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北原夏美 四十路 初裏無修正

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弱い鬼 10/13(金) 07:13:22 No.20061013071322

玄関に入り、すぐ横の応接室に通されましたが、どこも男の一人暮らしだとは思えないほど綺麗に整頓され、掃除がゆき届いています。
「わざわざ来てくれたという事は、離婚を決意してくれたのか?」
「離婚など」
私が言い掛けると、それを遮るように妻が言いました。
「明ちゃん、もうやめて。私は主人を愛しているの」
「嘘だ!優は好きでも無い男に身体を許す様な女じゃない。違うか?旦那に悪いという気持ちが邪魔しているだけで、本当は俺を」
「違うの。私は主人を」
妻は何度も私を愛している事を説きますが、彼を嫌いだとは言わない為に彼も諦めず、押し問答は延々と続いていました。
『優香が俺を愛しているのは分かる。でも、明の事を悪い奴だとは思っていない』
痺れを切らした私は、話に割り込みました。
「いい加減にもう諦めろ!お前は優香を手に入れるために、何人泣かせば気が済む!」
「俺が誰を泣かせたと言うのだ」
「妹夫婦。それに、妹の旦那と浮気させられた、お前の会社に勤めている写真に写っていた奥さんも」
彼は一瞬目を見開いて私を見た事から、やはり私の推測通り妹の旦那と浮気した人妻は、写真の人妻と同一人物だと確信しました。
「変な言い掛かりはやめろ。智美には困っていた時に相談に乗ってやっただけだし、君枝は偶然智美の旦那と浮気して、それの尻拭いをしてやっただけだ」
「君江さんというのか?その君枝さんは、確かお前とホテルに入って行くところを、俺が頼んだ調査員に写真に撮られた奥さんだよな」
「あの時の俺はどうかしていた。優にセックスを拒否されて、誰でも良かったんだ。彼女の旦那は二年前に倒れてずっと植物人間状態だったから、欲求不満で俺を誘ってきた。智美の旦那を誘った時もそうだったのだろう」
彼は自分で墓穴を掘りました。
「確か智ちゃんの旦那が浮気した時、相手の旦那にばれてお前が間に入ったそうだな。植物人間の旦那にどの様にしてばれて、意識の無い旦那は何と言った
んだ?慰謝料の話までしたそうじゃないか」
「それは・・・・・・・・植物人間の様な状態だったと言っても、そのぐらいは分かる程度だったらしい。俺は君枝を信じていたから、君枝に聞いた通り動いていたから分からないが」
彼の焦り様、今までと違う歯切れの悪さからも嘘は明白だったのですが、妻は何も言わずに俯いていました。
「君枝さんの話も聞きたいので、ここに呼んでもらえないか?会社にいるのだろ?それとも嘘がばれるのが怖いか?」
「俺は嘘なんか吐いていないから別に構わない」
私は妻との絆を見せ付けるつもりだったのですが、それが今一つ上手く行かないと思うと、今度は彼の悪行を妻に分からせようと必死でした。
写真で見た君江さんは化粧も派手で、服装も体の線を協調した派手な物を着ていましたが、少ししてやってきた彼女は化粧も服装も地味で、大人しい感じの普通の奥さんという印象です。
「初対面なのに失礼な事を聞くが、君江さんはこの男と付き合っているな。この男に頼まれて、いや命令されて妹の旦那と付き合っただろ?」
私がストレートに質問をぶつけると、終始俯いているだけの彼女は、激しく首を横に振りました。
「正直に言ってくれ」
「私・・・・・・・主人が脳溢血で倒れてから・・・・寂しくて・・・・時々・・・・男の方が・・・・・・・・・・・欲しくなってしまって・・・・・・・」
彼が彼女を呼んだ時点で、そのぐらいの事は気付くべきでした。
その様な事は打ち合わせ済みで、彼女に言い含めてなければここに呼ぶはずなど無いのです。
「社長は・・・・事情を知っているから・・・・・私を可哀想に思って・・・・心を鬼にして・・・・・私と・・・・・・・・」
彼女は脅えているのか小刻みに手は震え、時々上目遣いに彼を見ます。
「他の部屋で君江さんと話をしてもいいか?」
「どうぞ。君江、奥の和室に案内してやれ」
このままでは引っ込みの付かない私は、彼の前でなければ多少話してくれるのではないかと微かな望みを持って彼女を連れ出しましたが、本当は一先ずこの場から逃げて、打開策を考えたかったのかも知れません。
「奴から脅されているのだろ?」
やはり彼女は俯いたまま首を振ります。
「本当の事を話してくれないか?」
その後、私が何を聞いても彼女は首を振るだけで、話すどころか声も出さず、時間だけが過ぎてゆきます。
「ご主人は、本当に浮気の事を知っているのか?今からご主人の所に行って話そう」
すると彼女は、この部屋に来て初めて言葉を口にしました。
「最後まで・・・・・・・・・・裏切ったまま・・・・・・・・」
彼女は小さな声でそう呟き、正座している膝に置いた手に、大粒の涙が落ちました。

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