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北原夏美 四十路 初裏無修正

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投稿者:MM 投稿日:2004/08/06(Fri) 21:01

5月8日(土)
一晩中妻の泣き声を聞いていましたが、朝方少し眠り、妻も泣きつかれて眠ってしまいました。
また妻の泣き声で起こされ、少し眠ったつもりが時計を見ると、もう午後の3時でした。
妻にシャワーを浴びて来る様に言い、シャワーを浴びて泣き止んだ妻に。
「本当に脅されたのか?無理やりされたのか?」
「本当です。4月の16日に会社で封筒を渡されました。家に帰って開けてみると、去年撮られ
て、あなたに課長との関係が知られた時に、全て処分したと言っていた写真でした。しばらくし
て電話が掛かり、懐かしい写真を見てくれたかと言うので、全て返してくれる様に頼んだら、今
からアパートまで取りに来てくれと言われたので、夜1人では行けないと断ると、明日来てくれ
と言われました。あなたはもう来なくていいと言ってくれましたが、私は行くつもりだったので、
明日は主人の所に行くのでそれも無理だと断ると、課長は急に怒り出し、今まで私が聞いた事の
無い様な口調になり、それなら何も知らない子供達の所へ送ってやる。インターネットにも載せ
て日本中、世界中の人間に見せてやると言いました。あなたに相談しようと考えましたが、やっ
と最近上手くいっていた関係を壊したくなかった。一晩考え、隣の部屋には人がいるだろうし、
何か有ったら大声を出せば何とかなるし、朝ならその様な気も起こらないのではないかと思いま
した。何より、課長は無理やりその様な事をする男では無いと思っていました。私が軽率でした。」
「野田のアパートに行ったんだな。それからどうした?」
「課長のアパートに着くと、課長は今までの紳士的な話し方に戻っていて、人に聞かれるから中
に入る様に言われました。私が、約束が違う、全て処分してくれたはずだと抗議すると、パソコ
ンに取り込んだ物を処分するのを忘れていて、私の目の前で削除すると約束してくれ、パソコン
のある奥の部屋に通されたのですが、そこは寝室だったので入り口で躊躇していると、課長はパ
ソコンの前に座り、私の写真を沢山画面に出して、心配ないように自分で削除しなさいと言われ
たので、パソコンの前に座って全て削除しましたが、立ち上がったところをベッドに押し倒され、
そして・・・・・・・・・。」
野田の顔が浮かび、頭の中で何かの線が、音を出して切れていくのを感じました。
「押し倒されてどうなった?抵抗しなかったのか?もう俺には何でも話す約束だろ?詳しく話
せ。」
涙を流しながら話し出した、妻の話はこうでした。
「課長、止めて下さい。嫌です。大きな声を出します。」
「ああ、出してもいいぞ。その内、嫌でも大きな声を出させてやる。ただ違う声だがな。残念な
がらこのアパートはほとんどが1人者だ。みんな休みの日は遊びに行っているのか、ほとんど誰
もいない。お隣さんは昨夜から留守のようだ。例え誰かが気が付いたとしても、そういうプレー
だと言えば、恥を掻くのは美鈴だ。」
そう言われましたが私が暴れて抵抗すると。
「大人しくしろ。写真を子供達に送って、母親がこんなに淫乱だと知られてもいいのか?」
「今、写真は全て削除しました。」
「ああ、あそこに入っていた分はな。もう1箇所他の所にも少しだけ保存して有る。」
「卑怯者。課長がそんな人だとは思いませんでした。何かしたら死にます。」
「死にたければそうしろ。美鈴が死んだら俺の人生も終わったような物だ。俺も一緒に死んでや
る。そうなれば世間には、仲良く心中した事になる。それに一緒に死ねば、あの世で一緒にいら
れるかも知れない。」
そう言われて私が怯んだ隙に、用意してあった手錠をされてベッドの上につながれ、口にはガム
テープを貼られましたが、自由な足で蹴ったりして抵抗すると。
「そんなに暴れて大丈夫か?いくらその手錠には痕が付かない様に、柔らかい布が付いていると
言っても、そんなに暴れると付くぞ。両手首に痕が残ればあいつはどう思うかな?」
抵抗出来なくなった私の足も片方ずつ縛られ、その後課長に夜まで抱かれました。
「それは完全な犯罪じゃないか。どうして警察に行かない。今からでも行こう。」
「あなた、ごめんなさい。警察には行けません。証拠も有りません。課長に都合が良い様な写真
も撮られました。私の事がみんなに知られてしまう。その上課長の犯罪は成立しない。」
「どうしてだ?写真があれば尚更証拠になる。」
妻が泣いて答えないので、焦れた私は、車で野田のアパートに向かいました。
アパートに着くと野田の車は止まっているのですが、明かりが点いているのは1部屋だけで、野
田の部屋も真っ暗でした。一応部屋の前まで行ってチャイムを鳴らしましたが、やはり留守のよ
うです。しばらく車で待っていましたが、たまに通る人が不振な目で見て行くので、車を違う所
に止め、時々野田のアパートの前を通って、明かりが点いていないか確かめていると、ようやく
4回目で明かりが点いていたので、部屋の前まで行きチャイムを鳴らしました。
出てきた野田は呑みに行っていたようで、酒の匂いがし、少し酔っているようです。
「久し振りだな。今年になって電話もしていないので、懐かしく感じるよ。君が来たという事は、
ばれてしまった様だな。確かに美鈴とまた関係を持ってしまった。慰謝料でも何でも払う。裁判
にしてもらってもいい。それより離婚してくれないか?君が離婚を承諾してくれれば、美鈴と再
婚する約束もしている。」
野田の勝ち誇った顔を見て、気が付くと殴り倒していました。
「また暴力か?もっと殴れ。俺にはもう怖い物は無い。会社をクビになってもいいと思ってい
る。怪我をさせられたら今度は警察に行く。」
「何が警察だ。ふざけるな。」
倒れている野田を思い切り蹴りました。
「もっと殴れ。蹴れ。あんたが刑務所に入っている間、邪魔者がいなくて、美鈴と自由に逢える。」
殺したいと思いましたが、現実にはそこまで出来る勇気が無く、その代わり、足腰が立たなくな
るまで殴るつもりでした。しかし私が警察に行っている間、妻が無理やりされている姿が浮かび、
無抵抗の野田に対して、ストーカーの様な不気味な怖さを感じ。
「勝手にしろ。お前のやった事は脅迫と強姦だ。美鈴を連れて警察に行く。」
「脅迫?強姦?何か勘違いしていないか?これは美鈴も合意の上だ。美鈴がそう言ったのか?」
「去年撮った写真で脅し、強引に関係を持っただろ。そしてまた写真を撮ってそれで脅した。卑
怯な奴だ。絶対に許さん。」
「いくら俺でもそんな犯罪の様な事はしていない。第一その様な事をすれば、美鈴に嫌われてし
まう。たとえあんた達が離婚しても、俺と結婚して貰えなくなる。」
野田は奥の部屋に行き、しばらくして、持って来た封筒を私に手渡し。
「これは私達二人だけの思い出だから、他の奴には見せたくなかった。しかし、脅迫だの強姦だ
のと言われ、卑怯者と思われるよりはましだから見せてやる。これを見てから判断してくれ。確
かに美鈴が来ても何もしなければ良かった。我慢出来なかった俺の責任も大きい。俺は逃げも隠
れもしない。まずはこれを見てくれ。・・・・・・そうか、美鈴はその様な事を・・・・・・・・・。」
野田お得意の嘘だと思っても、頭が混乱して訳が分かりませんでした。

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