投稿者:MM 投稿日:2004/03/27(Sat) 13:33
3月6日(木)
会社から戻ると、毎晩妻の事を考えてしまいます。妻が知らない男に抱かれている姿を想像して
しまい、嫉妬で狂いそうになります。私しか知らない妻の姿を、他の男も知ってしまったのかと
思うと、今迄のように嫉妬を楽しむ余裕など有りません。
無性に妻を抱きたくなり、妻を確かめたくなり、電話をしました。
「年度末で、暫らく土日のどちらかしか休めそうも無いから、今月だけ土日は美鈴が来てくれな
いか?」
「そちらには行きません。あなたに疑われたまま会う気になれません。」
「来月の5日まで帰れないぞ。それまで1回も来ないと言うのか?」
「お互い頭を冷やすのに、丁度いいじゃないですか?」
こんな時に1ヶ月も会えない苦しさから逃れたくて、まだ浮気していると決まった訳では無いと、
自分に言い聞かせました。変なもので、これを書き出した時は無理に妻を疑おうと自分に言い聞
かせていましたが、本当に浮気している可能性がある今は、逆に妻の行動を浮気では無いと否定
している自分がいます。
3月15日(土)
土日のどちらかは休めると思っていましたが、今週も、来週も休めそうも有りません。来週の3
連休は大学が決まった息子の引越しですが、友達に手伝って貰うので心配要らないとメールが来
ました。
夜10時頃電話をすると息子が出たので、手伝いが出来ない事を謝り、妻に代わってくれるよう
に言うと、仕事仲間と食事に行くと言って出かけたまま、まだ帰っていないと言われました。0
時にもう一度電話を掛けると誰も出ません。息子の部屋には電話が無いので、眠ってしまって聞
こえないのだろうと思いましたが、私達の寝室には電話が置いてあるので、帰っていれば妻は起
きるはずです。妻の携帯に掛けてみると、なかなか出ません。諦めて切ろうとした時に妻の声が
聞こえました。
「なに?今頃電話してくるなんて。何か有ったのですか?」
「いや、別に。家に掛けたのだが誰も出なかったのでな。食事会だって?」
「そう。友達と居酒屋で食事していて遅くなっちゃった。もう帰ります。」
居酒屋にしてはやけに静で、微かにBGMが聞こえます。それに、電話に出た時の妻の息遣いは
可也乱れているように感じました。私は動揺して、その後何も言わずに電話を切ってしまいまし
た。
3月29日(土)
31日まで掛かると思った仕事も、ようやく昨日で片付きました。
あれからの私は地獄の日々で、仕事で疲れていても、マンションに帰ると妻の事を考えてしまい、
深夜まで寝付けないのです。心身ともに疲労困憊していましたが、休みになった事を告げずに赴
任先を発ち、家に着いたのは夜9時を過ぎていました。
息子は既に1人暮らしをしていて、妻が1人で待っているはずの家は留守だったで、合鍵で開け
て入ると、疲れから食事も摂らずに眠ってしまいました。
3月30日(日)
目が覚めたのは午前6時でした。しかし妻はまだ帰っておらず、コーヒーを煎れて、トーストと
目玉焼きを食べていると、暫らくして帰って来た妻は私が居る事に驚き、何も言わない私に必死
で言い訳を始めました。
「友達に、相談に乗って欲しい事が有るから家に来て欲しいと頼まれて、話が長くなってしまっ
たので、帰っても誰もいないのなら泊まっていってと言われたので泊めてもらったの。帰れるの
なら連絡してくれれば早く帰って来たのに。ごめんなさい。」
そう言い終ると返事もしない私を残して、慌ててシャワーを浴びに行きました。気付かれないよ
うにバスルームに行き、いきなりドアを開けると、物音に気付いた妻は両手で前を隠した格好で、
背を向けてしゃがみ込んでいて、真っ赤なパンティーだけがシャワーに打たれています。
「あなた。急に何なの?恥ずかしいから出て行って。」
「下着を洗っていたのか?また少し漏らしたのか?それにしても見た事も無い派手なパンティー
だな。」
妻は無言で俯いていました。キッチンに戻って冷めたコーヒーを温め直して飲んでいると、戻っ
てきた妻は、また一生懸命言い訳を始めました。
「本当は、気分転換になるから時々色々な派手な下着を穿いていたのだけど、こんなのを着けて
いる事を知られると、いくら夫婦でも恥ずかしいから隠してあったの。それで、あなたに見つか
らない内に洗濯して隠そうと思って。この前は嘘をついてごめんね。」
妻の浮気を確信しましたが嫉妬心は復讐心に変わり、意外と冷静な事が自分でも不思議でした。
復讐しようにも、相手が分からず証拠も無いのでは誤魔化されるだけです。
「もう分かった。美鈴を信じるよ。それより2人だけだから今からどうだ?」
その気にはなれないのに、妻の反応を見るために言うと。
「ごめんね。こんな昼間は嫌なの。誰かお客さんが来るかも知れないし、落ち着かなくて。」
想像どおりの答えでした。
「来週は私が行くからその時ね。」
この前までは、もう行きたくないと怒っていたのに、やはり後ろめたいのか、優しい口調の妻に
戻っていました。
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