弱い鬼 10/3(火) 07:28:38 No.20061003072838
妻との離婚を迫る妹を拒否し続けていると、いつしか外は暗くなり始めていました。
「お願いします。お姉ちゃんと離婚してあげて。このままでは2人とも幸せになれない。お姉ちゃんはどの様な形でも、両親揃っていてやりたいと思っているかも知れないけど、このままだと子供だって幸せになれないと思うの」
来た頃は俯いたりして目を逸らし、ポツリポツリと話していた妹も、この頃になると縋る様な目で私の目を見ながら、必死に説得を続けます。
「普通こんな裏切りをされたら、旦那から別れを切り出すのだろうが、俺は優香しか知らなくて、優香だけを想って生きてきたから、普通よりも怒りが大きいのかも知れない。智ちゃんに言うべき事では無いが、折角来てくれたから正直に言うと、怒りの限界を超えてしまって、逆に別れずに一生側に置いて、死ぬまで償わそうと思っている。優香を飼い殺しにしたいとさえ思ってしまう」
これは私の強がりです。
妻に未練があるだけなのに、浮気されても縋り付くような情けない男だと、妹に思われるのが嫌で強がっているのです。
「だからそれでは、お義兄さんも幸せになれないわ。お願い、離婚してあげて。お姉ちゃんが悪いのは分かっていても、二人きりの姉妹だから、お姉ちゃんの事を考えるとこのままでは帰れない」
「それならご飯を食べに行かないか?」
私は横目で、買って来ていたコンビニ弁当を見ました。
「ごめんなさい。お義兄さんはお昼もまだだったのね」
妹は立ち上がると、私に一番近いスーパーの場所を尋ねました。
「どうせ外食かお弁当ばかりでしょ?今夜は私が腕を振るうわ」
「それはありがたい。ここのところ、一人寂しくこんな物ばかり食べていたから」
その夜妹の手料理に舌鼓を打ち、食事が終わると酒の飲めない妹はすぐに後片付けを始めたので、私は洗い物をしている妹の後ろ姿を見ながら残りのビールを飲んでいました。
『パンティーのラインが見えないという事は、智ちゃんはTバックを穿いているのか?』
そんな事を思い始めると、時々揺れる張りのあるお尻が気になってしまって仕方ありません。
「ホテルに泊まるつもりだったけれど、どこも予約していないし、遅くなってしまったから泊めてもらってもいいかな?」
妹が高校生の時から知っていたので、何歳になっても可愛いだけで女として見た事はありませんでしたが、お尻を見ていておかしな気持ちになっていた私は、急に聞かれて返事に困りました。
「俺は構わないが、ご主人はいいのか」
「何が?」
「何がって、兄妹だと言っても義理の仲だし」
私は咄嗟に、妹を女として意識している様な事を言ってしまい、恥ずかしくて俯くと、妹も恥ずかしそうに小さな声で言いました。
「逆に主人から、ホテルに一人で泊まるのは心配だから、泊まりになる時はお義兄さんの所に泊めてもらえないのか?と言われたぐらいだから大丈夫」
更に妹の声は小さくなっていきます。
「それに・・・・お義兄さんとそんな関係になる事は・・・・有り得ないし」
私がお風呂に入ってから焼酎を飲んでいると、座敷に布団を敷きに行っていた妹が、着替えを持って顔を出しました。
「少し付き合わないか?」
「ええ。ほとんど飲めないけれど少しだけなら。でも、先に風呂をもらってもいい?」
妹を女として意識した事で、お風呂が気になって落ち着かず、私の中の悪が騒ぎ始めます。
『お尻を見て、想像しているだけでいいのか?大の男が、想像しているだけでは寂しくないか?今なら裸だから、こんなチャンスはない』
しかし私の中の善も応戦していました。
『何を考えている。いくら妻に浮気されたと言っても、そんな事が許されるはずがない。義理でも相手は妹だぞ』
また悪が叫びました。
『何を躊躇している。義理の妹なんて他人じゃないか。妹だって最初会った頃の、初心で可愛いだけの女子高生じゃないから、男一人の所に泊まろうと思った時点で、そのぐらいの覚悟は出来ているはずだ。早くしないと風呂から出てしまうぞ』
善も易々とは譲りません。
『優香と別れるならそれでいい。でも別れられないのなら、ばれた時に話が複雑になるだけだ。第一お前のしようとしている事は、明よりも酷い事だ』
しかし私は、悪に勝てませんでした。
『今のお前は酒に酔っている。今なら酔いを言い訳に出来る。暫らく女の温もりから遠ざかっていて、酒に酔っている時にこんなチャンスが来れば誰だってそうなる。どの様な理由があるにせよ、こんな時に泊まる妹も悪いんだ』
実際少し酔っていて気は大きくなっていましたが、判断が出来無いほどは酔っていませんでした。
しかし私は酔いを理由に、パジャマと下着を急いで脱ぐと、お風呂のドアを開けてしまいます。
すると私がそこに見たものは、妻以外では初めて目の当たりにする、全裸の女性の姿でした。
それもその女性は、妻の実の妹なのです。
妹は子供を3人産んでいるからか、大きな乳首をしていましたが、それでも妻より4歳も若いので綺麗な身体をしていて、最後に見た妻の身体が醜かっただけに、天使のように見えました。
「なに?お義兄さん?いやー」
妹は身体を洗っていましたが、泡も流さずに胸を両手で隠すとお風呂に飛び込んでしまいます。
「今日はご馳走になったから、背中を流させてもらおうと思って」
「嘘です。駄目。お義兄さん、駄目」
それもそのはず、私のチンチンは妹の裸を見ただけで、既に硬くなってしまっていたのです。
「駄目、駄目。お義兄さんやめて。絶対に駄目」
私は強引にお風呂に入り、今度は慌てて出ようとする妹を、逃がさないように強く抱き締めていました。
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