家に帰ると北村の姿は無く、立ち直りの早い妻は開き直って私を罵る。
「ネズミみたいにコソコソと嗅ぎ回って。本当にあなたは最低の男ね。こうなったのも、女ひとり満足させられないあなたが悪いのよ。あなたが夫の務めを果たしていれば、私だってこんな事はしたくなかった」
この他にも、私を罵る妻の言葉は延々と続く。
私を甘くみている妻は北村の機嫌をとって「私が何とかするから」とでも約束して帰したのだろう
妻は浮気の原因を私のせいにして、責任逃れに必死だった。
「私はずっと我慢していたわ。気に入らないなら、離婚してもいいのよ!」
妻は初めて離婚という言葉を口にし、これで勝ったと思ったのか満足そうな表情を見せる。
私がわざと困ったような顔をして俯いてやると、とどめを刺そうと更に追い討ちを掛けてきた。
「離婚しましょう。ここは私の家だから、あなたが出て行くのよ」
顔を上げて妻を見ると、勝ち誇ったような顔で笑みまで浮かべていた。
「そうしよう。離婚だ!」
しかし私のこの言葉で、一気に顔が蒼ざめていく。
「えっ・・・・・・そんな・・・・・・・そんな事・・・・・・・」
私が「お願いだから、離婚しないでくれ」と、縋るとでも思っていたのだろうか?
今度は攻守交代して、私が更に追い討ちを掛ける。
「土地は真美が相続したものだから俺が出て行く。ただこの家は俺の名義だ。今まで返し終ったのが約千二百万。真美は働いていなかったが、可哀想だから財産を折半するとして、半分の6百万は返してくれ。と言いたいが、まず建てた時の価値はないだろうから4百万でいい。まだ可也ローンは残るが、ここに住みたければ後は自分で払え。預金はたいした事ないが、それも半分はやる。他に慰謝料を5百万請求するが、これは共同不法行為だから2人で払ってもいいし、全額真美が払っても良い。勿論北村が全額払ってもいいのだから相談して決めろ。本来は個別に請求するものらしいが、俺はどちらが払ってくれても構わないから、割合は奴と相談してくれ。金額に不服なら調停に掛けるか裁判にするから言ってくれ。裁判にすればもっと安くなるだろうが、その分弁護士費用その他で、結局同じぐらい掛かるかも知れないからよく考えろ」
「私は・・・なにも・・・・本気で離婚までは・・・・・・・・」
妻の声は、聞き取れないほど小さくなる。
「あとは子供の親権だが、どちらに来るか、これは2人に任せよう。もうそのぐらいの判断は出来る歳だと思う。」
「あの子達に何もかも話すの?」
「当たり前だ。何も知らずに片親なんて嫌だろ。それと真美も職を探せ。もう誰も生活費を運んでこないのだから。あっ、この土地と家を売れば暫らく暮らせるか。どちらにしても売らなければ、慰謝料や財産分与は払えないのだから。じゃあ、俺は明日にでも出て行くから」
「待って・・・・・・・」
「そうそう。言い忘れたが、浮気する様な母親は嫌だと言って俺の所に来る場合は、養育費も払ってもらうからな」
私が寝室に行こうとすると、後ろで妻の啜り泣きが聞こえてきたが、こんな悲しそうな泣き声は義父が死んだ時でも聞かなかった。
子供達に悟られぬように、声を殺して泣いているので余計そう聞こえるのだろう。
これが私と別れる寂しさから来るものなら、何とか許してもやりたいが、おそらく今後の生活が不安なのと、最悪子供達とも別れなければならない辛さから来るものだろうから、そう簡単には許せない。
暫らく泣いていた妻はクシャクシャな顔で寝室に来て、着替えを持って出て行った。
次に入って来た妻はパジャマを着ていたが、顔には派手目の化粧がされている。
「ごめんなさい。私が悪かったです。二度とこの様な事はしませんから許して」
「残念だが、もう少し早く気付くべきだったな」
「やり直させて。今からの私を見て判断して」
妻がパジャマを脱ぐと、上下黒の色っぽい下着を着けている。
妻は私の目を見詰めながら、焦らすかのようにゆっくりとブラジャーを外して床に落した。
結局妻は、夫婦なのに色仕掛けで説得しようとしているのだ。
馬鹿じゃないのかと思いながらも、妻が私のパジャマの釦を外していくのを黙って見ていると、そっと私の乳首に舌を這わせ、硬くなり始めたオチンチンを擦ってくる。
「あなた、ごめんなさい。あなたが好き。あなたの逞しいこれも好き。あっ、硬くなってきた。嬉しい。凄く硬くて大きい。あなた素敵よ」
見え透いたお世辞に、硬くなり出していたオチンチンは逆に萎み出したので、妻は慌ててパジャマとパンツを一緒に剥ぎ取ると、そっとオチンチンを口に含む。
私のオチンチンは温かい感触に包まれて、急激に硬さを増していく。
「あなた、このまま口に出す?それとも私の中に?」
「中に出してもいいのか?」
妻は返事もしないでパンティーを脱ぐと私の上に跨って、四股でも踏むかのように大きく足を開いてオチンチンを入り口に当てる。
次の瞬間、オチンチンはヌルッと中に納まったところをみると、妻はこの様な状況の中でも感じて濡らしていたのだ。
我が妻ながら、何て淫乱な女なのだと呆れるが、こんな時に硬くしている私も似たようなもの。
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