投稿者:田舎おやじ 投稿日:2005/10/05(Wed) 13:48
事故の後遺症も無く、仕事に励んでいたその年の初夏のことです。
夏が近づくと、私の仕事もいくらか落ち着き、週に何回かは早く帰るようになりました。この頃になると、いくら鈍感な私でも妻の行動に不信感が沸いてきていました。
頻繁に会社の同僚との飲み会があり、毎週末の夜は、はほとんど家にいません。
相変わらず、契約のためと言いながら夜の外出もあり、季節柄結構薄着で出かけています。
『そんな格好で、男にでも会いに行くのか?・・・』と心の中で思っていました。
とにかくその頃の妻の格好は、体のラインがはっきり分かるような服を好んで着ていて、夫の私から見てもいい女に見えたものです。
下着も、少し前まで穿いていた木綿の無地ではなく、原色の派手な色でレースのついているものばかりになっていました。
先日の休みの日に、妻の留守を狙ってクローゼットの中を確認したのです。
一番びっくりしたのは、妻の下着が入っているタンスの小引き出しの一番下に黒々とした、見たことも無い大きなバイブレーターが隠されていたことです。
所々に使用感があり、こんなものをいつ使うんだろうと、そのときは少し興奮してしまった私がいました。
妻は、以前から男性のメルトモを数人持っており、その中で一番長い人はもう半年以上もメールの交換をしているようです。
初めの頃はこのメルトモと交換したメールをよく見せてくれたのですが、この2~3ヶ月あまり見せなくなっています。
その中で、一番長く続いているメルトモを、仮に『トシ』さんとします。
私に見せられないような内容でのメールの交換をしていると思ってはいましたが、メルトモは、他県在住で離れているため、会う事も無いだろうと考えていました。
この考えが甘かったのは、すぐに分かりました。
今でもはっきり覚えています。
この年の8月7日(土)は朝から良く晴れていました。
この日は、私も久しぶりの完全休日で朝からのんびりしていて、子供の夏休みの宿題を見ていました。3人共小学生なので宿題の内容は簡単で昔を思い出しながら見ていました。
昼前の11時頃に妻が、
『それじゃ、友達と買い物に行ってきます、お昼はおばあちゃんと食べてください。』
と言って出かけていきました。
昨夜、誰かは分かりませんが妻の携帯にメールが来ました、すぐに妻はそのメールを私に見られないようにして読みおえてから、
『明日、お昼ごろに友達の A子 と買い物に行って来てもいい?』
と聞いてきました。
『明日は、俺も休みだし、子供は俺が見ているから良いよ』
と返事をしました。
そのときの、妻の申し訳なさそうな表情は子供を置いて休日に出かけることだけでは無い心の揺れを表していた事を見抜けませんでした。
近くのショッピングセンターでの買い物なので2~3時間で戻るとのことで出かけて行きましたが、3時を過ぎても帰って来ません。
私は昨夜のメールが気になっていて本当に買い物なのか?との疑念がわいてきていました。
そんな時に妻が帰ってきました。
『随分遅かったな』と聞くと、
『ただ今、遅くなってごめんなさい、お店で偶然知り合いの「B」さんと「C」さんに合ったのでお茶をしていたの。』
私のすぐ脇を通り抜けて2階の寝室へ向かう妻は、ほんのりシャンプーの香りがしました。
『ん?・・・』
どうしてシャンプーの香りがする?こんな暑い日に出かけていたのだから、いくら店の中はエアコンで涼しいと言っても多少の汗をかくと思います、朝シャンした時の香りがこの時間まで残っているわけはありません。
私の中で少しずつ疑念が大きくなって行きました。
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