[2132] 揺れる胸 第二部 2 投稿者:晦冥 投稿日:2005/06/29(Wed) 01:19
本当に挨拶する程度のつもりだったが、電話をすればあの日の話をされる事など雪絵でも想像出来た。
そんな話をされながら緊張と羞恥で身体を震わす自分が頭の中で居なかったと言えば嘘になる。
しかしそれだけのつもりだった。
平穏な毎日。幸せすぎる平凡な時間。
そんな今の時間を少しだけ変えてみたかっただけ。
「さあ奥さん。確認してみましょうよ」
「確認って・・」
この電話は、前のビデオ撮影のように夫に言われてしたものではない。
夫は何も知らない。
そう考えるたびに強烈な罪悪感に襲われる。
「パンティの中に手を入れて触ってみてくださいよ」
三河にしても雪絵の夫を裏切るつもりなどなかった。
雪絵を借り受ける前に話を聞いた印象は極度の心配性。それが三河が雪絵の夫に対してのイメージだ。
そんな夫からやっとの思いで信用を勝ち取り、今では相談や今後の希望を含め話を聞いている。
このまま今までの関係を続けていれば、何の問題もなくもう一度雪絵を抱けると言う事は難しいことではなかった。
男は生まれ持ってのハンターだ。そんな言葉を聞いたことがある。
安全に他人の妻を抱くことよりも、今こうして自分に踏み込んできた女を欲しているのかもしれない。
心の中で雪絵の夫に対し申し訳ないと懺悔しながらも、膨れ上がる自分の性欲を抑えきれずにいた。
「ちゃんと確認してみましょうね奥さん・・嘘ついたらダメですよ・・」
雪絵はソファーの上で正座をしていた。
自分でも何故そんな体勢になっていたのか判らない。
三河に電話をすると言う緊張から身体を硬くし、そんな体勢をとらせてしまっていたのだろうか。
持っていた携帯を左手に持ち替え、右手を上からハーフパンツの中へと入れていく。
徐々にその中で下に下りて行く手。
電話で三河に見られているわけじゃない。何もせずに触ったと嘘をついても知られることはないだろう。
しかし、三河にはすべてを見透かされている錯覚に陥る。
やらなくても大丈夫。やらなければならない。
そんな葛藤が雪絵の手の動きを鈍らせていた。
「覚悟を決めちゃって・・奥さんから電話してきたんですからね。こんなことも期待してたんじゃないですか?」
三河の言葉に無言で大きく首を横に振る。
平穏な時間の中でちょっと緊張が欲しかっただけ。
しかし、そんな思惑とは違い雪絵は今三河の言う通りに自らの性器を触ろうとしている。
それも夫や可愛い子供と住んでいる自分の家でだ。
雪絵の中で言いようのない惨めさや、悔しさが溢れ出てくる。
それは電話をしてしまった軽率な自分と、そう思いながらも性器に向かい手を伸ばしている自分に対してだったのかもしれない。
奥へと進んでいく雪絵の手は下着に触れていた。
穿きなれた下着。それがまるで自分の物ではないかのような感触が指先から伝わってくる。
「さあ・・もっと奥に・・もっとだよ・・」
もっとと急かす三河の声が耳に響く。
あの日もそうだった。足を開く時ももっと、もっとと言われ続け恥ずかしい姿を晒してしまった。
雪絵の頭にもその時の光景がはっきりと思い出されてしまう。
下唇を噛み締め、固く目を閉じると指先は下着の中へと入っていった。
指先で感じる陰毛の感触。少し中指を前に出すように、その毛に隠されたワレメに添える。
そのワレメに沿ってゆっくりと奥へ進む指は、やがてクリトリスへと触れてしまう。
「んっ・・んんっ・・」
三河に電話で聞かれながらついに触ってしまった。
雪絵は普通に触れた時よりも強烈な電流が走るのを感じる。
「あぁ・・いい声ですよ奥さん・・濡れてるかな?どうかな?」
そんな三河の問いに答えることはしなかった。
