道明 1/18(日) 21:47:55 No.20090118214755 削除
蓬莱は山本夫婦が離婚となれば、知子を簡単に自分の女にできると思い込んでいた
知子は、蓬莱自慢の怒張から離れられない女になっていると・・・
ところがどうだ
あれほど言いなりになっていた知子が
一郎から三行半を突きつけられたというのに、全く蓬莱を無視してくる
電話を掛けても、全く相手にされない
仕方なく、知子の実家の周辺を窺っていると
教頭の加藤と知子が頻繁に接触しているではないか・・・
(知子のやつ・・・教頭に相談をかけたか?)
蓬莱の生活資金はそろそろ底に尽きかけている
公務員にとって懲戒免職処分は身に凍みる・・・再就職もその所為でできそうにない
そして、知子に関する情報も収集できない蓬莱は、自分の持つ勘を頼って
一か八かの行動に出るしか方法は無い
ここは、以前に一郎と会った・・・鄙びた喫茶店
今、蓬莱の前に座っているのは教頭の加藤だ
「教頭先生・・・お久しぶりです」
「蓬莱君、時間が無いんだ・・山本先生に関する大事な話って何なんだい」
「教頭先生・・お忙しいんですね?でも、それは残念ですなぁ・・折角、私と知子の肉弾戦をナマで見せてあげようと思っていたのに・・・」
「何を言い出すんだ、君は!」
「知子のやつ、教頭先生に地獄の閻魔役をやらせちゃって、私はこの様だ・・・今度は、あなたに応援団長の役回りまでさせちゃって・・・・本当にしたたかな女なんですよ、あいつは」
「君の言ってることが良く判らないんだが?」
「まあ、この写真を見てくださいよ、教頭先生」
それは、一郎にも見せた知子と蓬莱のセックス場面の隠し撮り写真
加藤の目の色が変わる
その変化を蓬莱は見逃さない
「それにもう一つ・・・これが決定打なんですが・・・隠しビデオ・・これ」
加藤の喉が鳴る
「教頭先生・・旦那が離婚を決めたビデオ・・これ、このビデオを受け取りに、知子が今日、私の家に来ることになっているんですよ」
「・・・・・・・」
「知子の本性を見せてやりますよ・・・ね、教頭先生・・私は、知子を何度も抱いて、あいつを逝かせちゃているんですよ」
「そ、そんな馬鹿なこと・・・山本先生は、もうそんなことは」
「そう思うでしょうね・・普通は・・でも、知子はそんな女なんですよ、実際」
「そんな筈は・・・」
「じゃ、騙されたと思って、隠れて見てて下さいよ・・証明しますよ、ね、教頭先生」
「・・・・・」
性獣が五十男の心の底を擽り、オスの本性を呼び覚まさせる
「教頭先生、見てくださいよ・・この写真の知子の肢体・・・・そして、この表情・・・男だったら、こんな女と姦ってみたいと思うのがあたりまえ・・へへ・・それで、つい私も手が出ちゃいましてね・・・・気が付いたら、この女の虜にね・・・最後は上手く切られちゃって・・・・このざまだ」
「・・・・・」
「私は教頭先生を恨んだりはしていませんよ・・・・ただ、処分を受けて生活が苦しくなってね・・・・・だから、少しばかり助けて頂けないかと・・・その代りに、上手く抱かせてあげますよこの女を・・・・どうです?教頭先生」
「・・・・・」
蓬莱は写真を見つめたまま、返事をしない加藤を見て確信した
五十を過ぎた、この男も俺と同じ運命を辿ると・・・・
食い殺されるか、どうかは・・・この男の力量次第
(女は現金な動物だ・・知子と関わりあうのはこれが最後だ、とにかく駄賃を貰えるだけ貰うだけよ・・)
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