死神 8/12(土) 08:29:26 No.20060812082926
その夜も私は昨夜の恐怖を忘れられず
眠りにつこうとすると思い出され悪夢に苛まれていました。
夫の背中にすがりつき必死に耐えていると
あまりの疲れに次第に眠りにつきました。
いつものように目覚まし時計が鳴ると私はびっくりして飛び起き
あたりを見回しここが寝室であることを思い出し
一人胸をなでおろすのです。
夫と子供を送り出す間は忙しくなんとか思い出さずに済んだのですが
一人になるとまた思い出され、仕事に行くことなど考えられなくなっていました
そんな時電話が鳴り恐る恐る取ると店長からでした
店長は昨日の様子から無理であればしばらく休んでいいと言ってくれ
私は電話口で泣きながらありがとうございますと繰り返すのです。
また一人になるとあのときのことを思い出し恐怖と悲しみと
最後は男達のもので達してしまったという事実が
夫に対する罪悪感となって私に重くのしかかるのです。
その日の昼ごろ私を心配した店長が訪ねてきてくれました
店長は私が何をされたのか分かっていることでしょう。私はあのような目にあっても
夫に話す決心もなく、一人で耐えることが出来るほど強い人間ではありませんでした。
店長はあのような目にあった私を放っておけ無いといって
何かと面倒を見てくれました。そして頼るものを探していた私はすがってしまったのです。
あの事件があってから店長なりに探ってくれていて犯人が見つかれば
このことを公にしない変わりにテープを取り返せるかも知れないと言ってくれ
そのときの私にはそのことに望みをかけることしか出来ませんでした。
そして頻繁に店長と個人的に会っているうちに事件は起こりました。
ある日店長から話があると言われ喫茶店で待ち合わせをし
店長を待ちました、店長は少し遅れて店に入り
「すまない・・・まずいことになった」と言うのです
「何があったのですか?」と私が聞くと
私と頻繁に会っていることを奥さんに不信に思われ
興信所をつけられ何回も会っているところを写真に取られ
怒った奥さんが出て行ってしまったという話でした。
私もその話を聞きまさかこんなことになるなんてと思いました
考えてみると私だって夫が頻繁に他の女性と二人きりで
会い続けていれば、浮気を疑うかも知れません。
しかし店長は私を助けてくれようとしただけであり
私と浮気をしてはいません、私のせいで店長までも
辛い目にあってしまって私はあまりに申し訳なく思い
店長に私のことを正直に話し奥さんと仲直りしてくださいと頼みました。
しかし店長は妻とはもともと上手くいっていなかった
これはきっかけに過ぎないから、気にしなくて良いと言うのです。
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