[1253] ハイト・アシュベリー 8 投稿者:対 投稿日:2004/05/27(Thu) 23:52
不倫終了まで・・・・・あと6ヶ月
夜11時過ぎに電話があった。発信は由紀からであった。
「ご主人ですか?」
とっさに電話の相手が誰なのかを悟った。
「はじめまして。田崎と申します。私が誰なのかご理解いただけると思いますが」
秀一は言葉に詰まった。なにを言えばいいのかすら見当がつかなかった。
「奥さんから聞きましたよ。家を出られたそうで」
「用件はなんでしょう?」
秀一が言える精一杯の返答であった。
「浮気相手の私が言うのもおかしいですが、家に戻られたらどうですか?私もお二人が泥沼のように別れることは望んでいませんよ。おおよその事情は知っておりますが、どうでしょう、ここは男として度量を見せてもいいんじゃないですか?」
「それはこちらの事情ですので、あなたに言われる筋合いはありませんが」
「まぁ、お怒りはごもっともですがね。ご主人とのセックスを止めさせたり、大事な部分を剃ったりしたのも遊びみたいなもんでね。それがお気に召さないようですが、不倫というやつの醍醐味みたいなもんですよ。ご主人は真面目な方なのでお分かりいただけないとは思いますが」
「女房がなんと言っているのか知りませんが、所詮は不貞行為です。それなりに対応しますがいいですね」
「まぁ、それに関しては痛い目も見てますし、随分金もやられましたんで、私もそれほど馬鹿ではありませんよ。でも、期間内は奥さんに徹底的に奉仕してもらいますよ。奥さんいいですよ・・・もし本当で別れるつもりでしたらいつでも言ってください。まぁまぁの値段で奥さんを買いますよ。奴隷としては上等ですからね」
「・・・・・」
「ついでですので奥さんと替わりますよ」
由紀が電話に出た。その声は乱れていた。
「お願い、あなた帰ってきて。あなたとセックスはできませんが、妻としてちゃんと勤めます。あぁ・・・」
「・・・ちゃんと尻をあげあろ由紀・・・・」
田崎の怒鳴る声が聞こえた。
「期間が終われば、思う存分あなたにご奉仕します。あぁ・・・。どうか・・・お願い・・ぁぁ」
「・・・ダンナにちゃんと言えよ・・・」
「あ・・なた、今、私のお〇んこにはご主人様のおち〇ちんが・・・とってもいい・・・あなたのよりもずっといいの・・・ご主人様の便所になって・・・あなたのところに帰ると・・・とっても気持ちがいいの・・・だからお願い帰ってきて・・・」
電話の向こうで由紀が叫ぶようにして快感にうずもれる声が響いていた。
「あぁぁぁ・・・・イっていいですか・・・・イっちゃいます・・・・あなたのベッドの上で・・・イ・・」
秀一は電話を切った。
しまったと思った。家を空けたのは間違いであったかもしれない。
まさか、家にまで連れ込むとは考えていなかった。
秀一はタクシーに乗り込み、自宅へと向かった。
10分後
家には誰もいなかった。寝室も整然としていた。
「・・・・・・何故、こんな仕打ちをされねばならない」
アパートへは歩いて帰った。
ただただ脱力感のみが、彼を支配していた。
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