WR 1/18(木) 18:00:36 No.20070118180036
「ご主人の携帯番号を教えてください……」
「いいだろう。ただし、二度と家の電話にはかけるな」
私は村瀬に自分の携帯番号を告げます。
「香澄さんにひどいことをしないでください」
「ひどいことなどしていない。香澄は十分楽しんだぞ。今晩もたっぷり可愛がってやるつもりだ」
「香澄さんは僕を愛しているんです。その香澄さんが愛していない人の嬲りものになるなんて……ご主人はそんなことをして恥ずかしくないんですか」
「何を馬鹿なことを言っているんだ」
私はわざと鼻で笑います。
「人として恥ずかしいことをしたのは君の方だろう。人のものを盗ったら駄目と親から躾けられなかったか?」
「香澄さんはものではありません」
「当たり前だ。ものなら返せばすむこともあるが、人間の場合は取り返しがつかない」
「香澄さんはご主人の所有物ではないということを言いたいのです」
「何を幼稚な理屈をこねている。君はそれでも本当に大学生か。俺の所有物でも君の所有物でもない。香澄がどうするかは香澄が決める問題だ」
私はわざと村瀬を挑発するような言い方をします。これで村瀬が暴発してくれれば面白いのですが、さすがにまだ早いでしょう。
「それと、言っておくが香澄はまだ俺を愛しているといっていたぞ」
「……嘘だ」
「嘘だと思うなら香澄に聞いてみるがいい。いや、失礼。君は香澄と連絡が取れないんだったな」
村瀬が電話の向こうで顔を真っ赤にしている様子が目に浮かびます。
「いずれにしても君が本当に香澄を愛しているのなら、信じて待っていればどうだ。それほど君の愛は頼りないものか」
村瀬が何か怒鳴っていましたが、まともに相手をするのがばかばかしくなってきましたので、私は適当なところで切り上げて電話を終えると寝室へと向かいました。
ベッドに寝転んで妻を待っていると寝室のドアが開き、白いボディスーツに身を包んだ妻が現れました。
デザインはワンピースの水着のようなものですが、生地はごく薄く、乳首や陰毛は言うまでもなく臍の形や尻の割れ目までがはっきり浮き出します。ある意味素っ裸でいるよりも恥ずかしいと言えるでしょう。水曜の夜に引き続き、このような卑猥な格好をさせられた妻は怒りに燃えた目を私に向けます。
「どうだ、サイズは。香澄の身長に合わせて頼んだつもりだが、ちょっと窮屈だったかな」
私は妻がしきりにスーツの裾を引っ張ったり、胸元を引き上げたりしているのを見ながらからかいます。サイズを妻に合わせたというのは嘘で、私はわざとワンサイズ小さいのを頼みました。最近少しふっくらして来た妻の肉が、スーツの下ではちきれんばかりになっているのはなかなかの見ものです。
「そうやっているとなかなかセクシーだな。せっかくだから記念撮影をしてやろう」
私はまたベッド脇の引き出しからデジタルカメラを取り出し、妻に向けます。
「どうした、この前のように笑って見せろ」
「こんなもの着せられて笑える訳がないじゃないですか……ひどいわ」
妻は恨めしそうに私を睨みます。
「折角村瀬に送ってやるんだ。色っぽい顔をしてみせたらどうだ」
妻は私のからかいを無視するように、強ばった顔を見せています。
「そうだ、村瀬と言えばさっき奴から電話があったぞ」
妻はびくっと身体を震わせ、私を見ました。
「なんだ、やっぱり村瀬のことは気になるか」
妻は私の言葉に動揺を見せまいと、懸命に無表情を保とうとしているようです。
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