない。高速を使うから」
「えっ!高速!」
北村の顔から血の気が引く。
奴は駅に向かって全速力で走って行ったが、あの様子だと電車の中でも走っているかも知れない。
私は漫画喫茶で時間を潰して、逆にいつもより遅く帰ると、会社の車が止めてあるのを見て、怒って何処かに行っていた可能性もあると思ったのか、結婚以来初めて玄関まで出迎えにきた。
「お帰りなさい」
その後も腫れ物にでも触るような態度で、テーブルには私の好物ばかりが並んでいた。
「あ・な・た・・・・お食事は・・・・・」
「先に風呂に入る」
今までなら、私がこの様な態度をとれば大変な事になっていたが、この日の妻は何と私の背中を流しにきた。
流しに来たと言うよりは、様子を探りに来たと言った方が正しいのだろうが。
「今日は・・・・遅かったのですね」
こんな優しい態度や、こんな丁寧な言葉使いの妻は付き合っていた頃以来だが、次の言葉で豹変する。
いや、豹変したのではなくて、普段の妻に戻っただけだが。
「今日は早く退社したから、久し振りに友達の家に寄ってきた」
「なに、それ!」
妻はスポンジを洗い場に叩き付けて出て行ってしまい、先に食事を済ませてさっさと寝室に行ってしまったので、結局私は一人寂しく食事をしたが、今後の事を考えると楽しくて、そんな妻の態度も心地良い。

コメント

コメントの投稿



管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)


 | ホーム | 


  1. 無料アクセス解析