投稿者:拓也 投稿日:2003/03/16(Sun) 07:51
画面にはパイプベッドが映し出され、その向こうに立派な机と椅子が映っています。
「お待たせしました。どうぞ。」
その声がしてから、前を妻らしき影が横切っただけで、画面には誰も映っていません。
ベッドに照準を合わせて有るにしても、結構広い部屋のようです。
その時声だけが聞こえ。
「百合子さん、ごめんなさい。あなたを騙してしまいました。今日は妻も子供達も誰
も帰って来ません。」
「エッ。どういう事です。」
「私は前からあなたが好きでした。でもあなたはご主人を愛していて、私には振り向
いてくれない。一時は諦めましたが、あと数ヶ月の命だと知って、どうしても百合子
さんが欲しくて、こんな事をしてしまいました。」
「何を言っているんですか。私には主人がいます。」
「分かっています。ご主人には申し訳ないと思いましたが、このままでは死ねない。」
「お体の事はお気の毒だと思います。でも私にはそんな事は出来ません。主人を裏切
る事は出来ません。帰ります。」
また妻らしき影が横切ると直ぐに、加藤と妻がもみ合いながらベッドに倒れ込むのが
映し出され、画面の中の妻は激しく抵抗して加藤に罵声を浴びせていますが、力ずく
で服を1枚、また1枚と脱がされ、唯一残った白いパンティーに手が掛かった時、更
に抵抗が強くなり。
「百合子さんお願いだ。一度だけでいい。私の最後のお願いです。このままでは人生
に悔いが残って、死んでも死に切れない。」
この言葉を聞いて妻は加藤を哀れに思ったのか、決心の強さに諦めたのかは分かりま
せんが、抵抗を止めてしまい、涙を流しながら一点を見詰めたまま、じっと横たわっ
ています。
「想像通りいい身体をしている。乳首が大きいのと腰の回りに多少肉が付いているの
を除けば、お乳の形といい、腰のくびれといい、40歳を過ぎているとは思えん。顔
は可愛いのに、こんなイヤラシイ身体をしていたのか。」
加藤は最後の1枚を脱がし、妻の身体を解説しながら急いで服を脱ぐと、身体中にキ
スをしていますが、妻は一点を見詰めたままです。
我慢出来なくなったのか、加藤はベッドの下からコンドームとローションを出して、
コンドームを素早く付けると、妻と自分の物にローションをたっぷり塗って、まだ濡
れていないで有ろう妻の中に入れ、激しく腰を動かしています。
その間も妻は、声一つ出さないで人形の様に横たわっていましたが、一人興奮してい
る加藤は、直ぐに終わってしまいました。
加藤が離れると、妻はうつ伏せになって泣いていましたが、帰ろうと思ったのか急に
起き上がると掛け布団で身体を隠して、服を探す為に辺りを見渡した時、ビデオの存
在に始めて気付き。
「あれは何ですか。映さないで下さい。」
「俺と百合子が、始めて愛し合った記念にと思ってね。」
「私は愛してなんかいません。加藤さんが無理矢理・・・。」
「そう怒るな。長い付き合いになるんだから、そのうち愛してると言わせてみせる。」
「愛しません。嫌いです。・・・それより長い付き合いって・・まさか・・。」
「そうさ、癌も嘘だ。ただ百合子を愛しているのは本当だ。」
「嫌いです。私は主人だけを愛しています。二度と会いません。」
泣きながら下着を探している妻に。
「何をやっているんだ。まだ終わってはいないぞ。」
「嫌です。帰ります。これ以上何かしたら舌を噛んで死にます。・・・本当です。」
「そうか、死ぬのか。残念だな。このまま死んだら、あいつや子供達はどう思うかな。
死人に口無だから、百合子に一方的に惚れられ、付きまとわれて怖くなり、付きまと
わない事を条件に一度だけ関係を持ち、今後付きまとうなと言ったら舌を噛んだと言
うだろうなー。・・・何なら、今からあいつにこのビデオを見せて、百合子とはこう
言う関係です。百合子を私に譲って下さいとお願いに行こうか。」
「嫌ですー。主人には言わないで。主人だけには言わないで~。」
「あいつに知られたく無ければ俺の言う事を聞け。分かったか。」
その後、妻の携帯を渡しながら私に電話するように言い、妻が壁の方を向いて電話し
ている間に、机の一番大きな引き出しの中の物を全て出し、妻の着ていた服を入れて
鍵を掛け。
「百合子。これで自由に帰れなくなったな。」
「お願いです。帰らせて下さい。」
「まだ終わっていないと言っただろう。」
「いつ帰してくれるのですか。」
「それは百合子次第だ。百合子が感じてイクところが見たい。イク事が出来たらすぐ
に帰してやる。さっきみたいだと朝になっても帰さん。」
「無理です。主人以外でイク事なんて出来ません。」
私はビデオを一時停止にして聞きました。
「加藤。おまえは何故そんなに妻をいかせる事に執着したんだ。」
「・・はい・・このままでは一週間の内に冷静になって、ご主人や警察に話す危険性
が有ると思いました。そうなっては困るので、感じさせてイカせる事が出来れば、そ
の事を知られるのが嫌で誰にも話さないと思い・・・・。」
「その通りに成ったという訳か・・・・。おまえと言う奴は・・・。」
妻が不憫でなりません。
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