C子はまだ目覚まし時計を抱えたまま、涙目でうなづいて話し始めた。
・Oには、会社で声をかけられてからいろいろと相談をするようになった。
・主な相談内容は、最近旦那が冷たい、やっぱりこんなおばさんだから
旦那は自分のことを飽きてもっと若い彼女がいるんじゃないか、といった不安のこと。
・Oは、そんなことはない。C子さんは美人、結婚してなければ惚れてたといってくれた。
・Oは、いろいろと教えてくれ、自分に似合うファッションのことやC子に似合う格好などいろいろと
これなら旦那さんも惚れ直すといって、自分の世話を焼いてくれた。
・Oは自分の友達も紹介してくれて、若い子に混じってカラオケをしたり、若い子に褒められたりするのがうれしかったこと。
・そうやって親しくなるうちにOは、セックスでも上手くいってないんじゃないかと言われて図星だったこと。
・自分の俺に対するセックスの時の態度はよくないと言われて、どうすればいいのかと話をするうちに
そういう関係になってしまったということ。
・俺が出張先で浮気してるんじゃないかという疑いもあり、帰ってきたらOのアドバイスで変わった自分を
見せて見返してやろうと思ってたこと。
実際には、一言はなすごとに信じてだのごめんなさいだのあなただけなのとか付け加えて、聞き取りにくかったが
話をまとめるとこんな感じだった。
話を聞き終わってC子の携帯電話を拾い上げメールを開いた。
確かにOからの一番古いメールは1ヶ月ちょい前、相談ごとが大半で
エロメールの一番古いのは二週間前、Oの旦那さんが喜ぶようなことを教えてあげるから、と
いったものにC子が、こんなおばさんだけど、ほんとに何も知らないから怖いことしないでね、と返事をしてるものだった。
まあ、メールなんていくらでも削除できるだろうから何ともいえないが・・・。
しかし、そうこうしてるうちにまたもだんだんと怒りが萎えてきた自分が居た。
それと同時に目の前のC子に劣情を催してきた自分も否定できなかった。
実際、C子からOとの話を聞いてる間、いらだちや焦燥感をいだきながらも興奮する自分を抑えられなかった。
今も痛いぐらいに勃起していたし、先走りがトランクスにしみを作っていた。
「・・・俺のためにねぇ・・・ものは言い様だな。」
「ウッ・・ウー・・ごめんなさい、許してください。もう絶対に二度と誓ってこんな馬鹿な真似はしません。
なんでも言うこと聞きますから、離婚だけはしないでください。捨てないでください」
涙声で呻くC子。
もういい加減、いつまで目覚まし時計と遊んでるんだよ・・・と妙なことを思った。
「まあ、いいや。とりあえず明日、そのOとやらの家に行くから。住所とかもわかるんだろ?」
「・・・ハイ」
「ただで済ます気はないし、あのガキにはきっちり話をつけさせてもらうから」
「・・・ハイ」
ひたすらうなづくC子。
それを見てると本当に自分を抑えられなくなってきた。
「でさ、さっきなんて言ってたっけ?手とか口とか胸だっけ?あのガキにいろいろしてやったんだろ?」
「・・・ハイ」
「胸ってなに?おっぱいのこと?パイズリまで出来るようになったんだ、へーすごいな」
「・・・ごめんなさい」
「さっきもさ、自分で乳首をすごいつまんだりしてたよね。くすぐったいからあまり触られたくないとか
言ってなかったっけ?」
「・・それは、なんか変になりそうだったし、変になったら嫌われるかと思って・・・」
「ふーん、そう。俺相手には変なとこ見せたくないけど、Oとかいうガキには見せれたんだ」
「・・・ごめんなさいぃ・・」
「なんて言ってたっけ?俺のために覚えたんだっけ?ほんと適当なことばっか言ってるよな。
何が俺のためだよ、そんなの一度もしてくれたことねーじゃん」
「・・・・」
「いいや、もう寝る。明日は覚悟しとけよ」
C子はひっ、という声をあげてまた「違うの、本当に違うの」などと言いながらこっちへ寄ってきた。
俺は寄ってきたC子をつかんで引き寄せ、まだノーブラであろうブラウスの胸の先を右手でひねり上げた。
「んっ・・・ああっっあんっ」
C子は抵抗もせず、なすがままになってる。
赤い唇は半開きになって、今にも口の端から唾液がたれてきそうだ。
・・・Oとかいうやつにどれだけ仕込まれたのか、それとももともとそういうところがあって
本人が言うように俺に遠慮して隠してたのか。
この旦那にキモイとこが無いからかな。
ライトな感じもこれはこれでいいと思う。
結局このジャンル、SとMの人に分かれてて、
Mの人は別に「妻」じゃなくていいのばっか。
寝取られは根本が矛盾してるし(普通の旦那ならそんな風にならない)、
寝取らせは出落ちのピーピングもの。あとはやってる場面ばっかのマンネリ。
Sの人は復讐(とゆーか当然の対処)を好む。
普通SMはSが悪じゃなければ興奮しない。
でも不倫復讐小説はS性と勧善懲悪の両方が満たされる独特のジャンル。
女性の背徳と後悔と涙にグっとくる人は多いと思う(書き手は少ないけど)
管理人様。これからもグっとくるの見つけてきて下さいませ。