投稿者:MM 投稿日:2004/03/30(Tue) 07:30
5月18日(日)
朝1番の新幹線で帰り、途中駅から電話をして、彼に先日の事で相談に乗って欲しいと嘘をつい
て来てもらう事にしました。家に着くと彼は既に来ていて、車の中で待っていました。妻が彼と
一緒で無い事は分かりましたが、妻が塞ぎ込んでいる訳を知っているのでは無いかと、家の中に
入ってもらいました。あの誠実だった妻が浮気をした事は今でも信じられません。その妻が彼と
別れてすぐに、違う相手と浮気する事は無いと思っていましたが、色々質問しても彼の返答は弱
弱しく、俯いたままなので、何か隠していると思い。
「何か隠しているな?そうか、分かった。今までの事を教育委員会に行って話して来る。」
「それだけは止めてください。お願いします。女手1つで育ててくれた母を失望させたくありま
せん。お願いします。それだけは・・・・・・・。」
「それなら話せ。妻の事で隠している事があるだろ?話してくれればそのような事はしない。」
彼は泣き出し。
「すみませんでした。嘘をついていました。・・・・・・私は奥さんと浮気していません。」
「浮気していない?どういう事だ?訳が分からん。正直に話せ。」
「実はある人に頼まれて・・・・・・。たぶん奥さんは今その人と・・・・・・・。」
「でもお前と妻がラブホテルに入るところも、出てくるところも興信所が写真に・・・・・・。」
「その人に頼まれて奥さんを迎えに行き、少ししてから私はその人の車で帰り、また朝に迎えに
行って送り、その人は後から自分の車で帰りました。」
「本当か?まだ信用出来ない。部屋のキーも受け取り、一緒にエレベーターに乗って行ったと、
興信所から聞いている。」
「奥さん1人では恥ずかしいだろうから部屋まで送って、その人が来るまで待つように言われて
いました。」
「どうしてその様に手の込んだ事を?」
「ご主人が疑い出したと奥さんが言われたそうで、探偵でも付けられていると困るからと言って。
もしもの時自分は助かるようにしたのだと思います。奥さんは、私が送り迎えをしていた本当の
理由は知らないはずです。」
「その男は誰だ?どうして教師のお前がそこまでした?」
「その人の名前と、理由は言えません。ごめんなさい。母を悲しませてしまう。私の口から、そ
れだけは言えません。ごめんなさい。許して下さい。」
彼が走って出て行った後、1人残された私は失望と悲しみで声を出して泣きましたが、やがて悲
しみは怒りに変わりました。
妻は夜10時に帰ってきて私に驚き、何か言い掛けましたが私が思い切り頬を張ると、ばれた事
を悟ったのか泣き崩れましたが、更に服を剥ぎ取ろうとすると、狂ったように泣きながらそれを
拒みました。
「誰と温泉に行っていた?お前がその様な女だったとは。嘘で固めて裏切り続けやがって。汚れ
た身体を見せてみろ。クソー。」
ブラウスと黒いブラジャーを剥ぎ取ると、乳房に何箇所かキスマークや噛まれた痕のような物が
赤く残っています。さらによく見ると、手首や足首も微かに赤くなっていたので、私の脳裏には、
温泉旅館の部屋で、妻が縛られた格好で顔も分からない男に責められている姿が浮かび、悔しく
て、また妻を平手で殴りました。
5月19日(月)
妻に罵声を浴びせ続けていて、正気に戻ったのは0時を過ぎていました。妻の顔を見ると腫れて
いて、口の中を切って唇から血が垂れています。少し落ち着いた私はハンカチを出して血を拭き
取るように言い、問い正しました。
「相手は誰だ?そいつも徹底的にやってやる。相手を言え。」
妻も2時間泣き続けたので少し落ち着いたのか、涙は流していますが割と冷静な口調で。
「ごめんなさい。彼の名前だけは言えません。ごめんなさい。ごめんなさい。」
「まだ庇うのか?頭に来た。」
また手を上げましたが腫れた顔を見て、もう殴れませんでした。
「それだけは言えません。どのような罰も受けます。許して下さい。彼の事だけは言えません。」
「そうか。それならどの様な手を使っても必ず調べて、地獄に落としてやる。」
私は聞きたい事がまだ沢山あったのですが、妻がまた激しく泣き出したので、落ち着くのを待ち。
