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北原夏美 四十路 初裏無修正

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田舎 9

マス夫 4/26(木) 22:19:25 No.20070426221925 削除
兄とは朝まで少し話しましたが、妻の浮気についてまでは話せませんでした。
しかし兄は全てを知っているかのように怒っています。
「跡継ぎさえ取り戻せば、弟などいらないと言う事ですか」
「何もそのような事は・・・・・」
「弟が何かしましたか?真希さんが夜遊びをしていた。すると弟が眠っている子供達を起こしてまで、このような距離を車で飛ばして帰ってきた。それで全てが分かるじゃないですか」
「娘が何をしたと」
「じゃあ真希さんは週に三日も、夜になると何をしに出掛けるのですか」
「友達と街まで遊びに行ったり、彼女達の家でおしゃべりをしていたと。小さな子供を置いて遊び歩いているのは確かに褒められた事では無いし、マス夫君が嫌だったのなら謝らなければならない。しかし何もここまでする事は」
「ただ友達と遊んでいただけだと本気で思っているのですか?本当にそうだと思っているとしたら、とんだ親馬鹿だ」
やはり兄は気付いていました。
「じゃあ何をしていたと。お兄さんにそこまで言われる事は無い!それじゃあまるで娘が・・・・・・・・まさか・・・・・・・」
「そのまさかですよ。マス夫、そうなんだろ?はっきり言ってやれ」
「真希は浮気していました。それも二人の男と」
「そんな事は・・・・・・・何か証拠でも・・・・・・」
義父の声は小さくなります。
「私は真希が健二や幸三に抱かれているところを見ました。まだ現像はしていません
が写真も撮りました」
義父は言葉を失い、義母は泣き出しましたが兄は更に追い討ちを掛けます。
「こんな事をしておいて、こんな大事な時にどうして本人が来ない!子供達に対する情もないのか!」
義理の両親は明日妻を連れて来ると言い、不安そうな顔で逃げるように帰って行き、私は実家の両親には心配を掛けたくなくて簡単な説明に留め、その日休暇を取ってくれた兄に全てを話しました。
「真紀さんは美人だし、性格も申し分ないと思っていたから、おまえは幸せに暮らしていると安心していた。そのような女だったとは。それでお前はどうしたい?このまま尻尾を丸めてここにいるか?」
心配してくれている兄ですが、最後の言葉にはムッとしました。
「その顔なら、まだ戦う気力はあるようだな」
「でも何をしたらいいか」
「今回の事が知れれば、おまえは情けない男の烙印を押されると自分でも言っていたじゃないか。確かにここに帰ってくれば、村の連中には会わないから何を言われても関係ないかも知れない。それでもお前のいないところで、あそこにいた養子はと、ずっと噂されるのだぞ。本人がいなければ、余計におまえだけが悪者にされる。もしも裁判にでもなって親権をとられてみろ。子供達はずっとあの子達の父親は情けない男だったと陰口を叩かれる」
しかし私には、どのようにすれば良いかが分かりません。
「先ずは真希さんと離婚するのかしないのかを決める事だ。離婚するのなら遠慮はいらないから、真希さんを含めてそいつらも村にいられないぐらい徹底的に追い込んでやれ。離婚しないのなら真希さんの身も心もおまえから離れられなくする事だ。それと他の連中にも償わせる事を忘れるな。目に目を。奴らを脅してでも」
今でこそ兄は、少しは名の通った会社の係長をしていますが、昔は文武両道とは少し違って勉強と暴走族を両立させていた少し変わった男で、私には常に父親よりも怖い存在でした。
その兄のこのような言葉には迫力があり、私は思わず生唾を飲み込みます。
しかし私の気持ちは兄の言葉で勇気付けられたのも確かで、子供達の事だけが気掛かりなだけで、全て捨てて婿養子になった私には何も失うものは無いと知ります。
妻との離婚については少し考えただけで結論が出たので、私は逃げるのをやめて子供達を車に乗せると妻のいる村に向かって車を走らせながら、実家を出る直前に兄が言った言葉を思い出していました。
「田舎の事はよく知らないが、おまえが言った通りだとするとみんな弱い人間ばかりじゃないか。そんなもの皆まとめて地獄行きだ。同じ穴の狢だから一蓮托生、話も早い。お前が恐れている事を他の奴らも恐れているという事だ。おまえがその事を恐れなくなった時、おまえの一人勝ちになる」
私が恐れていたのは人々の噂です。
そう考えるとおぼろげではありますが、5人の関係が見えてきたような気がしました。
最初詩織が浮気した時、健二は今の私と同じ様に、妻に男を作られた情けない男だと噂されるのが怖かったはずです。
同じ立場の私だから分かるのですが、普通にしていても頼りなく見られがちな婿養子では、その気持ちは普通の夫よりも強かったはずです。
しかし私が思い違いしていたのと同じ様に、自分だけが馬鹿にされると思っているのは間違いで、浮気した詩織も世間に淫乱な女だという烙印を押されるのが怖く、詩織の両親もあそこの娘はふしだらな娘だと噂されるのが怖かった。
下手に大騒ぎして村の連中に知られては、家族全員ずっと人目を気にして暮らしていかなければならなくなります。
ましてや悔しくても表沙汰に出来ない健二が、自棄になって家を出て行ってしまえば何れ噂になり、憶測も飛び交って村を捨てられない残された者には痛手でしょう。
それで詩織は何らかの方法で、妻や香澄を健二に抱かせたのかも知れません。
それは健二から出した条件だったのか、詩織がそのように仕向けたのかは分かりませんが、これで健二の心も少しは癒され、男としての面子も保てて家を出て行かなくても済んだのだと思います。
しかし今度は幸三が、何らかの形で香澄が健二と関係を持った事を知って香澄を責めた。
しかし幸三もまた表沙汰には出来なくて、我慢しようと思ったがプライドが許さない。
それで責められた香澄がとった方法は、詩織の事で前例があったように、自分の親友を幸三に宛がう事でした。
私の推理が当たっているとすればこれは負の連鎖で、家族を含めた全員が見て見ぬ振りをしなければなりません。
それで健二は離れであのような事が出来、詩織や詩織の親に聞こえても平気だったのでしょう。
むしろ香澄の厭らしい声を聞かせて、悔しい想いをさせたかったのかも知れません。
子供達さえいなければ、詩織や親の目の前でして見せたいぐらいの気持ちだと思います。

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