噛み締めた唇で漏れる声を隠すのがやっと。
雪絵も少し触る程度で声など漏れるなど思いもしなかったが、
三河に聞かれ指示されて触ると言う状況に興奮を覚えてしまっているのかもしれない。
包皮で隠されたクリトリスからさらに奥へと進み、添えられた中指は肉のワレメの中へ埋まっていく。
ヌチャッ。
そんな音が頭の中で響いた。
「ぃゃっ・・あぁ・・ い・・やっ・・」
微かに漏れる吐息に混じり、雪絵の小さな悲鳴は携帯を通して三河に届けられた。
中指はまるで溺れてしまうかのような凄まじい液体を感じとっていた。
それだけではない。小陰唇や大陰唇に触れる別の指まで、その溢れる液体を確認していたのだ。
指の背や、手の甲には早くに溢れ出させていた証拠を感じている。
下着に付けた大量の愛液だ。
「あぁ・・そんなことない・・いやぁ・・」
想像以上だったその量に雪絵の中で小さなパニック状態に陥ってしまったのだろう。
何度も自分の身体の反応を否定する言葉を漏らすのだ。
「ふふっ・・濡らしてしまってましたね?奥さん」
聞こえてくる雪絵の声に三河は意地悪そうに声を低くして聞いてくる。
雪絵はその問いにも大きく首を横に振った。しかし、三河にはその反応を見ることは出来ない。
「濡れていたんですね?」
何度も何度も聞いてくる。
「もうグチョグチョだったんじゃないですか?」
「ああぁぁ・・いやぁ・・」
「奥さんのマンコから大量の汁が出てますよね?」
「いやっ・・ぃゃ・・」
三河にははっきりと答えを聞かなくても、その反応だけで十分であった。
どちらの結果が出たなどすぐにわかる。
こんなに濡らしてしまっていた。それは雪絵にとってショックな出来事だったかもしれない。
少しくらいはと想像していたが、まさかここまでとは思わなかった。
三河は何度も濡れていたか?と確認してくる。
濡らしてなかったと嘘をつくことも考えた。
しかし三河はすでに見抜いている。そんな事はパニック状態に陥った雪絵でも想像できた。
嘘を言ってもすぐにばれる。それでも濡れているなど自分の口から言うのは躊躇う。
考えて出した答えではない。雪絵は無意識で無言と言う返事を選択した。
「おや・・返事がないですね・・これはゲームですよ? 結果がわからないんじゃ終われないですね・・」
そんな雪絵の心境など手に取るように判る三河は、その状況を面白がるように言葉を続ける。
「あの日もすごい濡れ方だったから今もすごいんでしょうね?」
「パンティとか大丈夫ですか?濡れてベチャベチャなんじゃないですか?」
「ひょっとして濡らしてなかったのかな? そうですよねぇ・・こんな簡単に濡らしてたらねぇ・・」
何度も言葉を続けるうちに三河も興奮してきたのだろう。鼻息が荒くなり、雪絵を責めていく。
それは夫からの依頼と言う枷がない三河の素顔だった。
「奥さんは簡単に濡らしちゃうような女なのかな?」
「そんな簡単に濡らしちゃったら淫乱女って思われてしまいますよ ふふっ・・」
「やらしい、やらしいマンコ・・変態マンコって言われちゃうかもね・・」
淫乱や変態などビデオの撮影時では使われなかった言葉だ。
それは夫に見せると言うことを前提としているビデオだったから。
元来三河の性癖は生粋のSと言ってもいい。
雪絵同様何人もの女を自分の麻縄で縛り上げてきた。
三河は今、夫と言う雪絵に対する枷がないのだ。
「ぃゃ・・・・・・・・・・・・・・」
三河の言葉に割って入るように雪絵は小さな声を漏らした。
「え? なんですか? もっと大きな声で言わないと聞こえませんよ奥さん」
「言わないで・・・」
その声ははっきりと震えているのがわかる。
「もっと大きな声で言ってもらわないと・・」
「・・言わないでください・・」
