投稿者:拓也 投稿日:2003/03/17(Mon) 11:31
2本続けて見た私は、前のテーブルを両手で叩きながら立ち上がると、加藤は怯えた
目で私を見ています。
これがアダルトビデオや他所の奥さんなら、私も性的に興奮したでしょう。
しかし、ここに映っていたのは最愛の妻です。
加藤を殴り殺したい衝動に駆られましたが。
『いかん、いかん。ここで殴ってしまっては、これから先、もう怖くて本当の事は話
さないだろう。』
「悪い、悪い、つい興奮してしまった。嘘を吐かなければ手は出さん。」
妻を見ると、俯いて泣いています。
『2日目も、最初こそ嫌がっていたが、最後は快感を求めていたのは間違いない。』
加藤は勿論ですが、妻への怒りも増しました。
早く次のビデオを見て、全てを知りたい気持ちも有りましたが、更に過激になって行
く事は想像が付き。
『これ以上の百合子を見ては加藤を殺しかねん。加藤どころか百合子も殺してしまう
かもしれない。今見ては駄目だ。少し落ち着くんだ。』
「おまえの考えて来た償いの方法を話せ。これ以降の事は、その後ビデオを見ながら
訊く事にする。」
「・・・・慰謝料としまして・・400万円を・・。」
怒りを静めようとしていた私は、この言葉で逆に怒りが増してしまい。
「まず金の話しか。・・・いいだろう、それで今回の事は無しにしてやる。俺もおまえの
娘に同じ事をして、金を払えばこんな事をしても許されると、親父に教えられたと言
って、400万叩き付けてやる。」
「いや・・それは・・。」
「なあ加藤。償いはまず謝罪からやろ。」
「・・この度は取り返しの付かない、大変申し訳無い事を致しました。謝って済む事で
は御座いませんが、どうか許して下さい。お願いします。」
「・・・ところで400万は何処から出てきた数字や。桁が違うやろ。」
「・・以前友人が不倫した時に裁判になりました。結審した時の金額が200万円でし
たので、それ以上の金額にしなければと思いまして・・。」
「それなら俺達も裁判にしよう。ただ先に刑事裁判やな。婦女暴行・・脅迫・・強制猥褻。」
「許して下さい。」
「だから桁が違うと言っとるやろ。俺は今回の事で一生苦しむ。おまえはどうせ困ら
ない額の400万払って、あいつの女房をやってやったと憂鬱間に浸る気か。」
私はお金など、どうでも良かったのです。
ただ、加藤が困る額で無いと納得出来ませんでした。
結局、加藤の奥さんに知られては弱みが無くなると思い、10日以内に500万、毎
月10日に20万を25回払いで500万の、1000万円に決めて条件を付け加え
ました。
犯罪を隠す代わりに、金銭を要求する事は脅迫になるかも知れません。
この後書かせた誓約書も、法的に効力が有るかどうかも分かりませんが、私には大し
た問題では有りませんでした。
「加藤。その後に俺の言う条件を書け。」
加藤は素直に私の言う通り書いています。
「上記金額の振込みは一日も遅れません。」
「今後、宮本百合子様と仕事以外の会話は一切せず関係を絶ちます。」
「宮本百合子様との電話、メール、手紙なども一切致しません。」
「宮本拓也様が今回の事を思い、お腹立ちで電話を頂きました時は、それが毎日でも
謝罪して誠意を持って一生償います。呼び出しにも誠意を持って対応致します。」
「上記の約束を一つでも守らなかった時は、その都度、更に違反金として1000万
円をお支払い致します。」
最後に日付を書かせ、準備良く印鑑を持って来ていたので、署名、捺印させると。
「すみません。・・仕事・・・・百合子さんには仕事を辞めて貰おうと・・・。」
私も仕事を辞めさせて二度と会わせない方が気持ちは楽なのですが、毎日顔を合わせ
た方が2人にとって苦しいだろうと思い。
「それなら加藤、おまえが辞めろ。おまえの仕出かした事や。それとも顔を合わせる
とまた関係を持ってしまうのか。」
その時妻が。
「私辞めます。辞めさせて下さい。」
「許さん。俺の言う事が聞けないなら出て行け。毎日会って思い出せ。苦しめ。」
妻はまた大きな声で泣き出しました。
私は10億貰っても許す事は出来ませんでしたが、この金額と約束がこれから先、加
藤を苦しめ続けるのでした。
コメント
コメントの投稿
トラックバック
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)