道明 2/14(土) 18:45:54 No.20090214184554 削除
蓬莱が車のエンジンをかける
「奥さん、お家はどちらの方角でしょうか?」
「ええ、その・・・」
「なにやら元気がないですね
仕方ないか、被害はなかったものの午前中にあんな目にあったしね」
「ええ、まあ・・・」
「大丈夫ですか?奥さん
これでも飲んで元気出して
旦那さんが帰られるまでに元気を取り戻さないと、心配されますよ・・ね、奥さん」
蓬莱は缶ジュースの栓を開けると
美恵子に気づかれないように素早く薬を落とし込む
そうだ・・・加藤教頭に知子を抱かせる時に使ったあの薬だ
「先ほど買ったジュースですが、粒入りです・・よく振ってから飲んでください」
「ええ、でも・・・」
「美味しいですよ、ね・・奥さん、折角開けたんですから、どうぞ遠慮なさらずに」
美恵子が口をつけるのを見届けた蓬莱は
「4時30分か・・夕食の準備には少しまだ時間がありますよね
奥さんのような綺麗な女性が助手席におられると嬉しくなってしまいますよ
とにかく、ここを出て少し走りますね」
蓬莱は、美恵子の返事を待たずに、車を発進させる
この車の行き先は決まっている
蓬莱の自宅に着く頃には薬の効果がでているはずだ
蓬莱は、美しい獲物を横目で見ながら
もうこの男の頭の中は、この人妻の料理方法について思いを巡らせていた
だいたい、車に乗らないよな