「ダメですね・・ちゃんと答えるまで言いますよ。奥さんのマンコ、マン汁でグチョグチョなんでしょ?」
「ああぁ・・お願い・・」
Sの男にとってこれほど面白い状況はないのかもしれない。
口では拒否をしながら身体はしっかりと反応する。
反応してしまった身体に戸惑いながら身体を震わす。
三河はビデオの撮影の時から思っていた。
沢山の男に見られながら絶頂を迎えた雪絵。
見られてると耳元で囁く度に大きな悲鳴を上げ、挿入させた肉の棒をしっかりと締め上げてきた。
もともと受身だったと言うのもあるのかもしれない。
三河は雪絵の中でしっかりとしたMの可能性を感じていた。
「ほら言ってしまいまよう。濡れてました。やらしい雪絵のマンコが濡れてましたって」
「ぃゃぁ・・・」
「マン汁たっぷりの変態マンコ・・」
「あぁ・・言わないでぇ・・」
「おっぱいの大きい 巨乳人妻の淫乱マンコ・・」
「やめてぇ・・やめてぇぇ・・」
恥辱からなのか、それとも今まで押さえ込んできた自分が顔を出そうとしている歓喜からなのか。
雪絵の声は振るえ涙声のようにも聞こえる。
「マン汁臭い・・臭い臭い腐れマンコ・・」
「ああぁぁっ・・おねがいっ・・言いますからぁ・・やめてぇぇ」
雪絵は気づいていただろうか?
三河の言葉を遮るように大きな声で叫んだ瞬間、肉のワレメに添えられてた指が膣内に挿入されたことを。
「ではちゃんと濡れてましたって言うんですよ?」
「濡れて・・濡れてました・・ぬれてましたあぁぁぁ」
雪絵は挿入させた指をさらに奥へと埋め込んだ。
夫が今の雪絵を見たらどう思うだろうか?
これほど乱れる雪絵の姿などあのビデオでしか見たことがないであろう。
妻としての貞操を守り続けた雪絵が、電話先の男の言葉だけで指を膣内に入れ大きな声を張り上げているのである。
雪絵自身も自分が自分でなくなってくような感触があった。
これは自分ではない。
そう何度も自分を言い聞かせた。
「じゃあおっぱいを出してしまってください・・」
「あぁっ・・んぁっ・・」
三河の言葉は雪絵に届いただろう。しかし、挿入し、自分を慰め始めた雪絵の指は止まれなかった。
「おやおや・・オナニー始めちゃうんですか?」
「言わないで・・言わ・・ないでぇ」
正座をしていた雪絵は前のめりに倒れるように、頭をソファーに付けた。
その格好はまるで後ろから陰茎を受け入れるような体勢になっている。
「昼間からオナニーですか・・やらしい奥さんですね・・」
「そんっ・・そんなことっ・・あっ・・うっぅぅっくっ・・」
挿入されていた指は、中から愛液を掻き出す様にクリトリスに添えられる。
「いやっ・・あぁっ・・」
雪絵にとってオナニーはどれくらいぶりだろうか。
元々Sと言っていた夫には目の前でさせられたこともあった。
しかし考えてみたらそれが最後だったかもしれない。
ここ数ヶ月。顔を出そうとする新しい自分を押さえつけてきた。
自分を慰めようと考えてしまった時も、自分が変わってしまう事を恐れてやめてきた。
「あらあら・・本格的にオナニー始めちゃいましたね・・今どんな格好ですか?」
「はぁっ・・あっ・・お尻をっ・・上げて・・」
雪絵がオナニーを覚えたのは中学生の頃。
頻度が多い方ではなかった。それはなんとなく悪い事と思っていたから。
自分の部屋で布団に包まり、丸まるようにして自分を慰めてきた。
夫に言われ見せた時は、仰向けになって足を開きよく見えるようにさせられた。
しかし、これがオナニーを覚えた時からしている体勢。
丸まるように額を付け、ヒップを上げるようにする恥ずかしい格好。
夫さえも知らない雪絵の恥ずかしい秘め事だった。
「やらしい格好ですね奥さん・・後ろから私に入れられた時のこと思い出してみてくださいよ・・」
「ぁぁっ・・ああぁっ はあっ・・」
