投稿者:MM 投稿日:2004/08/19(Thu) 20:43
5月14日(金)の1
アパートに帰ると、私の部屋に明かりが点いています。中に入って靴を脱ぐと同時に、妻が抱き
付いて来ました。私も抱き締めそうになりましたが、ぐっと堪え。
「来なくてもいいと言ったのに、どうして来た?俺に帰られては、不都合な事でも有るのか?」
「違います。お疑いなら、明日私も一緒に帰ります。ただ1日でも早く、逢いたかっただけです。」
妻がより強く抱き付いたので。
「俺は疲れているのに、いつまで抱き付いている。風呂に入りたい。用意は出来ているだろう
な?」
妻は慌ててお風呂に行って、バスタオルなどを用意し、私の前を通り過ぎたかと思うと、あわた
だしく下着などの用意をしていました。
私がお湯に浸かっていると、妻は下着だけの姿で入って来て、狭い洗い場に正座しています。
私がお湯から出ると、妻は1ケ所を残し、頭の先から爪先まで洗ってくれ、1度全身を洗い流す
と、仁王立ちの様な格好で立っている私の後に回り、ボディーソープを付けた両手を前に回して、
残された所を、時間を掛けて丁寧に洗ってくれました。あまりに丁寧に洗われたので、私は反応
してしまい、それを手に感じた妻は洗うのを止めてシャワーで流し、前に来て跪いたかと思うと
口に含んできたので、一瞬“この様な時に何を考えているのだ”と思いましたが、前を大きくし
てしまっている私には、その言葉は言えずに、黙って妻のする事を見ていましたが、この時の妻
の動きは、今の自分を忘れてしまいたいかの様に、今までに無く激しく、私は堪らず妻の口に出
してしまいました。
妻は顔色1つ変えずに、口の中の物を全て飲み込んで、その後も私の中に残っている物を、1滴
も残さず吸い取るかのように、吸い付いています。
この前の時は野田の顔を思い出してしまい、この様な事は考えられませんでしたが、私も変われ
ば変わるものです。
私がビールを飲んでいる間に妻も入浴を済ませ、2人で遅い夕食を摂りましたが、その間2人共
無言でした。食べ終わっても、妻は片付けようとせず、無言で俯いていたので。
「どうした?何か話したい事でも有るのか?」
「あなた、すみませんでした。どうしても自分を庇ってしまって・・・・・・。嘘はつきたく無
いのに、言い難い事はつい隠してしまい、その後苦しくなって話したくても、何を今更と思われ
そうで、言い出せなくなってしまって・・・・・・。でも、昨日あなたに聞いてもらって、少し
楽になりました。あなたは余計辛くなったのに、ごめんなさい。」
「何でも話せ。野田と不倫するまでのお前は、嘘や隠し事が大嫌いだったよな?身体だけで無く、
そんな事まで野田に変えられてしまった様で、どんな小さな嘘でも分かる度に、俺はどんどん辛
くなる。まだ聞きたい事は沢山有るが、それは追々聞くとして、今までの事で隠している事は、
もう無いだろうな?」
「それが、実は・・・・・・。その事を早く言おうと思って、今日来ました。電話では嫌だった
ので・・・・・・・。」
「何だ?早く話せ。」
「私が課長のした事を、犯罪には出来ないと言ったのは、もう1つ理由が有って・・・・・。」
「分かっている。写真の事だろ?前に不倫関係にあったとか、美鈴からアパートに行ったとかだ
けでは無くて、あの微笑んだ写真を見せられたら、おそらく誰も信用しない。俺もあの写真が未
だに気になっている。無理やり犯された女が、いくら脅されたにしても、微笑んで写真を撮られ
る事が、出来る物なのかと疑っている。以前なら、何が有ってもお前を信用したと思う。しかし、
不倫中やその後のお前は、嘘や隠し事を平気で出来る女になってしまった。昔俺が好きだった美
鈴とは別人の様だった。最近になって、ようやく信用出来る様になったと思った矢先に今回の事
だ。お前の言っている事が本当かも知れない。しかし、余りにも嘘や隠し事が多い。正直、今の
俺は、お前の言う事全て、疑いながら聞いている。」
妻は、信用されない事が辛いのか、そういう女になってしまった事が辛いのか分かりませんが、
大粒の涙を流しました。
「あれは本当です。心から微笑んではいません。本当です・・・・・・・。これからは何も隠し
ません。どんなに恥ずかしい事でも、話せばあなたに嫌われてしまう様な事でも、正直に話しま
す。どの様な小さな事でも話します。あなたに嫌われたくない。昔の私に戻りたい。」
妻は涙を拭いて、大きく深呼吸をすると。
「今日聞いて欲しいのは、写真の事では有りません。もう1つ課長のした事を犯罪行為に出来な
い理由が有ります。もし訴えても課長には、有利な証言をしてくれる、証人がいるんです。」
「なに?証人?詳しく話せ。」
証人がいると言う事は、妻と野田の関係を知っている人間が、もう1人いると言う事です。
私にはそれが誰なのか、何故知っているのか見当も付かず、聞くのが怖い反面、早く聞きたいと
焦っていました。
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