ゾロ 4/20(金) 21:15:32 No.20070420211532
妻綾子とは職場で出会いました。入社早々に結婚し、すぐに子供を授かりました。新婚夫婦の甘く官能的な日々も短いものでした。授乳、夜泣き、度々の幼児性疾患。家庭における綾子の地位は、オンナから母親へ急激にシフトしました。いつしか育児に忙殺され、疲弊する妻に対して性欲は消え去り、夜の生活も激減していきました。子供が小学校に入学し、妻に余力がつきはじめた頃には、立派なセックスレス夫婦が出来上がっていました。きっかけを失った妻は、たまにそういう雰囲気で接してきましたが、仕事に忙殺される私は相手にしませんでした。そして、ある日突然、妻がスイミングスクールに行きたいと言いました。理由を聞いたら、日中時間を持て余しているし、昔のようにスリムな体系になりたい、綺麗になりたいと。私は今更無駄だと嘲笑し、金銭面でも小言を言いましたが、結局は説き伏せるのさえ面倒くさくなり、了解しました。スクールに通うようになった妻は確かにスリムになり、みずみずしさを取り戻して来ました。しかし、依然として妻をオンナとして見ることはなく、妻もフラストレーションが溜まってきたようでした。そんなある日、新しいインストラクターが入ってきたようです。鮎川という妻と同年齢の独身男性でした。妻の会話にも頻繁に登場するようになりました。奥さん連中で人気があるだの、国体にも出場したことがあるだの。二枚目で優しくて、笑顔が爽やかと、私への当て付けのような男性像でした。私は毎回毎回楽しそうに話す妻に、そして鮎川に対する劣等感からイライラが爆発し、ある日妻に酔った勢いで暴言を吐きました。『そんなに好きならいっそのこと鮎川と一緒になれ。もっとも子持ちの主婦なんか本気で相手にしないさ。俺もお前をオンナとして見てないっ!』その時妻は怒りと悲しさからか、身体を震わし、涙目で私を睨み付けました。あの目は今でも鮮明に覚えています。
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