言われた通りその事を思い出したのだろうか。雪絵の声は確かに三河の声に反応するように大きくなった。
事実、雪絵はあの日の事を思い出している。
携帯から聞こえてくる男の声が、あの時の男なのだからそれは仕方のないことなのかもいれない。
ヒップを鷲掴みにされ何度も腰を打ち付けられた。
「奥さんのマンコ気持ちよかったな・・今度生で入れてみたいですよ ふふっ」
雪絵の指は動きを早くしていった。それが雪絵の意思なのかどうかのかは本人にも分からない。
クリトリスに添えられた中指と薬指を回すように動かしていく。
「いっ・・いくっ・・いくぅ・・っ」
「おや・・もういっちゃうんですか?」
電話で聞かれながらしている雪絵。
普段では絶対にないことだ。夫や今まで付き合ってきた彼氏とさえない。
テレホンセックスとは言わないのかもしれない。しかし雪絵の初体験には違いなかった。
そんな今までなかった状況に雪絵は絶頂を早めてしまう。
それは雪絵がその状況に興奮してしまっている証拠でもあった。
「まだいっちゃダメですよ・・」
「いやっ・・いくっ・・いきそうぉ・・」
「いって良いって言うまでダメです・・」
「あぁっ・・おねがい・・はぁっ・・んっ・・いか・・せてぇ・・」
何故三河の言うとおりにしているのかさえ、この時の雪絵は疑問に思うことがなかった。
しかし、指の動きを止めることなく雪絵はただ目の前に迫った絶頂を耐えるだけ。
「うっうぅ・・んぅ・・」
その耐えている事を伝える漏れる声は三河の股間を直撃した。
「今度奥さんのマンコに生で入れさせてくださいよ」
「だ・・だめっ・・んっ・・」
「生で入れさせてくれるって言ったらいってもいいですよ」
「ああぁぁっ・・いやあぁ・・だめぇ・」
理不尽な要求である。三河としても一種の賭けだった。
無理な要求をして雪絵が冷めてしまう可能性がある。
そうなると指の動きを止め、突然電話を切られることだってあるだろう。
今回ばかりは三河も確信があったわけではない。一か八かの賭けだったのだ。
「いぅ・・いくぅっ・・もうダメぇぇっ・・」
しかし雪絵は手の動きを止めなかったのだ。
この数ヶ月押さえ込んできた新しい自分を爆発させるように、クリトリスの愛撫を続けた。
「いっちゃうんですか? 生でいいってことですか?」
「あぁっ・・だめぇぇ・・はあぁあっ・・んっ・・」
「生でいいって言うまでいっちゃだめですよ。 いきたいなら生で入れてって言うんです」
「いやぁあっ・・いくぅぅっ・・もうっ・・うっうぅ・・」
雪絵はすでに限界にきていた。これ以上耐えることは出来ない。
「生で入れてと言うんです奥さん。いきたいなら言ってしまいなさい
今度は生で入れますよ? 生挿入でいいんですね?」
「ああぁぁぁっ・・いっ・・いぃっ・・」
「いきたいなら言うんです。生のチンポで奥さんのマンコをかき回しますよ? いいんですね?」
「はっ・・はいぃぃっ・・」
「よしっ じゃいっていいですよ。 生で入れてって言いながらいってごらん」
「ああぁっ・・なっ・・生でぇぇえ あぁあぁぁっ・・・」
いっていいと言われた時すでに雪絵は限界を超していた。
三河から言われた言葉を言い終わる前に絶頂に達してしまったのだ。
しかし三河の耳にははっきりと聞こえた。
雪絵は言おうとしたのだ。
それが絶頂に達したい為だけの言葉だったかは、三河にとって問題ではない。
そう雪絵自身が口にしたと言う事実は今後何かの役に立つだろう。
絶頂を迎えた雪絵はゴトンっと手から携帯を床に落とした。
頭をソファーに付け、肉付のいいヒップを上げたままの体勢で大きな痙攣に襲われているのだ。
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