家に入る、しかし電気は点いていなかった
私「電気も点けないでどうした?」
妻「・・・」
妻は少し泣いてるようだ、私は部屋の明かりを点け録音した尾田との会話を妻に聞かせた。
妻は俯きながら聞いている、しかし尾田が私を「種無し」と罵倒した所で妻は顔を上げ泣きながら「ゴメンなさい」と何度も私に謝ってきた。
妻「・・・本当にゴメンなさい、私のせいでこんな・・・」
私「いや、それは別にいいんだ、それより理香は本当に私と別れたくないのか?」
妻「はい、アナタと一緒にいたい、自分の犯した罪の重さもわかっています、都合の良い事を言ってるのもわかっています、でも本当にアナタと一緒にいたい」
よく女の涙は武器と聞きます、しかし私には妻が嘘を言ってるとは到底思えませんでした、いえ正確にはこの言葉が嘘でも騙されてもいいと、そう思いました。そんな事を考えながら私は喋り出しました。
私「・・・私は仕事を理由にずっと君を一人にしてきた、今回の問題も最初はそのせいで君が不倫をしたんだと思っていた。それに不倫をされても仕方がないとも思っていた、でもこの問題を探る間に私は理香の事を愛してるんだと気付いた。私こそ都合の良い男だよ、でももしこんな私でもいいと思うのならもう一度やり直さないか?」
妻は泣きながら何度も頷いていた、気付いたら私は妻を抱きしめ一緒に泣いていた。
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