悪い夫 4/12(木) 06:02:02 No.20070412060202
普通なら彼とのメールをやめさせ、彼と会っていないか問い詰めるでしょう。
しかし私のしてきた事を考えれば今は妻を信用して、妻自らがやめてくれるのを待つしかありません。
そうは言っても私は妻の携帯が気になって仕方ないのですが、脱衣場にまで持っていってしまうので見るチャンスはなく、仮に眠っている間に見れたとしても、おそらくロックが掛かっているでしょう。
何よりまたそのような事をすれば、今度見付かったら夫婦が終わってしまう可能性もあります。
「明日はそのまま学校に残って、父母会の新聞作りに参加するので遅くなります」
「確か奈美の担当では無かったよな」
「ええ。担当の先生が休んでいるので、代わりに参加するだけなので何も分からないのですが、一応学校関係者もいないといけないので。出来るだけ早く帰ろうと思うけれど、初めてでどのぐらい掛かるか分からないので、遅くなったらごめんなさい」
特にこのような今までに無い理由で帰りが遅くなる時は、尚更不安が大きくなって、私は終に重い腰を上げます。
それは勿論妻の裏切りを期待している訳ではなく、逆に何事もあって欲しくないのですが、一度調べれば自分に納得出切るのです。
最初は学校の近くで妻を見張ろうと思いましたが、万が一嘘を吐いていて彼に会いに行った場合、妻を尾行しなければなりません。
素人の私がその様な器用な真似が出切るはずも無く、妻を信用している振りをしていただけに尾行しているのが見付かれば、妻が嘘をついていた事よりも私が妻を信用していなかった事の方が悪く思われそうです。
それで私は二度しか顔を合わせていない、それも短時間しか会っていない彼を見張る事にして岩本クリニックに向かいました。
私は前回と同じ様な時間に会社を出ましたが、今回は捜さなくても良い分早く着き、まだ駐車場には数台の車が止まっています。
私は多少でもこの辺りの地形を頭に入れておこうと走り回り、時間を潰して戻ると最後の患者が出て行くところでした。
そして30分もすると事務の人なのか若いが女性が数人出て行って、その後すぐに電気が消されて中は真っ暗になります。
私は駐車場から視線を外さずに、注意深く彼が出て来るのを待ちましたが、私に前回ほどの緊張感はありません。
なぜなら妻を疑いながらも、妻に限ってその様な事はしないだろうと言う想いが強かったからです。
それは前回妻が確実に裏切っていたと思っていたところ、私を懲らしめたくてそのような素振りを見せていただけで、実際は関係を持っていなかった事も妻を信用する一つの大きな要因でした。
妻は私の事を好きだと言いました。
やはり彼とはメールだけで、二人で会っている事などあるはずがありません。
しかしそのような期待は15分もすると脆くも崩れ去ります。
万が一会うとすれば何処かで待ち合わせると思ったのですが、あの日と同じ様に妻の車が駐車場に入って行ったのです。
それも前回と違い、私の車が何処かに止まっていないか調べているかのように、用心深く辺りを一周してから入って行った事で不安は大きくなります。
私は出入り口と駐車場が見えるギリギリの位置の、結構離れた所に車を止めていたので見付かりませんでしたが、その代わりに妻が中に入っていくのを止める事も出来ず、駐車場に着いた時には妻の姿はありません。
ここは二階と三階が住居になっているようで、玄関は別に有りましたがチャイムを鳴らす勇気は無く、自動ドアの前に立っても電源が切られていて開かないので裏に回りました。
するとそこは隣の家と隣接していて、窓からこちらを見ている人影が見えたので、泥棒と勘違いされないようにわざと堂々とした態度で目の前のドアノブを掴むと、幸運にもそこには鍵が掛かっていずに開いてくれました。
中に入ると洗濯機が置いてあり、次のドアを開けるとそこは廊下で、両側にはレントゲン室や検査室、治療室や診察室と札が掛かっています。
「もう少し早く動かしてくれ」
妻達はこの階にはいないと思って普通に歩いていましたが、微かに男の声が聞こえたので忍び足になって近付くと、その声は診察室の方から聞こえてきます。
私は様子を探ろうと、診察室の隣の治療室と書かれた部屋に入りましたが、中は各部屋を自由に行き来出来るように奥で繋がっていて、そこはカーテンで仕切られていただけなので会話がはっきりと聞こえるようになりました。
「どお?」
今度は女性の声が聞こえ、それは正しく妻の声です。
「もう少しだから、昔のように言って欲しい。この前も言ってくれたように」
「分かったわ。・・・・・・・・・こうすると気持ちいいでしょ?もう出してもいいのよ。沢山出していいのよ」
私は思わずカーテンを少し開け、顔だけを半分出して覗き込むと、診察台には膝までスラックスとパンツを下げられた彼が寝かされていて、妻は上半身ブラジャーだけの格好で横に置かれた椅子に座っています。
そして妻は両手で硬く上を向いた彼のペニスを包むように掴んでいて、仕切に上下に動かしています。
彼は彼でブラジャーが押し上げられている為に露になっている、少し垂れた妻の白い乳房を右手を伸ばして揉みしだいていました。
「気持ちいい?」
「凄く気持ちいい。もう出そうだ」
「出して。私の手に沢山出して」
妻がペニスに顔を近付けたので、口に含んでしまうのかと思った瞬間唾液を搾り出して上から垂らし、手の動きを早くしたのでグチュグチュという音が響き渡っていました。
「凄くいい・・・・気持ちいい・・・・・出る・・出る」
「出して。出していいのよ」
彼の精液は40歳を過ぎているとは思えないほど勢いよく飛び散り、一部が妻の顔にもかかってしまいました。
「もっと出して。全部出して」
妻はそう言いながら手の動きを遅くして、全て搾り出すかのように指まで動かしています。
私は見てはいけないものを見てしまったようで、顔を引っ込めると立っていられずに椅子に座り込んでしまいました。
「奈美となら最後まで出来そうな気がする。一度上手くいけば、他の女性とも出来るかも知れない」
「それは出来ないの。分かって」
私はよく聞こえるように通路の方向に身を乗り出すと、椅子がその方向に少し動いてしまいました。
「誰だ!」
それまでは彼は目を閉じて快感に身を委ね、妻は彼のペニスに集中していたために私の気配に気付かなかった二人も、興奮が醒めてくると椅子が少し動いた音に気付いたようです。
「俺だ」
私は二人を見る勇気が無く、その場から返事をしました。
「あなた?うそ。あなたがいるの?」
「ああ。俺だ」
「いつ来たの?いつからいるの?」
「今来たところだ。そちらに行ってもいいか」
私は妻のあのような行為を止められず、何も言えなかった事で今来たばかりのような振りをしました。
「来ないで。少し待って」
二人は慌てて服を着ているのか、生地の擦れる音がします。
「服を着ているのか?それだけで十分だ。何をしていたのか想像がつく。このままもう会わずに別れよう。長い間世話になった」
「待って。すぐにそちらに行くから待って」
私は妻が服装を整えている間に、岩本クリニックをあとにしました。
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