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北原夏美 四十路 初裏無修正

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投稿者:MM 投稿日:2004/08/25(Wed) 21:04

5月14日(金)の5
どちらが嘘をついているにせよ、隣の男に妻の恥ずかしい姿を見せたのは事実だと思いました。
妻は証人を作る為だと言っていますが、それは妻が脅されていた事が本当であった時のみ成立し、
野田が脅していない時は、ただ他人の前で、妻を辱める事が楽しくてしている事になります。
妻も野田に気に入られようとして従っていたか、その行為で快感を得ようとして、していた事に
なります。
どちらにしても、旅行に行った時もわざと仲居さんに見せた事を考えると、野田には、そういう
事をして興奮する、性癖が有るのだと思いましたが、妻はどうなのだろうと気になり。
「野田が話した事は全て嘘だろ?美鈴を辱める為に嘘を言っていたのだろ?」
「課長が言った事は嘘です。私が脅されていて何も言えないのを良い事に、事実ではない酷い事
を言われました。・・・・・ただ・・・・枕と・・・・・もう1つだけは・・・・・・・。」
「枕ともう1つ?」
「・・・・・・あなたに嫌われても、もう隠し事はしない、嘘はつかないと決めたから話します。
以前あなたを裏切っていた時に、あなたとセックスをするなと言われ、それは出来ないと言って
逆らった時に・・・・・その様な事を・・・・・・・・。」
「焦らされて、枕で達したのか?それも、野田に見られながら?」
「・・・・・・はい・・・ごめんなさい。でも、その後言った事は嘘です。その事を思い出して、
従ったのでは有りません。脅されていたから・・・・・・仕方なく・・・・・・本当です。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・もう1つは?」
「・・・・・・・・・・私、濡らしてしまいました。早く終わって欲しい、夢なら醒めて欲しい
と思っていても、濡れて来るんです。こんな時になぜ?感じてなんかいないのになぜ?と思って
いても、濡れて来てしまうんです。ごめんなさい。ごめんなさい。嫌で、嫌で、興奮なんかして
いないのに・・・・・私・・・・・・。」
妻は、感じていなかったと思っていますが、ただ濡れてくる事は有り得ません。自分を否定して
いるだけで、その様な自分では無いと思いたいだけで、おそらく感じてしまっていたのでしょう。
私だけの妻を野田に見られたと知った時も、妻が私と野田の両方が好きだと思っていた時も、心
のどこかに“野田に何が分かる、野田は口先だけで、妻を1番理解しているのは俺だ。”という
自負が有りました。“妻と俺には歴史が有る。セックス意外、野田と妻に何が有る。”と思ってい
ました。私には出来なかったセックスをされ、私では与える事の出来なかった快感を、野田に教
え込まれたと知った時も“夫婦では、したいと思っても出来ないだけで、浮気だからこそ出来た
だけだ。”と自分に言い聞かせていました。これらは全て、妻を寝取られた男の、負け惜しみな
のかも知れません。しかし、そうでも思わないと、妻と前には進めませんでした。
妻の話を聞き、当然怒りも有りましたが、それよりも、性行為に関しては、野田の方が妻の本性
を見抜いている様で、妻さえも気付かない妻の姿を知っている様で、無性に寂しさを感じました。
その様な事を考えながら妻の顔を見ていると、若かった頃を思い出します。
妻と初めて結ばれてから、しばらくの間会うのを断られました。私は嫌われたと思っていたので
すが、そうでは無く、恥ずかしくて顔を合わす事が出来なかった様です。結婚してからも、妻か
ら誘われた事は無く、あまりセックスは好きでは無いと思っていました。40歳を過ぎてからは、
いざ始まると、何回も求める事も有り、少しは積極的になりましたが、それでも妻から誘われた
事は有りません。不倫するまでは、一緒にお風呂に入っても、明るいから恥ずかしいと言って、
必ずタオルで隠して入って来ました。
私はずっと、それが妻だと思っていました。妻はいつまでも、恥じらいを忘れない女だと思って
いました。妻自身もそう思っていたと思います。それが野田の手によって変えられていった。い
え、本来の妻を引き出されていったと言う方が、正しいかも知れません。その事は、身体の関係
を持たれたのと、同じぐらい悲しく寂しい事でした。
妻の涙を見ながら、その様な事を考えていましたが、野田にその様な性癖が有るとすれば、これ
で済んだとは思えず。
「その他にも、知らない男の前で何かされなかったか?外で恥ずかしい事をさせられなかった
か?」
「いいえ。それは無かったけれど、隣の彼にはその後2回、同じような事を・・・・・・。」
「エスカレートしなかったのか?触られたり、それ以上の事をされなかったか?」
「いいえ。同じ様に恥ずかしい下着姿で、お酌をさせられたり、色々なポーズをとらされたりし
ましたが、それ以上は、課長が断っていました。」
裸同然の格好をさせ、恥ずかしいポーズをとらせて、ビールを呑みながら、指を刺して冷やかし、
笑っている2人の姿が目に浮かびました。泣きながら惨めな格好で、2人の男の機嫌をとってい
る、妻の姿が目に浮かびました。
私だけの妻の身体を、妻の恥ずかしい姿を、野田だけでも許せないのに、何回も見ず知らずの男
に見せたか思うと、怒りで胸が苦しくなります。その時の妻の姿を想像すると、胸が張り裂けそ
うになります。妻を自分の物の様に扱い、同性の仲居さんでも許せないのに、他の男の前で辱め
たと思うと、いくら感じていたとは言っても、妻が惨めに思え、野田に対しての怒りが、私の中
で限界を超えてしまいました。
例え嘘をついているのが妻だとしても、もう法的な制裁だけで済ませる気は有りません。まだ、
どういう方法が有るのか分かりませんが、慰謝料を貰って済ませるような事は、絶対にしないと
心に誓いました。

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