「相手の事は置いておいて、どうしてあの先生と浮気したと嘘をついた?どうしてあのようにス
ラスラと嘘をつけた?正直に話せ。」
「それは・・・・・・彼が・・・・・・。」
「話を聞いても聞かなくても、もう美鈴とは終わりかもしれない。でも知りたい。」
「別れるのは嫌です。許して下さい。離婚は嫌です。ごめんなさい。ごめんなさい。」
「それなら尚の事、正直に話してくれ。」
「彼は以前奥様に浮気された事があって、奥様が相手を愛してしまった事、相手とのセックスが
気持ち良かった事、会う度に何度も関係を持った事を聞き出し、凄くショックを受けたそうです。
ですから、あなたが興信所に行っている間、先生のが小さくて感じなかった事や、同情からで相
手を愛していない事、会ってもあまり関係を持たなかった事にすれば、あなたは必ず許してくれ
ると言われました。その上歳が離れているので、別れて相手と結婚する心配もしないだろうと。」
「相手を庇い、ばれる心配があっても続けていたと言う事は、相手が好きなのか?俺の事を嫌い
になったのか?」
「違います。あなたを愛しています。こんな事をしておいて言い難いのですが、家庭も壊したく
無かった。あなたに不満はありません。本当です。あなたが好きです。」
「では何故こんな事に?どうして俺を裏切る?」
「ごめんなさい。私にも分かりません。あなたを愛しているのに、どうしてだか分からないです。
あなたを好きなのに、彼の事も・・・・・・・。ごめんなさい。ごめんなさい。」
彼の事も好きだと言い掛けたと思い、言いようの無い寂しさに襲われました。この後何度も妻を
問い詰めましたが、結局相手の事は言わずに朝を迎え、会社に嘘をついて何日か休む事を電話し、
少し休もうと横になった時妻の携帯が鳴り、それは妻の上司からのようで、今日は休む事をお願
いしていました。妻の顔は腫れて少し青あざになってきたので、しばらくは行けないと思います。
横になっていて眠ってしまい、目が覚めたのは夕方でした。妻は腫れた顔を冷やしながら泣いて
いて、寝ていないようです。先生をしている彼に連絡を取ると、私と会うことを意外とあっさり
承諾してくれたので、妻を残して会いに行き、待ち合わせ場所で彼の車に乗り込むと。
「ご主人がまた連絡してくると思っていました。今度会ったら全て話そうと覚悟していました。」
「そうか。ありがとう。実は今日、脅迫してでも聞き出そうと思っていたのだが・・・・・・・。」
「自分の蒔いた種です。もう逃げない事にしました。奥さんの相手は野田です。たしか奥さんの
上司だと思います。私は昨年、新任の教師としてこの学校へ赴任して来ました。新任なのにすぐ
にPTAの係りにさせられ、何も分からない私はお母さん達と上手く付き合う事ができずに悩ん
でいました。その時役員の1人だった野田の奥さんに優しくされ、誘われるままに関係を持って
しまいました。女の人が初めてだった私は、彼女の身体に溺れてしまい、やがて探偵を付けられ
て発覚し、慰謝料も分割ですが払い終わりました。先月初め野田に呼び出され“今不倫をしてい
て、ばれるかもしれない。俺が不倫したのもお前達のせいだ。ばれないように協力しろ。もしば
れた時はお前が身代わりになれ。そうしないと学校、教育委員会、PTAに生徒の母親と不倫し
た教師を処分しろと言いに行く。”そう脅されました。」
「そうか。妻から聞いた事にして、あんたの名前は出さない。ありがとう。」
急いで家に帰り。
「おい、相手が分かったぞ。課長の野田だそうだな。あんなもっともらしい電話までして来やが
って。なんて悪賢いやつだ。分かったからにはキッチリ責任は取ってもらう。」
「いいえ、違います。野田課長ではありません。違います。」
「まだ庇うのか?そんなにあいつが好きか?それなら明日会社に行って確かめてやる。」
「それだけは・・・・・お願い、それだけは止めて下さい。お願いします。お願いします。」
妻の泣き声を聞きながら、どう決着を付けるか考えました。
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