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北原夏美 四十路 初裏無修正

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柴田 3/10(土) 21:59:50 No.20070310215950

彼女は下着だけの姿になると、急いでベッドの布団に潜り込む。
私が近付いて掛け布団を剥ぐと、彼女は恥ずかしそうに前を隠した。
「もういいから服を着てくれ。その代わり、もっと妻の事を教えてくれないか」
妻の事が気掛かりで、そのような気分ではなかったのもあったが、彼女が娼婦のような派手な下着を着けていたなら、そのまま覆い被さっていただろう。
しかし彼女は、綿の白い下着を着けていた。
「何をお聞きになりたいのですか?」
「全てだ。恵理さんが知っていること全て」
彼女は下を向いて黙り込む。
「小料理屋で聞いた事。女将が話していた事など何でもいい。妻のことなら何でも知りたいんだ」
「気持ちは分かります。でも知れば知るほど苦しくなります。私がそうだったから」
彼女の離婚原因は、別れたご主人の浮気だったと言う。
それが分かった時、彼女は全てを知りたいと思った。
いつ、どこで、どのように相手の女を抱いていたのか。
その時どのような言葉を囁き、相手はどのような反応を示したのか。
それはご主人だけに止まらず、相手の女とも何度も会って問い質した。
「自分で自分の首を絞めてしまいました。どれだけ聞いても満足出来ない。聞けば更に嫉妬が増して、それ以上の事を知りたくなってしまう。地獄でした。その地獄から逃れたくて離婚を」
彼女はご主人を愛していたのだろう。
絶対に許せなくて離婚したが、おそらく今でも愛している。
「このままでも地獄だ」
彼女は一度頷くと、ぽつりぽつりと話し出す。
「青山さんは何年も前から奥様を狙っていて、何度誘っても上手く逃げられてしまうが、簡単に落ちる女よりもこのように真面目な女の方が、落ちた時の反応が面白いと言っていたのを覚えています」
パートから正社員にしたのも、より身近に置くためだったに違いない。
「その間彼らは他の奥さんも狙っていましたが、落ちると何度か青山さんが抱いてから、その後今中さんに」
「今中はいつも青山の・・・・・・・・後で?」
私はお下がりという言葉を使おうとしたが、妻も同じ状態なので使えない。
「笑い話のように話していた事があります。昔青山さんが落とした奥さんを騙して、最初から今中さんに抱かせた事があって、その時は婦女暴行で訴えられる寸前までいったそうです。それに懲りて、何度か青山さんが関係を持ってから今中さんが関係を持つように」
彼らはずる賢く、散々不倫を繰り返した後では世間にその事を知られるのが嫌で、泣き寝入りしてしまうと言っていたそうだ。
それに初めて旦那以外の男に抱かれる相手が、全く違う男だったというショックを考えれば、散々不倫を繰り返して堕落してしまった後の方がショックも少ないので、遥かに愚図る事も少ないと。
確かに例え訴え出たとしても、それでは同情などしてもらえずに、被害者と言うよりも尻の軽いふしだらな不倫女と見られてしまう。
「妻と青山の事で何か聞いていないか?つまり・・・二人のセックスの・・・・」
彼女はまた俯いてしまう。
「恵理さん!」
「最初に奥様が抱かれた時、自棄になってホテルの部屋までは行ってしまいましたが、いざとなると思い直して随分抵抗されたそうです。貞操を守ろうと嫌がる女ほど辱める甲斐があると言っていました。快感に負けて屈服した時のギャップも堪らなかったと」
「青山は何をしたのだ」
「そこまでは・・・・・・」
「妻は私が浮気していると思っただけで、自棄になって身体を許してしまったのだろうか」
「それは分かりません。ただ青山さんは仕事に託けて二人きりになる時間を作っては、しつこく奥様を口説いていたようです。一人の男しか知らない人生で良いのかと」
彼女は妻が青山に言い続けられた事で、私以外の男にも興味を持った事が根底にあると言いたいのだ。
しかしそれは責められない。
なぜなら私も、妻以外の女性に興味が無い訳ではないのだから。
「青山さんは、奥様は柴田さんを愛していると言っていました。だから柴田さんが奥様を裏切っていると思わせれば、逆に落し易いと考えたようです。それと・・・・・旦那を愛している人妻の方が・・・・虐め甲斐があるとも」
現に妻は落ちた。
全て青山と今中の思惑通りに。
「妻には当然罪悪感があると思う。しかし妻は未だに謝らないんだ」
すると彼女の顔が更に曇る。
「主人と同じです。主人も最後まで謝らなかった。絶対に離婚はしたくないと言っていましたが、それでも謝らなかった」
ご主人は真面目が服を着ている様な人で、浮気の証拠が出てからも信じられなかったと言う。
「最初の頃は謝らない主人に腹を立て、何度も謝らせようとしました。しかし主人は言ったのです。謝ってしまって非を認めたら、俺が俺ではなくなってしまうと」
彼女は思った。
ご主人の真面目さが謝る事を拒否していると。
非を認めてしまっては、ご主人は壊れてしまうと。
言い換えれば、それだけ自分のやってしまった事を悔いている。
それだけ罪の重さを分かっている。
自分がそのような男だと認めた瞬間、何もかも壊れてしまうほどに。
しかし彼女は許せなかった。
それでは裏切られた方の心はどうなるのか。
裏切られた方は壊れてしまっても良いのかと。
妻も同じなのかも知れない。
壊れてしまいそうなほど罪の意識に苦しんでいるのかも。
そうだとすると、妻が佐藤精器に就職したのは単なる偶然だと思った。
「あのー・・・・先日お店で眠ってしまった時、あの後何かありました?」
「・・・・・いや・・・・なぜだ?」
「柴田さんを奥の部屋に寝かせてから帰る途中、今中さんの車が通り過ぎて行きました。おそらく青山さんも乗っていたと」
妻をもう一度信じようと思った矢先にこのような事を聞かされて、翌日の土曜日に私の足は妻の職場に向かっていた。

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