マス夫 4/27(金) 21:21:59 No.20070427212159
まだ若い私でさえ住む家も無くなり、無職になって今から職を探すのは不安です。
それにそうなれば子供達の親権までとられ、近くには住めないので面会もどのぐらい出来るか分かりません。
それどころか妻が再婚でもしてしまえば、いくら取り決めがしてあっても会わせて貰えなくなる可能性もあります。
ましてや彼らは40歳を過ぎているので、妻に浮気されても穏便に済ませて、このままこの村での結婚生活を続けていく他に選択肢は無かったのでしょう。
しかしそのまま何事も無く我慢するのは、男としてのプライドが許さない。
それで誰が思い付いたのかは分かりませんが、少しでも悔しさを抑えられるようにこのような事を思い付き、健二と幸三は憂さを晴らすかのように妻を抱いた。
私は健二と幸三の事を考えていました。
私が知っている限り健二は仕事一筋の真面目な男で、幸三もまた物静かな大人しい男です。
誰でもセックスの時は多少変わりますが、そのような二人が女を甚振るようなセックスをしていました。
もしかすると自分の妻が他の男に抱かれている姿を想像してしまい、夫婦間でのセックスは出来なくなっているのかも知れません。
それで女を虐めるようなセックスをすることで、男のプライドを保持していたのでしょう。
それに自分も浮気する事で、もしも世間に知られた時でも、ただ妻に浮気されて泣き寝入りした男だとは思われなくても済みます。
これだと溜まった性欲も発散出来て、頻繁に関係を持つ事で多少でも苦しみから逃れる事が出切る。
そう思ったのは、今の私がそうだからです。
浮気されると言う事は、心の問題もありますがセックスの問題が前面に出てきます。
これは本能なのか、今の私は妻を無茶苦茶にしてやりたい気持ちで一杯なのですが、おそらく裸の妻を目の前にすれば性欲は湧かず、妻を抱く事は無理でしょう。
しかしセックスについて異常に意識し、普段よりも性欲でギラギラしているのは事実です。
この性欲を発散出来る場を探そうとしている自分もいる。
そう考えれば健二と幸三の二人も被害者なのかも知れませんが、関係の無い私まで巻き込んだ事は許せる事ではありません。
今ではそのようなセックスを楽しんでいる節もある。
「俺はこんな女が産んだ子供などいつでも捨てられますよ。本当に俺の子供かどうかも疑わしい」
勿論本心ではありません。
しかしそうでも言わないと、私が優位に立てないのです。
「酷い」
「何が酷い。あんな事をしていた真希を信じろと言うのか?」
妻からも余裕の表情が消え去ります。
「友達の旦那二人の慰み者になっていた女。そんな淫乱女に育てた両親。この事が知れたら、おまえ達家族もこの村には居辛いだろ。この村を出る事も考えた方がいいぞ。
知れたらも何も、俺が出て行く時は村中に全てふれ歩いてから出て行くが。何も悪い事などしていない、俺だけが貧乏くじを引かされて堪るか」
妻は涙を流しましたが、妻の涙を見るのは結婚式以来かも知れません。
「慰謝料として一千万払うか、裁判で金額を決めてもらうのか、俺はどちらでも良いので早急に返事を下さい。裁判をすればこんな金額は通らないので、その方が安くつくと思いますよ。その代わり世間には知れるでしょうが。このまま示談には応じませんので、一千万払うか裁判するかの二つに一つです」
二人はうな垂れて帰って行きます。
「さあ。俺達はどうする?どうすると言ってもこれだけの事をしておいて、謝罪もしない奴とは一緒に暮らす気などないが」
すると妻は、床に正座して頭を下げます。
「待って。私が悪かったです。どのような償いでもしますから、出て行くなんて言わないで」
流石の妻も、夫婦間でどちらが優位な立場に立てるかなど、どうでもよく思えてきたのでしょう。
とにかく今は世間に白い目で見られる事だけは避けたくて、私が村の連中にふれ歩いて出て行く事だけは阻止したいのだと思います。
その夜妻は子供達を両親に預け、私の前に立つとパジャマを脱いでいきます。
すると妻は見た事も無い濃いピンクの下着を着けていましたが、それは下着と言うには余りにも小さく、掌の半分ほどの三角の生地が三枚あるだけに見えました。
こうやって改めて見ると、妻は昔と体形もそれ程変わっておらず、相変わらず整った顔をしたいい女です。
これが浮気した妻でなければ、私は飛び掛かっていたでしょう。
しかし妻の裏切りを考えればその気は起きず、私は詩織と香澄の事を思い出していました。
彼女達もそれぞれタイプは違っていても、いい女には違いありません。
美人の妻、色っぽく男好きのする顔をした詩織、童顔で可愛い香澄。
三人が並んで歩けば、このような田舎でなくても人目を惹くと思います。
いつしか私は妻の両側に、詩織と香澄が同じ様な下着を着けて立っている姿を想像していました。
そして頭に浮かんだのは、兄の言ったもう一つの言葉。
目には目を。
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