投稿者:MM 投稿日:2004/03/28(Sun) 20:30
4月22日(火)
この日も会社から帰ると妻に質問責めでした。
「あいつと何回会った?会う度にしていたのか?」
「・・・・・・20回以上は・・・・・でも、毎回ラブホテルに行っていた訳ではありません。
ホテルに行っても悩みを聞いてあげたりするだけで、関係を持つ事はほとんど無かったです。」
「朝帰りの時も?違うだろ。」
「・・・・・・・はい・・・・・・その時はセックスもしました。でも、彼はすぐに出してしま
って、30分程度の行為です。勿論私は達する事もありません。いい訳にはならないけれど本当
です。ごめんなさい。許してください。」
「歳が可也上だと言っても、若い男が女と一晩一緒にいてそれで済むのか?言ってみろ。」
「・・・・・本当です。あとはほとんど話をしていて・・・・・ただ眠る時は、彼が安心出来る
からと言うので、抱き締めてあげて寝た事もありましたが、それも裸ではありません。私も彼も
下着を着けて、浴衣も着ていました。」
「本当か?SMの部屋で?信用出来ないな。」
「ごめんなさい。本当です。あの日はあの部屋しか開いて無くて・・・・・・・入ってみて、彼
も私も驚きました。・・・・・・・・私は彼の事を息子のように思って・・・・・彼には恋愛感情
などありません。それだけは信じて下さい。もう二度と会いません。許して下さい。」
妻を許した訳ではありませんが、彼で達しなかった事やほとんどセックスもしていない事、また
恋愛感情も無かったと聞いて、何故かほっとしている自分に気付きました。
まだ妻を愛していて離婚は考えられなかった上に、今の話を聞いて怒りも少し収まり、心の中で
はこの時点で、許さなければ仕方ないと思いました。
「最後に聞くが、美鈴はこれから、俺との関係をどうするつもりだ?」
「もう二度と裏切りません。都合のいい考えだけれど、このまま夫婦でいたいです。一生を掛け
て償わせて下さい。怨まれたままでもいいから、夫婦でいたいです。お願いします。」
「俺は一生この事を忘れないだろう。度々思い出して、色々な仕打ちもするだろう。それでもい
いのか?」
「どんな事をされても、私が悪いのだから喜んで罰を受けます。どんな事をされても、どんなに
怨まれてもいいから、お願いします。お願いします。」
妻を許す事にしても、彼に対する怒りは妻の比では無いので、後は相手との決着をどう付けるか
という事で頭がいっぱいです。
4月26日(土)
今日の午後、彼と話し合うために妻と朝早く赴任先を発ち、午前中に家に着きました。妻を家に
残して、私1人で彼の家に行くつもりでしたが、彼から電話があって、謝罪に来たいと言いまし
た。私は彼が言うように、謝罪する方が来るのが礼儀だと思い、提案を受け入れました。
午後1時位に彼はやって来ましたが、私が上がるように言っても、土間で土下座をしたまま顔も
上げません。どうにか部屋に通しても、妻とは目を合わせる事も無く、また土下座をして謝罪の
言葉を繰り返しています。妻も彼と目を合わせる事も無いのですが、時々心配そうな目で、彼の
方を見る事はありました。
私は彼が少しでも逆らったり、逆切れしたりした時は学校へも行き、徹底的にやるつもりでした
が、私がどんなに罵声を浴びせても、その度に謝罪する子供と同じような歳の彼を見ていて、彼
の事も許さなければ仕方が無いのかと思い始めていました。
「お金で済む問題とは思っていませんが、ここに百万預かってきました。もう二度と連絡もとり
ません。会う事もしません。約束しますのでどうか今回の事はこれで許して下さい。お願いしま
す。誓約書も書きます。お願いします。」
「預かってきた?」
「いいえ、違います。緊張していて言い間違いました。すみません。」
教師になって1、2年で百万は、楽な金額では無いと思い、誠実さも少し分かって、彼もまた、
許さなければ仕方ないと思いました。
4月27日(日)
許したと言っても、やはり妻と彼の事が気になり、今日も朝から質問ばかりしていました。
「どうして俺とはキスすら拒んだ?」
「ごめんなさい。どんな理由があっても私の身体は汚れてしまいました。こんな身体では申し訳
なくて。あなたに悪くて・・・・・それで・・・・・・。」
妻は質問する度に泣いて謝りましたが、気になる事は全て聞いて、早く忘れるように努力しよう
と思います。
4月29日(火)
今日は祭日なので、赴任先のマンションに1人でいます。妻を連れて来たかったのですが、勤め
を続けさせる事にしました。仕事を続けさせる事は、経済的な理由も有りましたが、妻の精神的
な事も考えて、今までの生活に戻るのが1番良いと判断したからです。あの時は興奮して、子供
達に全て話すと言いましたが、それをしてしまっては妻の居場所が無くなり、本当に死んでしま
い兼ねないので、本心では有りません。
昼ごろ電話をしましたが、妻は出なかったので携帯に電話すると、そこは浮気していた時に電話
から聞こえていたのと同じで、静かでBGMが聞こえています。
「今何処にいる?また会っているのじゃ無いだろうな。」
「違います。連絡したとおり今日は仕事です。今昼休みで近くの喫茶店にみんなで来ています。
本当です。信じてください。信用出来ないのなら、今課長と代わります。」
「いや。そこまではいい。」
自分が休みだったので、妻が出勤なのを忘れていました。それでも念の為に彼から聞いておいた
携帯に電話すると、今日は子供達の部活を看ていると言われ、確かに子供達の声も聞こえていま
した。妻を1人残してきても、妻の様子とあの男の態度を見る限り、接触を持つ事は無いと信じ
ている積もりでしたが、まだ日が浅いせいか完全には信用出来ないでいます。
5月5日(月)
今年のゴールデンウイークは、カレンダーどおりの休みしか無かったので、いま赴任先のマンシ
ョンに戻ってきました。2日の夜には娘と息子も帰ってきて、久し振りに親子4人が揃い、妻の
一件も忘れて楽しい時をすごし、今朝、娘と息子は戻って行ったので昼間から妻を誘うと、妻は
泣き出しそうな顔で頷きましたが、そのような妻を見て、結局私がその気になりませんでした。
妻に対して嫌悪感のような物があり、妻を抱ける日が来るのかと少し不安です。
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