[Res: 45963] 器5 Tear 投稿日:2009/09/21 (月) 06:29
この頃の私は、妻への愛情と猜疑心とが混ざり合って、怒りにも似た感情が芽生えつつあった。
結局、私はこの感情を妻へ向けるようになっていた。
初めは計画的ではなかったが、やがて意図的に繰り返す妻への仕打ち。
それが『イカセナイセックス』だった。
「あ、あっ、あっ、ダメよ、まだ、、まだダメッ あっ、あっ、、、イ・・・ク・・・」
妻の体に到達が訪れる瞬間に、すぐに妻から抜き出してしまうと、押し寄せていた快感が遠のき
妻はチカラが抜けたように崩れてしまう。
「ねえどうして どうしてそういうことするの! もういや!!」
初めの1、2回は苦笑いで済ませていた妻も、何日も続けられるとセックスを拒みはじめるし、
昼間の顔も浮かなくなって、私への態度がそっけなくなってしまった。
正月にそれぞれの実家に顔をだした時は、別段私達夫婦はいつも通りだったが、帰宅するとまた
妻の不満気な態度を感じずにはいられなかった。
1月5日が仕事始めだったので、前日に数日ぶりに妻を抱いた。
もちろんこの時も同じようにイカセなかった。
この日は少しだけでやめる気がなかった。何度も何度も直前でやめたので、最後には妻も怒って
しまい、翌朝は妻の機嫌もかなり悪かった。
この日は挨拶が主であまり仕事になるものではない。
どこの会社も同じようなものだろう。
この日の夕方、妻から期待通りのメールが入った。
『今日少し遅くなる。19時過ぎには帰れると思う。』
私は妻に返事をした。
『了解 俺も20時過ぎるよ』
今日の妻の行動を確信した私は、静かに折りたたみ式の携帯をカチャリと閉じた。
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