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北原夏美 四十路 初裏無修正

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卒業 21

BJ 8/13(月) 03:19:15 No.20070813031915 削除

「もう―――やめて」

 細く高い声で、私の意識の空白は破られました。

 濁っていた私の視界に、再び妻が映ります。
 後ろ手に縛られた裸身を震わせるようにして、彼女は赤嶺の胸に顔を埋めていました。
 その肩は、しゃくりあげるように動いていました。
 赤嶺はそんな妻をしばし見つめていましたが、ふっと彼女の背後に回り、縛り合わされた両腕をぐいっと掴み下げました。
「あ・・・・・・」
 白い乳房がかすかに揺れ―――
 小さく声をあげた妻の上半身が上向いて、私の顔を正面に捉えます。
 

 私と妻の視線が―――絡みました。
 先程まで怯え、竦んでいた瞳が、今は放心したように揺れ動きながら、私を見つめています。
 その瞳を、後ろから赤嶺の巻きつけた薄布が隠しました。
 視界を奪われる瞬間、色を失った妻の唇がひくっと震え、白い歯がこぼれました。


 私は無意識に妻の名前を叫んでいました。
 けれども、それは声にならなかったのか、妻も赤嶺も反応を示しませんでした。
 ああ、聞こえないのか―――
 無理もない、と私は思います。
 あの男の言うとおり、私はただの―――


 手の自由も、視界までも奪われた妻は足元をふらつかせました。変色した光が妖しく照らすその下で、白くすべやかな裸身がくらくらと舞い動き、床に倒れる寸前で、赤嶺に背中を受け止められました。
「落ち着いて。心配ない。さっきも言ったように、瑞希はもうわずらわしいことからすべて解放されているのさ」
 瑞希。
 赤嶺は初めて妻の名を呼び捨てにしました。
 いえ、初めてではありません。
 一年前のあのときも、この男は妻のことをそう呼んでいました。
「何も考えてはいけない。悩むこともない。ただ歓びを感じればそれだけでいい」
 赤嶺は執拗に「考えるな」と繰り返し、妻に囁きます。
 何もかも忘れて、歓びだけを感じろ、と。
 それは妻に動物になれ、と言っているのと同じです。
 動物の―――牝に。

 赤嶺は妻を抱きかかえたまま、卓の上に腰掛けました。
 浴衣姿の赤嶺、彼の膝上には半裸の妻、その2メートルばかり離れた場所に壁と化した私が立っています。
 そろり、と赤嶺の手が最後に残された妻の下着に忍び入りました。
 くっ、と呻いて妻はあらがおうとしますが、その両手はすでに封じられてるのです。
 笑みながら赤嶺はそんな妻の細い頸に唇を這わせました。
「う・・・・・」
 かすかな声が洩れ聞こえました。
「敏感だな」
 赤嶺はくすりとまた笑うと、妻の眉間に深い縦皺が寄るのが見えました。
「取り繕うのはよしたほうがいい。ここには―――二人しかいないんだ」
 そう囁く赤嶺の目は、今度はしっかりと私を捉えていました。

 息を―――呑みました。

「今夜はすべてを見せてもらうよ」
 言いながら、赤嶺の手が動き、妻の最後の下着を取り去ろうとします。もじもじと脚を動かして、妻は必死に抵抗しますが、無駄なことでした。
 するすると、ささやかな繊毛の叢が露わになり―――

 妻は、生まれたままの素裸になりました。

 裸に剥かれた瞬間、妻はくうっと啼いて目隠しされた頭をむやみに振りました。
 頬が羞恥の色に染まっているのが、遠目からでもはっきりと見えます。
 薄明かりの部屋の中心。妻の雪白の裸身は暗い背景に映えています。
 闇に咲いた白い百合のように。
 その花に、闇そのもののような男が囁きかけます。
「やっと瑞希の身体で一番見たかった部分を見ることが出来た。身体つきは少し変わったが、ここの毛の生えぶりは少しも変わっていないな」
 からかうように言って、赤嶺の手指が艶のある妻の繊毛を梳きました。
 妻がもう一度、くうっと啼きました。
「いい毛触りだ」
 赤嶺は言い、妻のその部分を指でとんとんと軽くたたきました。
「ん・・・・っ」
 妻の朱唇から声があふれます。
「ふふ、柔らかい。ぞくぞくするね。早くこの中に入りたいと、俺の息子がわめいているのが感じられるだろう?」
 赤嶺の股間に乗せ上げられた妻の臀部がもぞりと動くのが見えました。
 私の腋下に、汗が、つっと伝います。
「でも焦るのはよくないな。極上のワインが手に入ったら、まず目で楽しみ、香りを楽しみ、その後でやっと味を愉しむ―――らしいから」
 自分の言葉を自ら茶化して、赤嶺は両手を妻の膝の下に差し入れました。真白なふくらはぎから太腿にかけての肉をニ、三度淫猥な手つきで撫で回した後、不意に赤嶺はその膝を両手で掴んでぐいっと押し広げました。
「ああ――――!」
 思わず弾き出たような妻の悲鳴、不自由な身での抵抗を、むしろ楽しむようにしながら、赤嶺は無情な手を進めていきました。

 私の真正面、卓の上に腰掛けた赤嶺。
 その男の上で、妻の身体の花芯にあたる部分が露わにされました。
 広げられた内股の眩しさと裏腹な、漆黒の繊毛。
 その繊毛の奥の、鮮やかな紅の裂け目。
 均整のとれた妻の肢体の中心に、そこだけ違和感のある生々しい女の器官。
 性器―――


 非現実的な光景でした。
 自分の目の前で妻が他の男に脚を開かされ、女性器を露出させている、その光景。
 それは幻怪で、狂的で―――
 眼球が割れそうに思えるくらい、
 卑猥、でした。


 妻はもがいていました。網の中に捕らえられた蝶が羽をばたつかせるように、哀れに身をよじって。
 けれども、両手を後ろに縛られた身ではその抵抗は、なめらかな腹から股間にかけてを波立たせるような、むしろより扇情的にさえ見える動作にしかならないのです。
 そして、実際に赤嶺は妻のそんな恥じらいの極みといった動きを、本当に楽しそうな目で見つめていました。
 ゆっくりと、赤嶺は妻の耳元に口を近づけ、その耳たぶを唇でやさしく噛みました。
 妻の総身が硬直します。
 耳たぶを噛んだ赤嶺の唇が、離れました。
「何をそんなに慌てているんだい。さっき予告しておいただろう。今夜はすべてを見せてもらう、とね」
 言い終わると同時に、ねっとりと赤い舌が妻の耳を這い―――
 広げられた太腿の中心に、節くれ立った男の指が伸びました。

「やめ――――」

 その叫びが終わるよりも早く、花弁は摘まみとられ、そして妻の秘部は光の下でくつろげられていました。

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