道明 12/29(月) 23:20:18 No.20081229232018 削除
駅前の鄙びた喫茶店の奥
ひげ面の蓬莱と、スーツ姿の一郎が座っている
「ご主人・・ショックだろうなぁ、どうなんだよ?こんな奥さんとは別れちまいなよ」
「・・・・・・」
「いつまでも、そんな写真を見ていてもしかたないだろう」
「・・・・・・」
蓬莱は嵩にかかって一郎を追い込む
「それに、あんたの奥さんが淫乱で、俺の怒張を大好きと言ったビデオ・・見るかい?・・これだ・・・俺のマラで何度も逝っちゃてさぁ」
「・・・・・・」
「何だって?はぁ・・・その若さで大企業の管理職なんだろう?いくらでもいい女が相手してくれるよ・・・心配すんなって、なぁ」
「・・・・・・」
「もう・・しょうがねぇなぁ・・教えてやるよ、やり方を・・この写真とビデオを見せて知子をギャフンと言わすんだ・・あいつのことだ、私は無理やり犯されました、脅かされましたとか言ってんだろうが・・・・嘘つき女、サインしろ・・こういうこったぁ・・わかったかい?・・知子はあんたを裏切って、騙し続けているんだよ、このビデオを見れば良く判るはずだ」
初めて一郎が声をだす
「・・わかりました・・・妻と別れます・・この写真とビデオお借りできますよね」
「おお!やっぱりもの判りがいいねぇ・・大企業の管理職さんだ・・でもな、舐めるんじゃないぞ俺を・・そのビデオと写真はあげるよ、あんたの元妻の思い出の記念にしときな」
その後も、蓬莱は目的を果たしたことで上機嫌となり、自分が仕込んだ知子の性癖を、自慢げに一郎に喋り捲る
一郎はその一つひとつを頭に書き込んでいった・・・
(よくも私を騙したな、知子!・・・お前には、もっと、もっと・・・)
それからというもの
一郎は蓬莱と会ったことを知子には知らせず
蓬莱から聞き取った妻の性癖の、一つ一つを確認するかの如く毎夜、知子と愛し合う
知子は夫の積極性に驚きながらも、自分が望んでいた夫婦の契りに溺れていく
それが毎夜続く、また続く
もう、知子の身も心も、完全に夫の一郎から離れられなくなる
そうだ・・・これが一郎の描いた知子のあるべき妻の姿、知子が望んだ夫との関係
やがて、一郎の待っていた、その時が来た
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