投稿者:バーバラ 投稿日:2005/07/26(Tue) 20:32
妻が消えた後の生活は、それは悲惨なものでした。
娘は母親を恋しがって泣きます。虚脱感に襲われ、すべてに疲れてしまったわたしは、それをぼんやり聞いているだけで、慰めてやることもできません。それにどう慰めればいいというのでしょうか。
「そのうちにお母さんは必ず帰ってくるから・・・」
そんな言葉を口にするには、わたしはあまりに打ちひしがれていました。
夜になり、かつては隣に妻のいた寝室、ときには夫婦で幸せに睦みあった寝室で、ひとりわたしが寝ているとき、様々な妄想がわたしを苦しませました。
勇次に貫かれ、喜悦の声をあげて、のたうちまわる妻。勇次の友人とかいう男たちと、次々に絡み合い、淫らな奉仕をする妻。
そんな妄想が夜毎にわたしを灼きました。
妻が消え去って半年たった頃のことです。
意外な人物が店に現れました。
勇次でした。
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