悪い夫 4/4(水) 00:15:39 No.20070404001539
私は妻との仲を、少しの興奮を得たいが為に自ら壊してしまいました。
夜抱き合えない事も私にとっては辛く、自分の事を棚に上げて妻に当たってしまいます。
そしてそのような状態に耐えられない私は、更に妻を虐める事を思い付いてしまうのです。
来週の金曜日に、会議があって近くまで行きます。
例え30分でも良いのでお会いする事は出来ませんか?
会えないに決まっているでしょ。
そのような事を主人が許してくれるはずがありません。
そうかと言って、主人に内緒で会う気は無いです。
そのような事を言うのなら、二度とメールもやめて下さい。
ごめんなさい。
奈美さんとメル友になれただけでも嬉しいのに、慣れてきたらつい調子に乗ってしまいました。
つい奈美さんの顔を見たくなってしまいました。
もう言いませんから忘れて下さい。
妻の返事は、私さえ許せば会いたいともとれます。
しかし相手は私なのですから、会えるはずなどありません。
私は妻を困らせたかっただけなのです。
やはりその夜の妻は動揺していて、私が前に座っていても私の存在が見えないようです。
「どうした?おい!」
「えっ・・・・・何か言った?」
妻が北村の事を考えていると思うと激しい嫉妬心に襲われましたが、やはり最初の頃のような興奮はありません。
「今夜いいだろ?」
「ごめんなさい」
断られた事に怒りを感じ、私は隣の部屋に行って更に追い討ちを掛けます。
やはり奈美さんに会いたい。
私の事が信用出来ずに心配なら、人の多いファミレスでもいいから一目会いたい。
例え5分でもいい。
同じ県内に住んでいると言っても、この機会を逃せばそうそう会える機会などありません。
本当にやめて下さい。
主人に黙っては会えないの。
分かって。
部屋を覗くと、妻は携帯を握り締めたまま考え込んでいます。
私はやっている事と想いがばらばらで、私が妻を苦しめていながら妻が可哀想に思えて後ろから抱き締めました。
「やめて!本当に疲れているの!」
「ごめん」
「いえ・・・・・・私こそ大きな声を出してしまって・・・・」
そして翌日、妻からメールが入って来ました。
会いましょう。
その代わり、これが最初で最後ですよ。
それからの妻は、食事の用意をしながら鼻歌を口ずさんだりして明るさを取り戻したのですが、私と二人になると後ろめたい気持ちからか、目も合わせずに黙り込んでしまいます。
そしていよいよ約束の前日になり、私よりも遅く返って来た妻は美容院に寄ってきたのか髪が綺麗にセットされていて、手には大きな紙袋を下げています。
「何か買ってきたのか?」
「感じのいいスカートがあったから」
妻は言い辛そうに話を続けます。
「明日は送別会で遅くなります」
「誰か辞めるのか?」
「ううん。臨時で来ていた先生」
妻はメールで、30分だけなら会っても良いとメールしてきていました。
しかし私には遅くなると言い、新しいスカートまで買って来たのです。
気になった私は妻がお風呂に入り、いつもよりも入念に身体を洗っている隙に持っていた紙袋を覗くと、そこにはスカートの他に違うショップの紙袋が入っていたのでその紙袋も開けて覗くと、中には上下お揃いの新しい下着が入っています。
しかしそれは特別派手な物ではなく、北村とどうにかなろうという考えは無いようです。
これも女心なのかも知れませんが、私の嫉妬は最高潮を迎えていました。
「送別会は何処でするんだ?校長や教頭も出席するのか?会費はいくらだ?」
私は矢継ぎ早に質問をぶつけ、妻は言い難そうに嘘を吐き続けます。
妻が私に嘘を吐いている。
必死に嘘を吐いて男と会おうとしている。
それも別れた彼に似た北村と。
当日妻は早く起きていつもの倍の時間を掛けて化粧をし、買ってきた普段よりも随分短いスカートを穿いて出勤しました。
随分短いと言っても膝上10センチ程度のスカートなのですが、最近の妻がこのようなミニスカートを穿いているのを見た事がありません。
ましてや学校に行く時は、膝よりも上のスカートを穿いて行った事はないのです。
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