道明 2/24(火) 19:36:53 No.20090224193653 削除
「そうだよ・・知子の罪
それは、俺に犯された被害者だと自分に言い訳して
俺とのセックスを楽しんでいたんだ
俺という男の人格を受け入れてのセックスではなく、
セックスマシンとしての男としてなぁ
知子は、俺と二人きりになると甘えてきて
・・・わかるだろ?その雰囲気
だから、とうとう知子が俺を受け入れたと安心してその気になっていった
倫理の道は外れていても、情が通い合い、女を信じて疑わなかった
そんな女がいきなり俺を裏切った・・その時の男の気持ち
分からないだろう・・・・・あんたのような青二才には」
「青二才?」
一郎の表情が怒りに満ちる
悪人が腹を括って居直っていると思った
「はっきり教えてやろう
知子がなぜ俺との関係を続けたと思う?
それは、あんたが知子をかまってやらなかったからだ
仕事、仕事・・・形ばかりの夫婦の契り
女って、それだけしてれば不満が無いと思っていたか?
それで円満な夫婦?幸せな家庭?
何か欠けているだろう・・・・・一郎さんよ
知子が俺と関係を続けた最大の理由は
あんたに満足していなかったからなんだよ!
知子をあんな女にした原因は、あんたにあるんだ」
「盗人が説教かい!」
「ふん
そんな知子が俺を嵌めた・・そこに居る加藤校長を使ってさぁ
素直に、あんたの言いつけどおりに?
違うなぁ!
知子は美恵子、そう、今のあんたの奥さんの存在に怯えていたんだ
それで、あんたに従わざるを得なかった、妻の座を守ろうとしてなぁ
当たっているだろうが!
知子が心配したとおり、現に美恵子があんたの妻に納まっている
いったい、誰が得をし、誰が損をしたんだ・・ええ、一郎さんよ」
「まったく話しにならない
自分の卑劣な行為を棚にあげて、私は損をした、お前は得をしただと?
そんな考え方しかできないから、真っ当な人生が送れないんだ」
一郎も精一杯の反論をする
だが、蓬莱の放つ言葉の矢が胸に突き刺さってくる
このままでは、蓬莱に押し捲られてしまいそうだ
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