投稿者:バーバラ 投稿日:2005/07/26(Tue) 01:15
藤田と村上はそれから三十分近くも、大騒ぎしながら、裸の妻の胸をもみしだいたり、膣に指を入れて弄んだりして、好き放題に妻を嬲ったそうです。
そうしているうちに、いよいよ興奮してきたふたりは、勇次に「入れてもいいか?」と尋ねました。
やめて――、そう悲鳴をあげる妻の身体を押さえつけながら、勇次は、
「それなら、寛子を気持ちよくしてやって、自分から入れてって言わせるようにしろよ。そしたらやってもいいからさ」
そんなようなことを言ったのだといいます。
それからは三人がかりで寛子は、全身を愛撫されました。
小一時間も続いたそれに、すっかり情欲をかきたてられ、泣き悶える妻の反応をわらいながら、勇次は
「ほら、そこに寛子のお気に入りのバイブがある。それを使えば、もうすぐに寛子はお前らがほしいって泣き出すとおもうぜ」
そう言いました。そしてそれはそのとおりになったようです。
その日、妻は結局、その場にいた全員に抱かれました。それも自分から求めさせられて・・・。
・・・妻の告白を聞き終えたわたしは黙って立ち上がりました。車のキーを取り、外へ出ようとするわたしに妻は、
「待って・・・行かないで」
半狂乱になって、すがりついてきました。
わたしは妻を突き飛ばしました。妻に暴力を振るったのはそれが最初で最後でした。
畳の上に叩きつけられ、激しいショックを涙の浮いた瞳に浮かべた妻の顔を見据えながら、わたしは絞り出すように言いました。
「マージャンの借金のかたに抱かされただと・・・・それもふたりの男に・・・・寛子、お前よくもそれで平気な顔であいつと付き合っていられたな・・・・・そんな屈辱的なことをされてもあいつが欲しかったのか・・・・さっきもあいつに嫌いになったかと聞かれて、お前は嫌いじゃないと答えていたな・・・おれは聞いていたんだ・・・・お前は・・・お前という女は・・・・」
あとは声になりませんでした。
妻を玩具のように扱った若者たちに怒りを感じました。
そのことを妻が隠していたことに憤りを感じました。
しかし、それよりも何よりも、そんなことをされてもなお、勇次を嫌いになれない妻が、わたしは憎くて憎くてたまりませんでした。
呆然と畳に横たわっている妻を残して、わたしは部屋を出ました。二階で昼寝の最中だった娘を抱いて、わたしは玄関へ向かいました。途中でちらりと居間を見ると、妻が魂の抜けたような表情で、先ほどと同じ姿勢のまま、横たわっているのが見えました。
わたしと娘は家を出て、車に乗り込みました。そのときが運命の分かれ目だったとは知りもしないで。
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